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観光コーディネーターという仕事⑧

雪がたま〜〜〜〜に散らつくようになった岩手は大槌町。
家の暖房、結露対策、車のタイヤ交換など、東北での生活は「冬支度」が必須です。
こちらでの生活は快適ですが、ガソリンも灯油も高いので、冬は生活費がド〜〜〜〜ン!と上がるのが、難点(今年は値上がりがすごいですね! 切り詰めて生活せねば!)。
難点といえば、病院が少ないので三陸の小さな病院ではすまないときには、盛岡まで行っています。
大槌町から盛岡に行くには、宮古経由で国道106号で行くか、釜石から花巻経経由で東北道を使うかの2択(下道使えばもう少し選択肢増えますが、時間がかかる)。
三陸沿岸の降雪は、東京とそんなにかわりません。でも、どちら経由でも「遠野」または「区界」という豪雪地域を通るので、冬に内陸に行く時はドキドキハラハラ。
とくに、山道の多い106号は、雪に慣れていない私にはハードルが高く、冬になるとまったく外出しなくなります(東北道経由はお金がかかるので)。

106号の雪道の例。まだまだ序の口

でも、ここ数年で道路状況が格段によくなり、106号もトンネルがいっぱいできてとても楽になりました。
そんなわけで、12月は病院月間(たいしたことない。歳のせい。いままでめんどくさがってほっておいたツケ)。雪にめげず、がんばって運転します。だけれど、それでも大槌がいいんだな。
三陸がいいんだな。

なんて、大槌町の道路事情をつらつら書きました。

11月は、現在商品開発をしている、電動自転車をつかった町周遊プログラム「おおつちチャリくえ(仮)」完成のための下準備と、12月のモニターツアーの手配などなどに追われていました。
なかなか面白い内容になりそうですよ。
まずは1回、観光事業関係者さんたちにやってもらって、内容が本当に面白いのか、検証してもらいます。そのご報告はまた来月に。

チャリくえで行けばもらえるものの商品その1

コロナ感染者数が激減し、「観光」が動き出しました。
旅行会社の視察が増え、旅行商談会がオンラインですが数回実施され、「三陸花ホテルはまぎく」にも宿泊客がもどってきはじめました。
純粋にうれしい気持ちでいっぱいです。

商談会では、基本的に「東北担当」の方とお話ししますが、ほとんどの人が「大槌町」を知りません(近隣では宮古や釜石、最近は山田のことは知ってるけれど)。まずは知ってもらい、ツアーのコースに入れてもらったり、個人客に旅行のディスティネーションに選んでもらえるようになるのに3年という覚悟でやらなければならない。
「知ってもらうため」には、「魅力的なプログラム」をどんどん提示する必要があります。いまから観光客はすぐには来ないけれど、継続して実施できる「なにか」が必須なのです。
「粘り」「しつこさ」なくしてビジョンは達成できぬ。

とはいえ、いろいろと悩んでいます。
一緒に仕事をしている観光協会事務局長とはビジョンは共有していますが、それを行政や職員や観光にかかわる(かかわりそうな)人々と共有し実践していくのには、ものすごい時間と労力がかかります。
とくに協会は仕事量が半端なく、「観光誘客」に手が回る人材も時間もない状態からどう抜け出すか。

年末年始の休暇中に、いろいろな人に会って、刺激と知識もらって、いっぱい考えよう。

町主催の「特産品商品化セミナー」が始まり、参加することにしました。
あれもこれも手を出すと大変なのはよ〜〜〜〜くわかってますが、「観光」をすすめるうえで、魅力的な「特産品」はとても重要な要素です。昭和な人間なもので、人に新しいお土産をつくってつくってというまえに、まずは自ら勉強しようと思ったわけです。
11月に1回目のセミナーがありましたが、結果やっぱり参加してよかった!
加工事業者さん向けの内容ですが、缶詰、レトルト、冷凍商品などにする場合食材をどう下ごしらえして活かすかや、最近の売れる特産品の傾向や他地域の例など、安易に「特産品」をつくってみるだけではいけないということをあらためて教わりました。
売れる加工品をつくるには、事前準備、マーケティング、知識は必要です。
また、今回の先生だけでなく、これはいままで全部の食関係のアドバイザーに言われてきているけれど、三陸ではなかなか広まらない「無添加」のこだわり(いまの需要は「無添加」といわれても、実際とてもお金と手間がかかるもんね)。
子どもの頃からの「食育」も大切ですね。

鹿肉シチュー(冷凍商品)につかう鹿肉の処理の仕方。とっても柔らかくできました
いま流行っている「生ふりかけ」を岩手大槌サーモンで。とても上品で高級感あふれるなふりかけになりました。そしてうまい!

大槌町に移住して、8ヶ月目。
地元の友人・知人も増え、飲み会やプロジェクトなどに誘っていただけるようになりました。
ほんとうにありがたいです。
そして、徐々に震災前の大槌のこと、震災のときのこと、震災からの10年間のこと、大槌の人のこと、教えてもらっています。
そこからもこれから活動をしていくうえでのヒントがたくさんあります。

こんなディープなお店にも連れてってもらったぞ

目標は、「町内の居酒屋に入ったらお客さんが全員知っている人だった!」。
半分冗談ですが(想像するに、それはそれでめんどうくさいかもw)、大槌町の方々に愛される、可愛がってもらえる、おばちゃんになりたいなあ。

と、今回は仕事内容よりも(思い出せないw)、思っていたことを書きました。

最後に、久しぶりに行われた町のイベント「おおつちまるっと復活まつり」で、観光協会が販売元となっている「桃畑学園サーモン」の販売をしました。
私の大好きな中華一(はじめ)さんで、このサーモンをしゅうまいにしてもらった「新グルメ」も販売。とても美味しくて、完売しました!
もっとたくさんの人に食べてもらいたいので、また売りたいな。

中華一さんの手書きのメッセージ付き。愛も感じられるしゅうまい
写真のお客様は、平野町長です


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