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改訂 私家版・プロ野球ユニフォーム史 2004〜2021

【序文「ユニフォームは、戦力である。」】

 週刊ベースボールにて連載中の「ベースボール百科」が好きで、いつも楽しく読んでいる。著者はコラムニストでプロ野球意匠学研究家の綱島理友さん。かつては「ユニフォーム物語」「ベースボール意匠学」などのタイトルでも連載されており、新旧洋邦問わずあらゆるユニフォームのデザインについて豊富な知識を交えて今でも毎週紹介している。
 プロ野球のユニフォームのデザインについて知ったり、レプリカユニフォームを所有したりする中で、綱島さんの連載をまとめた「プロ野球ユニフォーム物語」と、綱島さんが監修に携わった「プロ野球ユニフォーム図鑑 1934-2013」の2冊は重要な資料となっており、私にとっては歴史の教科書と呼びたいくらいの存在である。

 NPB12球団のユニフォームは、今まさに百花繚乱の時代。通常時のみならず様々なイベント用に新作が登場したり、オールドユニフォームを復刻させたりと、1シーズンのうちどれだけのユニフォームが出現するのか数えきれないくらいである。
 上記の「プロ野球ユニフォーム図鑑 1934-2013」以降、現在にいたるまでユニフォームの種類は増殖の一途をたどっている。そこで、自分が所有するユニフォームと照らし合わせる格好でその歴史の資料を自分なりにまとめる作業を実行してみようと思いつき、この記事を書くことになった。

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・記事で取り上げる年代
 自分が球場へ足を運ぶようになった2004年から2021年までと定めた。上記の「プロ野球ユニフォーム物語」が2005年までの集成であることをふまえ、それ以降の時代をまとめることに重きを置く。その上で、前年に勃発した球界再編問題の話題とからめて大阪近鉄バファローズとオリックス・ブルーウェーブの項もあるべきと考え、2004年からのスタートとした。

・分類
 球団別にまとめ、その中で「ホーム」「ビジター」「サード」「イベント」「復刻」といったキーワードごとに時系列で並べることとした。「イベント」の中には、恒例化したイベントや突出したユニフォームに関して別項でまとめた部分もある。

・ユニフォームの画像について
 私の所有するユニフォームに関してはすべてが一般販売用のレプリカ(一部はシャツで代用)または配布用のもので、プロ仕様のオーセンティックはひとつもない。あくまでも「本物に近いデザイン」というレベルなのでご容赦いただきたい。また、所有していないユニフォームに関しては球団公式サイトなどへのリンクを貼るかたちをとっている。各地の野球ファンの皆さんからお譲りいただいたユニフォームも多数あり、ご協力くださった方々にはここで深くお礼を申し上げたいと思います。

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 進化を続ける機能性はもちろんのこと、カラーリングや印刷技術も含めたユニフォームのデザイン性は、プロ野球の中でプラスにもマイナスにもなり得る戦力のひとつだといえるだろう。つけ加えるならば、同じユニフォームを着て応援するファンの存在も選手や球団にとっては重要な要素であるはずだ。プロ野球を彩ってきた数々のユニフォームの歴史を、これから振り返っていきたい。

※なお、記事に関しては極私的な資料としての意味が強いです。誤った点などがありましたら随時修正・追記していきます。その他、正式な情報に関しては各球団の公式サイト等を参考にしてください。

【ここから2022年1月追記】

 「改訂 私家版・プロ野球ユニフォーム史 2004〜2021」は、2021年の記事「私家版・プロ野球ユニフォーム史 2004〜2020」を元に加筆・修正したものです。「第二版」と表現してもいいかもしれません。

 昨年の記事公開以降も所持するユニフォームの数は増え続け、今では「ユニフォームの倉庫を間借りして住まわせてもらっている」といったレベルの状態となっています。自宅の部屋を三等分し「パ」「自分」「セ」とシェアしている、というのが正しいかもしれません。今後もどうにかして共存していくつもりです。2022年も新たに登場するユニフォームとの出逢いが楽しみで仕方ありません。

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