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2024年9月京都秘封レポ

前からずっと旅行記noteを書きたいと思っていて、たぶんこれから遡って以前の旅行記も書くことがある気もするんですが、とりあえず記憶が色褪せないうちに、今年9月、秋分の日周りの3連休で行われた京都合同などのイベントに参加した記録をまとめていこうと思います。何しろ本当にいろいろなことがあったので……


そもそも、京都秘封って?

毎年秋頃、最近は9月に開催されている、幻想ノ郷茶話会さんが主催する「科学世紀のカフェテラス」という秘封倶楽部オンリー同人誌即売会のことです。稗田阿求オンリー同人誌即売会「求代目の紅茶会」や射命丸文とゆかいな仲間たちオンリー同人誌即売会「文々。新聞友の会」、ボカロのイベントなども併催されているので、「京都合同」とも呼ばれています。

また、前日には「あの日視た幻想」という秘封曲音楽ライブ、京都秘封当日夜には「秘封シンポジウム」という考察発表や演劇などを行うイベントがあり、これらもとても楽しいものとなっています。

愛媛からはるばると……

東予港と大阪南港の間には、オレンジフェリーが運航されているので、寝ながら車と共に移動ができるという強みがあります。
かなりおしゃれな船内で、レストランや浴場もありますが、私は家で食事や風呂を済ませて、寝るだけのつもりで行くことが多いです。
前泊も検討したのですが、ホテルが確保できなかったので、フェリーを選びました。寝ながら移動できるのはそれはそれでとてもありがたいので。
21日(土)、20:45頃乗船し、22時出港。

乗船記念オブジェ。今回初めて見つけた(はず)

翌日6時に入港して、8時まで船内休憩が可能。
朝食のメニューは固定ですが、これもいつもの味って感じで好きです。

朝食。和食も選べる

この22日(日)は強風で着岸が30分程度遅れました。その放送を聞きながらご飯を食べていたわけです。ちなみに懸念していた雨は少なくとも朝は降っていませんでした。
今回は、夕方から行われるあの幻の前に、FFの皆さんと集合して、コスプレしつつ写真を撮りに行く予定がありました。着替える場所をどうしようかと思っていたのですが、船内で着替えてしまえばあとは車で移動して、そのまま合流するだけなので、トイレくらいしか外に出ることがなく、誰かと会話することがないので別にずっとコスプレしていてもいいということに気づき、無事船内で着替えることができました。

蓮子コスに着替えた

とはいえ、長時間関係ない人前で着ているのは初めてのことだったので多少不安はありました。結果的には船内で誰にもすれ違わずに車へ移動でき、そのまま京都に行くことができました。
7:45頃下船し、約1時間、8:50頃。だいたいナビの言う通りの時間に何事もなく京都に着きました。集合までは適当に時間を潰し、京都駅八条口で合流しました。合流先の選定にあたっては、この記事がとても参考になりました。

京都府立植物園にて

予定通り10時頃に、FFさん3人を乗せました。そして、京都府立植物園へ向かい、前回の記事で少し触れたコスプレイヤーさんにメイクをしていただいていたら雨が降ってきてしまいましたが、メイクが終わる頃にちょうど止んでくれたので、4人で植物園を1周しながら、写真を撮ったりしました。

撮った蝶と花

もちろんレイヤーさんも撮ったし私も少し撮ってもらったのですが、本格的なコス撮影というわけではなく、まったりみんなで巡った感じでした。

あの幻

15時半過ぎ、入場が開始してから少しした後にライブ会場、京都FANJに着きました。今年は固定ファンのいる有名サークルがいなかったからか、前回よりも比較的会場が空いていたような印象を受けました。だからこそ秘封が大好きだから来ている人が多かったような気がします。
入場が遅かったのと、コスプレをしていたのと――更衣室はないので着てくる必要がありますが、コスプレしてもよく……今回はたまたまその条件を満たせました――から、後列の方から見ることになりました。

今年の演者は天秤亭minimum electric designKRANKENHAUS & As/Hi PianoTUMENECOはにーぽけっとの5サークル。
minimumさんは10年ぶりのライブということで当然初めてで、KRANKENHAUSもこれまた結成から日が浅い合同サークルなので同じく初めて見たのですが、どれも素敵でした。
TUMENECOは9月1日に開催され、私も行った1stワンマンライブの延長線な位置づけでライブをしていました。「ユメガタリ」が聴けてよかった!
毎回感動しかない出演者全員でのアンコール、今回はTUMENECOとはにーぽけっとのコラボ曲、「約束のStarry Night」で……つめぽけをはじめ、秘封曲を愛する者たちの連帯が現れていてとっても感動しました。
20時頃に閉演しました。

あの日視た幻想Chapter.9、最高でした!!

ライブ会場では多くの人との交流ができるのもいいですね。閉演後も後物販があったり、出演者の方に感想を伝えたりできるのが恒例になっているので、FFさん同士の顔合わせをさせてみたり、色々な人にご挨拶したり、とても楽しい時間でした。皆様のおかげで広がった人脈を、共有しつつさらに広げていくような、そんな関わり方を皆様としていることが最近は多いです。

明日が本番なのに……カラオケ!?

どうしても、凋叶棕の曲が最近追加されたから歌いたいという欲望にみんな抗えなかったので、21時半頃から1時間半、急遽カラオケに行くことに。明日の即売会が本番なのに、いったいなんで体力を温存しないんでしょうね。

「げんきになったときのうた」

そんな時間を過ごした後、日が変わった頃にようやく行きつけのホテル、チェックイン四条烏丸にたどり着き、チェックイン機なのでフロントに迷惑をかけることもなく、小規模ながら2時まで入れる大浴場に心底感謝しつつ、1日を終えました。

ソファがある部屋で嬉しかった

京都秘封

23日(月祝)、9時頃。チェックアウトし、初めてのみやこめっせに行きました。というのも、今まで行ったことある京都秘封は京都パルスプラザで開催されていました。地下駐車場がかなり広く、第一印象はとてもよかったです。そして昨日と同じ人にメイクをしてもらい、会場に繰り出しました。

今回は、以前から幻想入り展や秘封蓮花蝶でお世話になっている人の売り子として参戦しました。10時半にサークル入場が始まり、設営に協力したのちコスプレ衣装に着替え、再び設営に協力し、余裕を持って済んだので近隣のサークル参加者に挨拶に向かったりして、12時の開場を迎えました。

そのあとは本当に忙しいのなんの。事前にサークルチェックは余裕をもって済ませていたので、メモの通りに回るだけだったんですが、46サークルをメモってしまったので……。結局シンポジウムに出演されるので早く撤収されたサークルさんなどを逃すことにはなったものの、売り子業務もきちんと果たしつつ、もちろん多くの知り合いに会いながら、だいたい廻り切ることには成功したので、イベント参加に慣れてきたなぁと思いました。ただ、会場では写真を撮ることも撮られることもありませんでした。そういう余裕はありませんでしたね。
事前に以前作ったサークル参加持ち物リストをなんとなくポストしておいたら、今回初参加な知り合いの手助けになったみたいで、本当によかったです。

初めて本格的に戦利品輸送としてキャリーケースを活用

今まではトートバッグに入れてそのままなことも多かった戦利品。せっかくキャリーケースがあって、車に宿泊用品は置いて来たので、戦利品を詰め込んだあとでコスプレ衣装で保護するという策を取り、見事成功しました。
15時半にイベントが閉会し、16時頃に撤収、シンポの会場……あの幻と同じFANJへと移動することになりました。昨日と1人変えた3人を乗せました。というのも昨日いて今日はいない1人はシンポに出演するのです。

秘封シンポジウム

17時頃、列形成が始まる少し前に現着しました。ですが……このときなんとなく停めたコインパーキングが後々大変な事態を生みます……。

Zaikoのチケット。1番!?!?

入場はWebチケットだったのですが、その整理番号がなんと1番。おそらく購入順なので、直前まで行くの悩んでいた割に爆速でチケットとってしまったんだなぁとしみじみ。

第四回秘封シンポジウム。ワンドリンク600円(あの幻も同じ)

いつも通り若干リハーサルが長引いておりました。14時頃から撤収しているとはいえ、ほとんどの出演者も我々と同じように即売会に参加してらしたんですもの。物凄い行動力だと思います。そして入場開始。シンポはオールスタンディングなあの幻とは違い椅子が用意されているので、まったり楽しむことができます。知り合いが出演するというのもあり、みんなと前列から眺めることにしました。

演目

ジャンル「卒業式」の異質さが際立ちますね。
演目を見てもらえればわかる通り、「シンポジウム」という言葉から想像される「公開討論会」「研究討論会」では全くなく、今回多かった「朗読劇」や、前回あった「ファッションショー」など、舞台を使って皆が表現したいように秘封倶楽部が好きな気持ちを表現し、それを皆で楽しむ、それが「秘封シンポジウム」です。
うち、彗罫さんは私が秘封界隈に入って行くきっかけとなった1人であり、碧玉さんは先ほど触れた昨日から行動を共にしていたうちの1人であったので、知り合いが出演するという意味からも私は今回のシンポをとても楽しみにしていました。

「貴女と共にもう一度」:碧玉

まず、RFさんの「科学世紀は、ユートピアかディストピアか」という漫談で面白おかしく始まった秘封シンポジウム。爆笑の渦に巻き込んだ次は、碧玉さんの朗読劇の番でした。
碧玉さんの出演者視点での感想などは下の記事をご覧ください。

事前に相談だったり作業進捗だったり色々聞いていたので、無事出演されていて本当に嬉しくて。冒頭の部分では少し不安に感じた抑揚のつけ方なども、物語が進むうちによくなっていき……。特にアドリブだったという「お願いだから助けてよ!メリー!」とマイクの前に出て叫ぶシーン。あそこで完全に物語に引き込まれました。期待してた以上の素晴らしい演技。きっと大成功のまま演技が終わる。そう確信したので……。アクセルを煽る動作すらアドリブだったなんて。
自分は2列目にいて、舞台がすべて見渡せていることもあり、積極的に拍手をして会場を盛り上げつつ出演者を応援しようと決意し、そのように行動していました。結果予定外のところで拍手を起こしてしまい、ナレーションが一部聞こえなかったのはおそらく自分のせいになってしまうのですが…………。それからは幕が閉じ始めるまで拍手をしないよう気をつけていくことになります。

「東深見高等学校卒業式」:SAS

そうして、無事碧玉さんの発表が終わったことに安堵しつつ、幕間に周りの人たちと会話していたら、次の演目になりましたが、なんとそれは東深見高校の卒業式でした。以前から学校関係の品々を作っていたり、東深見市まつりという菫子が出ないオンリー即売会をしていたりなどを観測していましたが、ついに卒業式とは……。

鞠川萌冬ことまりもふさんも、以前からかなりお世話になっている私が秘封界隈に入って行くきっかけとなった1人なので、アカウント名が変わって演目追加が発表されたときから、なんとなく出演するんだろうなと察しはついていましたが、完璧な作法でやり遂げていました。一緒に卒業する同期として誇らしいです(?)。
埴安ピアノことはにーぽけっとのやしーさん、熊猫夢希奈ことTUMENECOのyukinaさんがサプライズ出演していたのも驚きました。
校歌を斉唱するという出来事、高専では校歌を歌わないこともあっておそらく5年ぶり……。ノリノリでやってみたらいい感じに歌えたなぁと思います。設定上、高校3年の卒業するという時に校歌を覚えていないのは大問題なので怒られましたがねww

実は卒業式の練習でしたという完璧なオチをつけて、大爆笑で演目は終わりました。

「秘封違法行為列伝」:彗罫

その次は、「誰が秘密を暴くのか」というなしのさんの朗読劇……と言っても実際に朗読しているのは裏方のマイナスさんで、なしのさんは意味深な赤いリボンをつけた蓮子として気だるげにラジカセを再生する……という斬新な手法が取られた演目でした。

そして、いよいよ彗罫さんの番。シンポジウムに出たいとも今回は出ないとも聞いていたため、結局出演を決意したのかと演目追加発表されたときから本当に嬉しくて……。直前までスライドを作成しているめちゃくちゃ限界同人作業だったようですが、無事とても面白い発表をしてくれてよかった……。意外と蓮メリ、犯罪者には違いないがそんなに大きな罪は犯していないというww。まとめ方も綺麗だと思いました。

「夢はちょうど神様と同じ重さ」:人比良(脚本)

いよいよ最後には、ひとひら先生が脚本で、梅果実先生が語り手、音楽を梶迫さんが担当するという、朗読劇が待っていました。

次々と「物語」に例えた黄色いサイリウムを折っては投げていくという演出……。早くなっていく曲のテンポに完璧に合わせていく朗読……。トリに相応しい、最高の演目でした。

この演目に限らず卒業式などもそうでしたが、舞台は1人で創るものではなく、壇上に上がる人も、上がらず光が当たることのない人も、みんなで創っていくものなのだということが、とてもよくわかりました。

帰宅不可能!?

無事シンポジウムも終わり、出演者さんなどとたくさん挨拶をしつつ、電車の時間などもあるのでそろそろ帰ろうと、駐車場に歩いて戻ったまではよかったのですが……。

コインパーキングだと思っていた場所、それはあくまでも店舗の駐車場でしかなく、閉店時間を過ぎると当然締まってしまう!!っていう場所でした。
19時閉店。シンポが終わり車にたどり着いたのは20:45頃。注意書きを見落としていたことによる完全なミス。左右にコインパーキングがあり右を選んだ末路。暗く静まり返った店内。ぽつんと残された私の車(ともう1台)。
大慌てながら努めて冷静に、とりあえず早く帰路につかなければならない2人を送り、残った1人と対応を検討。タイムズに連絡するも対応できず。警察に連絡するも当然取り合ってもらえず、確認しなかったのが悪いとごもっともなお叱りをいただくことに。翌10時開店まで結局何もできず、開店し次第自分で運転して帰るほかないという結論になりました。もう20歳になったので各方面に自分で連絡したわけですが、こんなことで大人になったことを実感する羽目になるとは……。とりあえずみんな忘れ物せずに帰れてよかった……。

夏休み最終日の夜まで京都に滞在してから、クルコンに助けられつつ深夜に帰宅し、翌日普通に登校するという、弾丸行程がなくなっただけなので一周回って明日はゆっくり過ごそうということになり、宿泊用具を手にし泣く泣くその場を離れたのは21時半頃のことでした……。

そして、国際会館駅からの地下鉄の車内で親や学校に連絡しつつホテルを確保。昨日と同じ行きつけのホテルが取れたのでそこにしました。

急遽発生した京都2泊目

名残惜しみながらコスプレ参加リストバンドを切り、ホテルの向かいのローソンへ向かいました。

現金もPayPayも使わずに約1500円を!!

そうして、普段貯めているdポイントやいざという時に取っておいているQUOカードを使い、イベント明けで不足しておりあまり使えない現金を温存しつつ、明日無事帰りつくまでを考えた食料をすべて調達することに成功しました。
チェックアウトが11時だということに感謝しつつ、ゆっくり休もうと決めてお風呂に行く用意をしていたところ……。普段泊数分しか用意していなかった下着類が、ちゃんと全部予備が含まれていて、全部交換できることがわかったのです!まるでこうなることがわかっていたみたいな、旅支度した時のファインプレーでした。帰宅不可能になることもあるから今後も泊数+1用意しようと心に誓いました。

お風呂から戻ってきて、荷物を綺麗に片づけて安心して寝れる状態になってようやく、当初の帰宅予定時間である2時半頃を迎え……。ホテルのベッドで寝るだけという、車中泊や万が一の居眠り事故よりは断然マシな状況になっているので、帰宅不可能はむしろ神様のお慈悲なのかもしれません。

ひとりぼっちの宝ヶ池行路

なんか発生した24日(火)の京都滞在。
刻々と増える駐車料の心配よりも、体力回復を優先し、チェックアウト時間の11時までホテルに滞在し、チェックアウトし1人で四条駅を目指そうと歩き始めたところでした。ホテルの目の前のバス停に停まっているバスに「国際会館駅」の文字を発見し、飛び乗ってしまいました。
市バス31号系統。均一運賃230円で、時間は掛かるだろうが京都観光しながら目的地まで着けるというのは、願ってもない機会でした。何より、車が置き去りになっている店舗もバス停のすぐ近くなので、大幅に徒歩が削減できたのです。

車窓から見た八坂神社

バスが自転車を渡らせてあげた優しさにほっこりしました。今回京都を運転して思いましたが、市バスの後ろについて走るのって結構安心できますね。停留所で停まってしまうのが玉に瑕ですが……とても安全運転をしています。

車窓から見た京都大学吉田寮

途中みやこめっせと聞こえて「東山二条・岡崎公園口」で降りたい衝動にかられつつ、今回3度目となったFANJを横目に、無事車置き去り地点まで着きました。

12時頃から帰路につきました。駐車料金は1900円。思ったよりは取られませんでした。ナビは17時頃の帰宅と言っていました。慣れてはいますが長い道のりです。完全に学校1日サボってしまったぁ。

無事帰宅。小惑星トリフネ!?

途中2時間ごとくらいでPAで休憩を挟みつつ、無事18時半に帰宅。
帰宅した途端、面白いニュースが。

小惑星探査機はやぶさ2が次に探査する小惑星の名前が、なんと「トリフネ」に決まったというのです。

しかもその「トリフネ」の名が決まった日が、京都秘封とシンポが行われていた日……。なんて偶然でしょうか!
トリフネという名は秘封倶楽部のCD作品「鳥船遺跡」から馴染み深いので、界隈が沸き立っておりました。もちろん元ネタの神話あってのことですが、因果を感じずにはいられません。宇宙は元々初代はやぶさなどからかなり興味を持っていたので、いい刺激を受けた気がします。

そうして、日常へ戻っていきました。ちゃんと水曜からは登校できました。

総括

今年の京都秘封はいつにも増して長い間多くのFFさんと行動を共にした2日間でした。しかも、帰宅不可能やらかしたとはいえ、人間関係面では大きなトラブルがなかったというのは、かなり嬉しかったし、誇らしいことだと思います。買い逃しもいつものことだよね仕方ないよねって全然受け入れられるレベルで済みましたし。
本当に楽しくて幸せな2日間をありがとうございました。来年もあの幻・京都秘封・秘封シンポという3つのイベントが無事開かれますように!
イベントが毎年あるのは、大好きな作家さんが毎年参加されるのは、みんなに無事イベントで会えるのは、何も当たり前のことではない!!
そして、いつかスタッフ側としてもイベントに関わってみたい!そう思いました。

ちなみに次回のサークル参加は下記の秘封蓮花蝶を予定しています。よろしくお願いします。


よければサポートよろしくお願いします!