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1枚の写真に込められたストーリー

先日、カナダのケベック州観光局にご招待頂き、ケベックシティ、モントリオールを巡るプレスツアーに参加しました。

参加者は有名なブロガーさん方を始めとする、某有名な出版社のカメラマンさんなどの

総勢6名での取材となりました。


その時の話はまた後日。


ありがたいことにツアー中も、帰国してからも、
参加者の方々から写真をとっても褒めてもらったのだけれど


参加者の中のお一人に、「特にこの3枚は私の写真と全然違う!!」
と言っていただいた事がきっかけで改めて自分の写真と向き合うことに。


なぜこの切り取り方をしたのか、今回はご説明したいと思います。


その三枚がこちら。


【ツアー中乗車していたバス】

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【モントリオールの街に佇むポスト】

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【飛行機(エアカナダ)のモニター】

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この三枚。

確かに、普通に写真を撮るのなら全体を収めるのが一般的ですね。

では、なぜこの部分をあえて切り取ったか。



........それは、奥行きとストーリー性です。


もう一度言います。


“奥行きと、ストーリー性 ”です。



実は写真って奥行きを出すと、ぐっと上手に表現できるんです。


例えばCafeで撮影したいつかのラテの写真。

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テーブルがかわいかったので真上から撮影しましたが奥行き感はないですよね。


次は同じ日のもう一枚

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このように、テーブルだけでなく、あえて床も写し写真に奥行きを出すこと、

そして手元や足元を写して人感などを出すことによって
ぐっと写真にストーリー性が生まれます。

テーマは、"コーヒーを飲んでいる私“

奥行き感はもちろん、このようにストーリー性やメッセージ性を写真に出すことは、毎回の撮影で私が1番意識していることだったりします。


では、冒頭の写真3枚の説明をしていきますね。

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ケベック州には、「Je me souviens」 “私は忘れない”
というフランス語のモットーがあります。


これは、植民地戦争でイギリスに敗れた後も
自分達のルーツであるフランスの言葉や文化を
いつまでも忘れないっていう意味を表してて
ケベック州の車のナンバープレートには
必ずこの言葉が記されているのです。

それを写真を見た人に伝える為には、バス全体を写すよりもこの部分を切り取ることが1番率直に伝えられると思ったので、あえてこのような構図で撮影しました。


2枚目

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これも奥行きを出す為にあえてこの切り取り方をしています。

おかげでポストの向こう側に見える建物の外観や車が走る雰囲気が一枚で表現できました。

こちらの写真は

"これからポストに手紙を出す人の目線“をテーマにしています。

この街で、どんな想いで過ごし、どんな感情を文章にして

誰に想いを伝えるのかは想像でしかないけど
きっと私なら家族に一番に伝えたいかな。

...なんてことを考えながらシャッターを切った一枚です。


3枚目

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最後の写真は、感覚としては1枚目の写真と近い気がします。

私達の乗ったエアカナダの機体が、ボーイング787という型で
他の機体と違うところが「肌が乾燥しない」ところでした。


やっぱり上空でどうしても気になる、
・肌や唇がカサカサになる
・乾燥する
なんとこれがほとんど感じられなかったのです。


他の機体と何が違うのか調べてみたら
・客室の天井が高い
・室内光がLED
・窓が電子カーテンになっている
・そして加湿器がキャビンに搭載されている

など。


湿度と気圧の設定によって快適度が全く違い優しいフライトでした。


なので写真はモニター全体を写すのではなく、

エアカナダの文字にフォーカスして、あえてこの部分を切り取る形にしています。



いかがでしたか??

奥行きと、ストーリー性。

少しわかっていただけたでしょうか??

私は、あえてこのように写真の意図を説明したりはしません。
なので大抵、“ 素敵な写真!! ”で終わることが多いのですが
実はストーリー性の感じられる一枚を撮影することは
永遠のテーマだったりします。


又、奥行きって実は結構簡単に作れるんです。

↓前ボケver

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↓背景ボケver

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このように、ピントを工夫してシャッターを切っていくと

更に写真を撮るのが楽しくなると思います。


それでは🤲🏻💓💓

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