30の呪い

こんな事を言うと年上の方に怒られてしまうかもしれないけれど。
30歳になるまでは30代になるのが怖いと同時に楽しみでもあった。
そして、いざ30歳になった時は誇らしくもあった。
けど、歳をとるごとにすごく怖くなってきた。30を跨いでワーホリでオーストラリアにいたので、帰ってきたのは32歳の時。

世間一般的には皆当たり前の様に結婚して、もう結婚ラッシュ出産ラッシュなんてもんではなく、常にラッシュ。

タイムラインは成長した子供の写真、入籍しました、子供が生まれましたと、体感的には毎日の様に友達の誰かにおめでたい事が起こっている様な。

ワーホリから帰って、30を過ぎて結婚もしていない、子供もいない、彼とも別れ、大したキャリアもない実家暮らしな自分がとんでもないダメ人間に思えた。

ないない尽くしで少しでも気を抜けば不安で不安でしょうがなかった。

もちろん表向きは前向きだけれど、どこかで自分の事をすごく卑下してた。

30歳の呪い。
最近その呪いが少し解けてきたので分かる。

特にその頃、結婚するつもりで付き合っていた彼と別れてからは、もう結婚は無理、1人で生きていく覚悟をした。
恋愛すらこんな30を越えたおばさんを一体誰がなんて思っていた。

髪はショートカットに切ってあまりスカートを履かなくなった。とにかく自分から女を排除したかった。気持ち悪いから。

今ならやっと分かる。自分の事をちゃんと見てなかったって事。
ふと思い立って2日間インターネット断ちをしてみた。
自分以外に否定された自分を肯定する要素がなくなった。

何か不安になると検索をかけて、ネットからわざわざ裏づけする情報を見つけにいってるようなもの。
余計に不安になってた。

不安になって行動を起こせるなら良いけれど、動けなくなってしまうのなら。
不安になるだけ不安になって悲観的になってた。

もうなんて事だ、男は30から、女は30まで。
誰だそんなうまいこと言おうとしたのは。

35歳以上の結婚率をはじき出したの誰だ。
そんな意地悪は!

30歳の呪いにかかってる人がするべきは

情報を絶つこと。
誰が言ったか分からない情報を絶って自分の事を条件じゃなく、ちゃんと見てあげよね





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