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拡大され得る因果関係

1970年に表された論文によると、米国の財団のヘルムート・シュミットは、放射性物質の崩壊過程による無作為イベント発生の結果を精神集中の力で結果を左右させる実験を行ったところ数人の被験者において著しい成功が見られたそうです。
精神集中でこれぐらいの事は起るということを納得していただかないと次の話に入れないのですが、このシュミットさんは更に恐ろしい実験をしてしまったのです。
なんと、前日の放射性物質崩壊過程の経過を再現する装置で同じ実験をしたところ、なんと被験者のなかには有意に高い成績をあげたものが居たそうです。
つまり、「今日考えることと、昨日の出来事とが因果的に結び付けられるかも知れない」ということです。(スーパーネイチャー、ライアル・ワトソン著、日本教文社)

未来の事象に対する影響力を精神集中で実現する事は解りやすいですが、過去の事象に現在の精神集中が影響を与えるというのは、解りにくいですね。
しかし、解りやすいか解りにくいかは、我々が持っている通念、先入観あるいは既定概念によるもので、本当は、時間の過去と未来には我々の科学では理解していない対称性があるのかもしれません。

空間の3つの次元には、正負で対称性がありますが、時間には正負の対称性が無いと思うのが普通の考えだと思います。

我々の眼は赤外線や紫外線は見えません。したがって、我々の現実が五感の上に成り立っている以上見えないものは現実ではありません。しかし科学技術による測定器を以って初めて現実と認識できます。時間も我々の感覚器官では逆方向に流れる状況を認識できませんが、新しい科学技術により時間の方向性を扱う事が出来るようになるかもしれません。元々、次元としての時間に方向性があるのでしょうか。

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