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キャンプ初心者のおばちゃんの初めての夏キャンプ

昨年11月に58歳でキャンプデビューをしてからその年に3回キャンプへ行っただけの初心者。春キャンプに行きたかったけどコロナや母の体調不良などで思うように動きが取れないまま夏を迎えた。  

しかし、緊急事態宣言も終わり梅雨も明けるし行くなら来週あたりかと考えてキャンプ場を探し始めた。年末に訪れたキャンプ場でも良かったのだが色んなキャンプ場を見てみたいと言う思いもあった。

そして平日を狙い静かそうなキャンプ場を見つけて予約をした。ウチは自営なので平日に予約が取れる。今どこのキャンプ場も土日祝日は空きが無いから自営業で良かったと正直思う。

行こうと思ったキャンプ場。実は口コミでは賛否両論が別れていた。だがロケーションが素晴らしいと言う事だけは全員一致してた。ソロが7割以上という事でファミリー向けでは無い事がその原因かと想像した。

今回は初めての夏のキャンプ。ウチはソロなので何かあっても自分で判断し行動しなくてはいけない。虫や雨や落雷の危険。熱中症の予防対策など夏のキャンプは荷物は少ないがハードルが高いなぁと思った。そこで〝Hyper CAMP Creators〟のブログなどを読み随分参考にさせて貰った。

キャンプ場が決まればいよいよ準備。この時からワクワクが始まる

今回持って行く焚き火台はベルモントのTABIというもの。A4サイズで軽量だがしっかり焚き火ができる。念の為にノコギリや斧の手入れを始めた。

見事に錆びついた斧をヤスリでゴシゴシと夢中になって磨いたが、これがまた快感だった。

そうなるとヤスリで他に出来ることは無いかとウロウロ。あったぞー!開閉が異常に固くて使いたくないと思っていたオピニルのナイフ。

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分解作業は少し大変だったが隙間にヤスリを入れて幅を広げスムーズに開閉出来るようにした。ストレス解除!万歳〜と叫びたくなった。

その後もヤスリ片手に次はまな板。このまな板のロゴは消したく無いので慎重に磨いた。そのうちロゴ部分だけ浮き上がるのではないかと思うがそれはそれでいい。

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準備が進まない理由は〝準備も遊び〟で楽しいからである。慌てて準備する必要など無いと思いながら結果的には出発前夜に慌てる羽目になるのだが。。。

また今回は調理も楽しみたいと思った。風森美絵さんのメスティン料理読本を買ったのも良かった。メスティンも使いきれない道具の1つだったからである。何を作ろうかと見ているだけでお腹も空いてくる。料理に合わせた調味料の配合は出来る分だけ事前にしておいた。

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以前は料理は手早く簡単に。そして殆ど家で用意していた。しかし今回はテントの設営も少し慣れてきたので余裕というものが生まれそうだと思ったのである。

また準備をするうちに「これは使わないなぁ〜」と思う道具もチラホラ出てきた。初心者は良いなぁと思えばつい買ってしまう。良いものはいい。だが自分の求めるキャンプスタイルにとってそれが果たして必要な物なのかがわからないから当然の結果である。

話はズレるがウチは最初から寝る時にはコットの上にエアーマットを敷いて寝ている。寝心地が悪いと寝れないからだ。最初に買ったコットは手頃な値段で組み立ても簡単。しかし実際には縫製のズレなのか力いっぱい引っ張ってもなかなか入らない。やっと入って組み立てられたものの次は抜けない。渾身の力で抜いたらポールが肋骨を直撃し整形外科へ走る事になった。これは使わないじゃなく使えないである。

その後値段は高いがヘリノックスのコットを買い直した。どんなキャンプスタイルになったとしても人それぞれに必要な道具はあると思う。それには多少値段が高めでも信頼されているメーカーの物を買った方が良いと勉強になった。

しかし、この教訓は時々忘れてしまう。使えない訳でも無いし…という物は妥協して使っている。

梅雨が明けた7月19日いよいよ夏キャンプへ。初めて訪れるキャンプ場はシステムを事前にチェックしていても多少の緊張感はある。ましてウチは初心者でひとり。。。

チェックインはコロナ対策で1人づつ管理棟へ入って行く事になっていた。ウチの番がきてドキドキしながらチェックインした。

受付の人は「こんにちは」っと笑顔で迎えてくれてホッとした。口コミでは無愛想とかいろいろ言われていたけど全然違った。それは前述したようにウチがソロだったからなのかも知れないが好感が持てた。

注意事項とサイト迄の地図を渡され薪も買った。そしていよいよ初の夏キャンプが始まった

ウチは森の狭い小道を車でゆっくり地図を見ながら走った。一本道で一方通行。示された道を行ったつもりがひとつ先へ行ってしまい立ち往生してしまった。

あの細いのが道やったとは…。しかし一方通行…バックしたい気持ちもあったが引き返せない。そのまま出口へ向かい再び入り口からの入場となった。

管理棟の前からなので当然受付の人から見える。受付の人も⁇って感じだったので会釈をして再スタート。振り出しに戻るって感じで自分でも笑けた。

こんな感じでサイトに到着した。風の向きと周辺サイトのテントの向きを考えていたら足元に大きな蟻が結構いてる事に気が付いた。蟻の事は頭に無かったのでその辺がまだ未熟者である。

テントの中では靴を脱いでリラックスしたいと思い持ってきたラグは敷くのを辞めた(メッシュのインナーテントはチャックをしっかり下げて蟻の侵入を防ぎその中だけ靴を脱ぐ事が出来た)

持参したテントはテンマクのパンダライト。ウチはソロキャンプがしたいと思い最初に買ったテントである。

そしてヘキサターブ。これは夏キャンプ用に買ったので今回が初めての使用。設営は近所の公園で練習してきた。写メを撮って息子に送りアドバイスを受けてこの張り方にした。

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※そもそも息子夫婦の影響を受け58歳でキャンプデビューしたのが始まりである。関西と関東で離れてはいるがキャンプという共通の話題で繋がる事ができて今は幸せだと思っている。

設営を終えたら荷物を1つ積み残して来た事に気が付いた。ご飯を食べる用のテーブルが無い!あと何が入っていたのか…思い出せない。けど今のところ困ってないから不要な物だったんだろう思った。

森の中とは言えやはり昼間は暑くて汗だくになった。キャンプ場にはシャワー室があったので使ってみようと思い管理人さんにタダで使えますか?っと聞いたら笑われた。キャンプ場のシャワーを使うのも見るのも初めてなのだ。そして丁寧に5分¥300の使い方を教えてくれた。こまめに止めるという技も必要だと知った。

人生初のキャンプ場のシャワー体験。普通と言えば普通だが気持ち良かった。そう、今までのキャンプより多少の〝ゆとり〟を実感できたからだ。

夕食は炭火起こしから。岩手の切炭というのは煙も少なく火が起こしやすいと聞いていたがその通りだった。炭は何でもいいと思っていたが全然違う。前回より上手く出来て火も安定していた。

炭火焼き鳥とメスティン料理とビール。静寂の中で聞こえる自然の音と広がる星空。幸せな時間が流れていた。

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しかし問題が1つ出てきた。ウチのサイトは端っこでトイレから離れている。道は砂利なので砂利を踏みしめる音が響くのである。

遅くなってトイレへ行くのは途中の道の両側サイトの人に迷惑をかけてしまうと思った。それ程静かなキャンプ場なのである。

ウチは車に積んであった携帯用トイレを思い出して取りに行った。これはあって非常に良かった。安心してビールが飲めたし暗い森の中を歩かなくて済んだ。次のキャンプの時にも用意しようと思った。

夜はビーチタオルだけでは少しヒヤッとする程涼しくて扇風機はいらず心地良く眠れた。

翌朝は美味しい空気を吸いながら朝ごはんを炊く。お味噌汁を作る。庭で育てた野菜を茹でる。ゆっくりと流れる時間に日常では味わう事の出来ない最高の朝食だった。

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今回のキャンプで自分が求めるキャンプスタイルに近づいてきてるのではないかと感じた。果たしてウチが求めるキャンプスタイルがどういうものになるのかはわからないのだが。

それは季節やこれかの体力的な問題で多少の違いはあると思うが満足度が上がることは間違いないと思いう。また次のキャンプを心待ちに暫く日常を頑張ろうと思っている。





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