JBCF堺クリテリウム~初めての実業団レース観戦~
2019年5月21日、大阪府堺市『大仙公園』にてJBCF(一般社団法人全日本実業団自転車競技連盟)主催のレースが開催された。
「第8回JBCF堺クリテリウム」である。
JBCFのレースは日本各地で開催される。実業団で走るということは全国津々浦々を旅するということでもある。つまり、遠征が必要なのだ。
筆者である私は愛知県に住んでいる。大阪府はJBCFのレースで比較的近いといえよう。(一番近いのは岐阜県で開催される「伊吹山ドライブウェイヒルクライム」であるが、ヒルクライムレースなので観戦できるのはスタートとゴール付近ぐらいである。)
大阪ぐらいなら自走で行けるんじゃない?と思いグーグルマップに距離を聞いてみた。
170㎞。
……行けないこともないかもしれないが、堺クリテリウムの開始時間はE1が11:45からである。どう考えても私の足では間に合わない。
早々に諦めて携帯を手に取った。
「堺クリテリウム行くのに連れて行ってもらえませんか?」
幸運なことに、この堺クリテリウムに出るという人がいたのだ。
ついでに人を余分に載せていってもらうことになったのだ。
レース会場とかでよく見かけるガチ勢御用達のアレ!車の上に自転車乗ってるやつ!
これのお陰で自転車2台+人間3人が叶った。
なんて素敵なアイテムなのだろう。しかも何だかカッコいい。
ちなみに乗せていただいた車の持ち主兼ドライバーとは初めて相見えることとなった。
見知らぬ怪しい私をよくぞ乗せて下さった。
強い人は心が広いのだ……。
心技体とはこのことだな、などと考えていると大仙公園に到着した。
現地に到着するまで全く知らなかったのだが、実はこの公園には古墳があるらしい。
世界遺産文化遺産勧告を受けた百舌鳥古墳群。仁徳天皇陵の南側に位置し、芝生公園・図書館・博物館・日本庭園も備えている。同日は「ツアー・オブ・ジャパン(TOJ)」も開催されるので多くの人で賑わっていた。
レースの参加者はJBCF選手用駐車場に車を停める。駐車場ではローラー台を持ち込みアップを行う者、おもむろにストレッチを行う者、特製ドリンクを作る者、人それぞれに開始前の準備を行っていた。
JBCFのレースに出る選手は開始前までにJCFが発行する競技者ライセンスを「選手ライセンスコントロール」にて提示しなければならない。受付では大会ごとに発行される「フレームプレート」と計測タグ(この2つは貸与のため返却する必要がある)、そしてボディゼッケンが渡される。
出場チームの内で最低1名はその後「マネージャーミーティング」に参加しなければレースに出場することができない。マネージャーミーティングに参加するには、先のライセンスコントロールでライセンスが確認された者であり、かつJBCFチームアテンダント講習会修了証(またはその他定められた物)を提示しなければならない。
JCFの選手登録は19歳~30歳以上が5,000円、18歳以下は1,500円から3,000円である。
チームアテンダントの登録料は一律2,000円となっている。(オンラインで申し込み可能だが、個人登録の場合は決済手数料が別途発生する)なお、チームアテンダント講習会は受講費用が5,000円かかり、会場への交通費も必要だ。
なんだか決まり事が多く物々しい。
ちなみに現地の模様である。
※本当はここに写真を入れたいんだけど今使っているPCに見当たらないのでとりあえず写真なし
TOJ開催で賑わう会場の片隅でそっと設けられた受付スペースは意外に敷居が低く、作り手の心がこもった温かみのある手書きの段ボールに書かれた「JBCF受付」という案内が掲げられていた。
受付で先のライセンスの提示と出走サインを行い必要アイテムが配られた後、おもむろにマネージャーミーティングが始まる。
真ん中でJBCFの方と思われる人による注意事項などの説明が行われた。堺クリテリウムはE1とFのみの開催で人数が少なめかもしれない。関係ない人でも何を話しているか聞くことはできるが、注意して聞かないと話し声が聞き取れない。
出走にあたっては「JCF公認」と表示されたヘルメットと、JBCFに登録されたデザインのチームジャージの着用、ゼッケンとフレームプレートの装着が必要だ。
定められた時間内に機材(自転車の寸法、重量)、服装(ヘルメット、ウェア、ボディゼッケン、計測タグ)の検査を行ってから出走サインをしなければならない。
そういった出場するための手続きを終えると選手はスタートラインに待機をする。レース前で物々しい雰囲気かと思いきや、選手同士で知り合いが多いのでチームの垣根を越えて雑談をする風景が見られる。(もちろんレース中どう戦うかお互い腹の中を探り合っているのかもしれないが話の内容までは聞いていないので分からない)
今回のコースは2.7kmの公園を周回するクリテリウムレースだ。コースの両脇には観客も沢山いる(TOJの方を観に来たお客さんかもしれないがJBCFのレースも観ている)。
この時点で割と長くなったので肝心のレース内容は割愛しようと思う。ぜひ実際に見て欲しい。
レースを観に来ていた大阪の友人とも会い、大阪王将の餃子も堪能して帰った。
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