救いようが無い事。言葉そのままの意味で。救えない事は有る

ホームセンターの一角。ペットコーナーで

カブトムシやら小鳥
ハムスターやグッピー的な観賞魚か並んでいて

鳥篭の中。一匹のインコが、狂った様に自分の羽をむしり取っている

ノイローゼの子鳥（580円）

黄緑色や黄色の羽が散らばっていて、羽毛に隠れていたはずの地肌からは血が滲んでいた

明日になれば失業保険でハローワークからお金を貰えるか。。

財布には千円と小銭

さっき100円で買った古本。中島らも

ハンバーガーが100円位

鳥に600円弱は払えんよなぁ

文庫本とハンバーガー2個と。インコ

さぁ。これでお前も自由だ

セットにしたら割高だから、コーラは少し離れたスーパーで買う

これで自由だ

500円がまだ、ある事に心強さを感じる

まだ1日は食い繋げる

バーガーを頬張る。もう一つ有る安心感

夏の日差しが

コーラーで

胃に流しこんで

塩気が

インコを大空に放つ

ハンバーガーの塩気が
コーラでながされ
もう一口と思っている矢先に

目立つインコは大空に羽ばたいて

ヨレヨレ羽ばたいた瞬間に

マヨネーズをくわえたカラスは上空を横切る

高速でトンビがインコをくわえて持ち去る

空は透き通った青

太陽は光輝く

二つ目のハンバーガーを手に取り

ポケットに入れた500円玉が確実に有るなと確認し

少し安心をして

寝床に帰る