富士ヒル2021

2021年Mt.富士ヒルクライムが6月6日に開催された。コロナ 禍の情勢で緊急事態宣言も発令されており、てっきり中止になると持っていたが主催陣営の努力により無事開催されることとなり、6年ぶりに富士山を5合目まで駆け上がらなくてはならなくなった。そうてっきり中止されると思っていたのだ。公式では中止決定の日程によっては参加料の返金をすると謳っており、開催前日までの中止なら返ってこないので前日まではギリギリの中止告知があるんじゃないか、と疑っていた。本当にごめんなさい。

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はっきり言って同じぐらいの距離の登りをできていない、それどころか二ノ瀬6kmの登りしかできておらず、ロングも走れていない。そもそも運動不足でひたすら24kmのヒルクライムを完走できるのか不安でいっぱいでこの日を迎えた。自分なりにトレーニングはやったつもりだが、準備不足は否めない。でもせっかく山梨まで行くのだからプチ旅行気分で楽しもう。

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前日受付のため仕事を休んで土曜日は会場の富士山嶺公園へ。道中、試走に行った同行者が今までで一番おいしいメロンパンを食べたと言っていたパンやさんで昼食を買って食べる。完全に遠足気分だ。

久しぶりの富士ヒルすぎてすっかり忘れていたけれど、駐車場から会場まで自転車で3km走らなければならなかった。(バスも出ているけど)とてもうっかり自転車で走りにくい服装で来てしまったので後悔しながらもなんとか会場に無事到着。あわよくばスコットブース出てないかな、と思ったがやはり来ていなかった。富士ヒルならスコットブースに会えると信じていたのに運命は残酷だ・・・。

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日曜日の天気は雨予報だったので、このお天気が明日まで続けばいいのにと願いたくなる絶好のヒルクライム日和。まだ前日だけど。会場からは富士山が見える。

会場では絶対に補給食を買おうと決めていた。体力に自信がないからドーピングするっきゃないのだが、買うまでもなく出店ブースで青と赤のアミノバイタルをもらえた。レース前とレース中に飲む用とのこと。至れり尽くせりである。

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密を避けるためか記念撮影用の特設ステージはなかったが、参加者全員の名前が書かれた富士ヒルボードがあった。例年の参加者数では考えられないコンパクトなサイズ。名前が探しやすくて良いが、今年ばかりはかなり人数少ないんだろうなあ。

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しみじみ思いながら参加受付を行い計測チップなどを受け取って今晩の宿へ。予約時点でほぼ選択肢がなく泊まれればそれで十分と期待していなかったのに、離れのようにたたずむ小さな家は我が家感があり、大正解であった。キッチンや冷蔵庫もついており寝室も二つの2LDK。今回は3人での宿泊だが、余裕の広さ。お風呂もあるが本館には温泉もあるらしい。至れり尽くせりである。

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荷物を置いてから夕食を食べるためにほうとう小作へ。富士ヒルといえばほうとう。感染症対策に透明シートが下げられた店内。

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きのこほうとうにしてみたが、大きなきのこがどっさり入ったボリューミーな一品。お腹いっぱいである。宿に戻って早速温泉へ。レースは早いので早めに就寝、4時半に起床。

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目覚めるとウグイスの鳴き声が!緑も豊かだし富士山も見えるし本当に良いところだ。ご飯をしっかり済ませ会場入り。レース前から記入を行なってきた健康チェックシートを提示してスタート地点へ。雨がパラついてきていたのでどうかこのまま降らないでと願いながらのんびりスタート。密にならないよう一斉スタートではなく、自分のタイミングで割り当てられた30分の時間内で走り出すフリースタート方式だ。

一斉スタートはドキドキするので苦手だが、これなら自分のペースで走れるし密集しないし最高だ。疫病は早く収まって欲しいけどフリースタートは今後もやって欲しいな。先は長いのでひたすらのんびり走る。すぐ目の前の人も同じくらいのペースで走っており、さらにその先には女性を先導しながら走っていると思われる男女2人が走っていたのでペーサーにさせてもらおうと決意。目の前の男性は走ってそうな足をしていたので、きっと最初は抑えているのだろう。途中で千切れることを覚悟で少し後ろを走る。走っている途中でバイクがスコットであることに気づく。我前テンションが上がるが気持ちを抑えてのんびり走る。やがて1合目に到達、駐車場では一旦止まってアスリチューンと水分補給をしっかりすると決めていたので止まる。ペーサーにさせてもらおうと思っていた人々から千切れたとしてもここは止まるのだ。

休憩してから再度スタートし、走っていくとあっさり3人に追いついた。男女二人の後ろには同じことを考えていると思われる人が増えていた。4人パックだ。富士ヒルは風が強い区間もあるはずだから風除け要員がいるに越したことはない。ぴったりつかなくともこれだけいればかなり風は防げる。練習不足なのでなりふり構わず利用できるものは利用させてもらうのだ。

だが、スコット乗りの男性が意外に遅い。調子でも悪いのだろうか。途中で明らかに足を止めてペースを落としたので、そのまま先に行かせてもらうことにした。まだ3人、ペーサーが残っている。とはいえ、ちょっとペースが遅い、気がする。先に行こうか。迷っていると速い人達が来て人数も増えてきたので、やはり下手に動かず残り数kmまではこのペースを保とうと決意。

応援の人はいないと思いきや、意外にも地元の方か所々で声援を贈っていただきありがたいなあと思いながら登り続けると、アッサリ残り数kmになったので自分のペースで走った。トンネルを越えて、ゴールへ。思ったより疲れていなかったので体力を温存しすぎたかもしれない。でも完走できたからよし。

参加賞の吉田うどんは自宅用の乾麺だったので、これを家で食べるまで富士ヒルは終わらない。

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