見出し画像

大谷翔平の元通訳水原氏の不祥事についての考察

※2024年4月20日に起訴状等の内容に基づき一部内容訂正しました

いま世間を賑わせている水原元通訳の不祥事について考察してみました

【経緯予想】
違法賭博屋の口座に大谷からの送金があることを捜査関係者から米スポーツ専門局ESPNの記者が知る
→記者取材進める※日本と違い鋭い取材
→ある程度の確証を得てドジャースの広報に問いただす
→ドジャースあわてて水原に聞く
→水原認める
→ドジャース「記者がお前の話聞きたがってる。広報立ち会うから説明しろ
→記者のインタビューに水原正直に答える※ドジャース立ち会い
→記者「確証取れたので明日スクープする」
→ドジャース「お前クビ。明日のスクープ前にチームに説明しろ」
→水原、ドジャースの選手たちに記者に説明した内容を話す
→ドジャース弁護士「ん!!?これだと大谷が賭博幇助罪になりかねん」「大谷が水原使って賭博してたと疑われる」
→弁護士「これ水原に盗まれたセンでいこう。いいなイッペイ!」「お前しばらく身を隠せ」
→水原、説明180度変えて逃亡
※後日の起訴状により、これは違うことがわかりましたので訂正します

→大谷「???」水原が大谷に一対一で説明したいと申し出
→密室で水原が大谷に「チームに説明した内容にのってほしい」「ボクの窮地をあなたが救ってくれた、あなたがボクの借金を肩代わりしてくれたヒーローになったということにしてほしい」
→大谷申し出を拒絶。代理人と弁護士を呼ぶ
→後日の取調べ等で、実態は水原が大谷の口座から盗んでいて、被害額は最終的に24音5千万円と発覚

【今更だが予防策】
違法賭博に負けたお金は、日本では返済の義務はない※違法なお金だから

もし、大谷が水原から💰助けての相談を受けた時点で弁護士に相談してれば、こうはならなかったかも…

大谷くらいの売上と知名度あれば、
顧問弁護士、会計士、秘書と揃えておくべきところ、おそらく水原がそれらを担っていた、もしくは水原がそれら専門家との窓口だったのかと考えられる

「日本人同士がつるむ」「やってることは中小企業の社長と同じ」「結局友達の延長線」というのが、これまでは上手く行ってた(仲睦まじく信頼関係のある選手と通訳)のが、今回は見事に裏目に出たというところか

【水原の深層心理】
水原が7500万円近い報酬で、通訳としては破格の待遇だった・何が不満なのだという世間の論調だか、それは水原の立場で考えてみると違う世界が見えてくる

大谷は有名・イケメン・爽やかな好青年が目の前で1000億を稼いで、プライベートジェットに乗ってキラキラしている。あらゆる賞賛を一身に浴びている正にスター

かたや水原から見る大谷はどう映ってたのだろう

大谷の単なる通訳に留まらず、あらゆる方面でサポートする水原
球団や他の選手やらのいろんな問い合わせにフルで対応する水原
記者からの容赦ない質問もそつなくこなさなければならない水原
大谷から信頼され、大谷の練習のアポを取り準備し、果ては練習相手をし、片付けをする水原
大谷の車の運転手をし、食事やら何やらのアポを取る水原
大谷は毎日睡眠10時間を確保し、野球以外に関心がないストイックなスタイルのため、その他の雑多なことは水原が一身に担っていたのでは

朝から晩までオータニオータニ…まさにスーパー通訳。家族以上の濃い付き合いだったといえる

となると、ある程度は大谷のお金を預かることもあるだろう。もしかしたら大谷のクレジットカードなんかも渡されてたかもしれない

それに加えて、大谷がテレビに出ると水原も一緒に映る。その貢献ぶりや仲の良さがクローズアップされる。いつしか2人1組のようなメディアの扱いになる。水原のファンまで現れる

すると水原は自分も大谷に並ぶスターのような気分になることは想像がつく

あるとき、こんな悪魔の囁きが聞こえてきたんじゃないかな…

「大谷はオレにおんぶに抱っこ状態。こいつはオレがいなかったらここまで成功してないはずだ。大谷の成功を支えてるのはオレだ。オレもあいつに劣らず人気がある。なのにあっちは1000億の報酬があり、オレはその1000分の1、あっちはスターでモテまくり、オレは多少露出はあるものの…これって不平等の極みじゃないか」


その気持ちは次に
「そのオレがこんだけ金に困ってるんだから、オレに世話になってる大谷は、オレに少しくらい金を援助するのは当たり前ではないか?」
という考えになる

その深層心理が、大谷に対して遠慮もなく7億近い資金を援助してほしいと頼む行動になったのだと考察する

結局、水原の大谷に対するのねたみやおごりが招いた不祥事だと考えられる

ここから我々が学べるのは、身近にいる人が成功した人の成功を本当に喜んでいるわけではない、ということ。表面では「おめでとー」と祝福してくれてても、腹の内では「ちくしょーー、なんでこいつが成功してオレは成功してないんだー」と思われる可能性のほうが高い

【教訓】
・山高ければ谷深し
・恩の先送り(ノブレス・オブリージュ)
・人の嫉妬心を侮るな(火がつくと一生消えない)
・不正を防ぐための専門家チーム
・癒着を防ぐための人事異動
・お友達の延長線の危険

親しき仲から持ちかけられる話。全部が全部じゃないけど、重要な局面や多額の投資などは、感情に流されず、冷めた目で見ることのできる第三者のプロを雇って意見を聞くようにしたい

また収入が上がると、「自分の周りにいる3人の平均年収が自分の年収となる。そしてその年収は、低い方に引っ張られる。だから付き合う人は良く考えて選びなさい」と忠告されることがある

大谷も信頼できる友のような存在として水原を傍に置いていたんだと思う。だからこそ、一緒にプライベートジェットで移動し、メディアでも一緒に映ったりして、まさに「自分と同じ食卓につかせた」んだと思う

ただ、どれだけ水原が世間的に見て高年収でも、1000倍近い格差同士が一緒の檻に入りっぱなしと言うのはあり得ない・主人と従者が同じテーブルにつくことはない、と言うことを、今回の痛い経験から学んだのではなかろうか

多くの会社が、取締役とそれ以外の社員で、移動の際の交通費に差を設けているのも、やはりこうした「勘違い」を防ぐためでもあるのだ

いずれにせよ今回の一件は日本にとってもイタい不祥事である

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?