クリスマスケーキがやってきた

クリスマスツリーは無くてもいい。フライドチキンもいらない。そやけどクリスマスケーキだけは食べたいって思う

ウチの家も毎年母がクリスマスケーキだけは予約して買ってる。ウチの実家は母と兄夫婦が二世帯構造の家で同居。毎年兄嫁がフライドチキンやそれなりのご馳走を作ってた

毎年実家へお邪魔。ウチは一人暮らしやけど実家から徒歩3分の場所に住んでる

勿論タダ喰いはせえへん。甥っ子姪っ子にお菓子の詰め合わせを用意して持っていく。もう大学生と高校生やけど小さい時からそれを通してる

でも今年は母や兄夫婦との食事が無理になった。理由はひとつ。今年の11月から兄嫁のお母さんが兄家族と同居し始めたから

兄嫁のお母さんはウチの母と同じ83歳。そやけど夏に脳梗塞で倒れて身体が不自由に。無事に退院できたものの要介護4の認定。歩行も困難で方向感覚がダメになった

方向が分からないっていうのは聞いてたらかなり大変。夜中トイレに行くにもトイレの場所が覚えられへんから誰かが付き添わなあかんし。勿論まだ1人では歩行もままならないと言うのもあるけど

母の住居と兄の住居は廊下の内扉1つで仕切られてるから行き来が出来る

でも今はその内扉に兄側と母側の両方から鍵がかけられてる

話せば長いからピンポイントで言うと

83歳のダブルお婆さんの同居。家族が増えるってええ事やけどややこしい

そんなんやから今までみたいに家族で乾杯してご馳走食べて飲んでケーキを食べる

それが今年は出来なくなった

クリスマスイブの朝、母からケーキ取りにおいでって電話があった

1/6にカットされたケーキ１つ

家で仕事中やったウチは他にもやらなあかん用事あるのに面倒くさーと思った

でもそんなん口に出されへんからケーキだけダッシュでもらいに行った。星と苺の乗っかってる部分やった

家に帰ってすぐかぶりついた

こんなんやったらチーズケーキの方がええわ

なんでウチは1人でこんなん食べてんのやろ。それも昼前の中途半端な時間に

なんか寂しくなってもうた

こんなんやったら要らんがな！

メリーメリーって。プレゼントあるわけでも無し大人が踊らされてるだけやん

よし今夜は晩酌を楽しみに仕事しようと決めた

そんでウチは自営業やから山積みの領収書やら年末の控除書類などを見てハッと思った

医療費控除か。ウチは49歳で最初の癌手術を受けた。一年後の再検査で2度目の癌手術

あの時はもうあかんのかと大泣きした

その翌年また入院。次の年はまた手術。翌年も--。ずーと入院とか検査とか続いて毎年の医療費は凄かった

でも今年1年間は手術も入院もしてなかった

12月に入院してた年もあった

そんで気が付いた！前回の投稿で書いたけど先週の金曜日に母と兄と3人で行った矢沢永吉クリスマスディナーショー

ウチには最高のクリスマスプレゼントやったやん

後で聞いたら抽選倍率が60倍やったらしい

そうやん！ウチが自宅でこうやっておれる事自体が幸せなことやん。母や家族がおるだけでも幸せやん

まして兄嫁のお母さんの姿を見たら、、、ウチの母は有難いことやん

そしたら夜に又母から電話がかかってきた

「あんなぁ○○さん(兄嫁)が□ちゃん(姪っ子)と2人で手作りケーキ作ってんて。取りにおいで」

何？またケーキ取りに来いコールかいな

1日に2個‼︎でも素直にありがとうって思えた

クリスマスイブの夜。ウチの晩酌体制が整った。醤油麹を使ったカレイの煮付けと母から貰ったおでんと焼き枝豆にプレモルを永ちゃんグラスで

そして2個目のお一人様用クリスマスケーキ

朝の１つ目は大阪でも有名な「五感」ってメーカーで美味しかったけど味わってない

夜の2個目は兄嫁と姪が楽しそうにデコレーションしてるのが目に浮かんでとても美味しかった

食べるって「味わう」だと思った

何が一番大切で、何を忘れたらあかんのか

たかがクリスマスケーキやけど。えらいことに気を付かせてくれた

今日はクリスマス♪でも特に予定無し。普段の日常でまた領収書の山くずし

そして1日に何回もかかってくる母からの電話とも格闘してる