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観光コーディネーターという仕事40

暑さとハードワークで頭も体もオーバーヒートしていた7月。
県外、とくに関東から来たお客様はみな、三陸はまだ涼しいと言っていて、もう私は東京では暮らせない身体になってしまったとしみじみ感じています。

地元の中学生と

7月初旬、吉里吉里中学校の依頼で2回観光コーディネータとして対応しました。
1回目は、観光協会への職場体験の男子生徒を1日預かって、ちょうど「おらが大槌夢広場」さんが、東京の小学校の修学旅行の受け入れをしていたので、その見学に行きました。この小学校は毎年大槌メインの修学旅行をして、丸2日間中身ぎっしりの体験をしています。
浪板海岸でのビーチアクティビティ、吉里吉里国での防災食づくり体験、MOMIJIでの鹿肉のランチづくり体験、吉祥寺での地域の人や住職さんとのお話などを見てまわりました。
男子生徒は、県外から来た小学生が大槌町で受け入れている体験プログラムを知って、とてもびっくりしていたようです。地元の学生さんたちが見る機会はなかなか、ないと思います。でも、大槌でこんな魅力的なことができて、とても喜ばれていることをもっともっと知ってもらえるといいなと思うので、こういう機会が増えるといいですね。

生徒さんに武者姿でサービスをする吉祥寺さんのスタッフ

2回目は、吉里吉里中学校に赴き、「吉里吉里の観光マップをつくりたい」という女子生徒へのアドバイスという役割でした。
といっても、すでに自分の頭のなかでいろいろなアイデアをもっていて、やりたいこともしっかりもっている生徒だったので、自信をもってもらう後押しをする程度のことで、彼女には十分でした。たっぷり1時間30分、私もとても楽しくお話して過ごしました。ありがとう!
マップができるの、楽しみにしています。

苦手な仕事目白押し

今年度は、私の苦手な仕事ばかりです。
まずは膨大な各種書類仕事。これはもうやる人いなければ仕方がないと思っているが、もっている事業が多ければ、お金の管理も発生するわけで、毎日ひーひー言ってやっているのに、間違いが出て差し戻されてを繰り返しています。そして、すでに何を処理して何を処理してないのか、わからなくなってきた。私自身はデータで管理したいのだけれど、協会が紙なのが、余計混乱を大きくしている(涙)。
という愚痴はこの辺にして、大きな事業として今年度は、「ブルーツーリズム事業」「魅力発信事業」をもっており、その計画、仕込み、準備に追われました。さらに、秋に参加する大きなインバウンドの商談会の登録が一番大きなヤマ。大槌町のさまざまな紹介資料の多言語化に苦戦しました。
メインの商談資料の翻訳(英語と繁体)は外部にお願いしましたが、登録にはさまざまな記入が必要なわけで、こんなにチャットGPIを使ったのは初めてです。
でも、チャットGPIは面白い。
「旅行会社へアピールするように翻訳して」
「いえいえ、それじゃ英語のわからない私でも固い感じがするんだけれど」
「本当にそれでいいんかい? 別の言い方してみてよ」
なんて返しながら、夜な夜な会話(?)していました。

無事登録がすんだら、今度は商談マッチング依頼です。
今度は、ものすごい数の海外の旅行会社の英語の資料を読み込んで商談依頼をしなければなりません。だれか、英語のできる人雇って。ぷり〜〜ず。

おおつちチャリクエ

「おおつちチャリクエ」は、ポツポツですが継続して予約が入る体験プログラムです。派手ではないですが、継続できていることをうれしく思っています。
7月は2件予約があったのですが、1件は雨で残念ながら中止に(でも、中止となったお客様は、屋内開催となった「郷土芸能かがり火」を観ることができて喜んでお帰りになりました。大槌での旅の思い出ができてよかった!)。
最近の傾向として、夜行バス「けせんライナー」で早朝大槌に到着した方が、朝からできるプログラムとしてご利用していることです。
8月も「けせんライナー」で来られるというお客様の予約が入っています。
さまざまなお客様に対応できる体験プログラムをもっとご用意したいなと思います。

社員旅行でのあらたな試み

「三陸花ホテルはまぎく」に、100人ほどの大型社員研修旅行が入りました。ホテルで二次会をするには人数が多すぎるということで、いつも全力でお客様の「おもてなし」をする支配人のアイデアで、二次会は大槌町の町を楽しんでいただこうと、支配人、町の有志飲食店、そして私で、「大槌ナイトクルーズ」と題したプログラムを実施しました。

大急ぎで夜中に製作したご案内のチラシ

結果80名もの方々が、大槌町の夜を楽しんでくれました。
課題はいろいろありますが、訪れた町で地元の方々と一緒に呑みたいという観光客のニーズと、町の賑やかさの創出という点で、とてもよい企画でした。
参加飲食店はとても忙しく大変だったと思います。
私は、深夜まで浴衣姿の人々が夜の町を歩いているという大槌の風景に、ちょっと感動しました。
先日、ある大企業の支店代表者の会議が「Hはまぎく」で開催されることになり、2日目の午前中に大槌で体験プログラムをしたいというご要望があり、その視察案内をしました。この団体様も、「ナイトクルーズ」を考えているようですよ。

おおつち地引網体験

年に2〜3回ですが、団体用の体験プログラムとして開催している「地引網体験」を、一般の方向けにイベントとして開催しています。
今年度は、GWにつづき2回目を7月に開催しました。
本当は、8月に開催したかったのですが、スタッフの日程調整に難航しており(漁師さんをはじめ、ガイドなど、けっこう人手が必要なのです)、どうしたものかと悩んでいたところ、7月予約の団体ツアーが諸事情によりキャンセルになりました。
すでにスタッフが予定をあけていたので、急遽イベントを開催することに(忙しかった〜〜)。海開き中なので、UMIDA吉里吉里(海水浴用のシャワーとかトイレとかある施設)周辺を独占できないですし、海水浴も楽しみたい参加者が多いことを予想し、いつもの食体験等を入れず、MOMIJIさんのキッチンカーに来てもらい、お弁当配布というシンプルな内容にしました。
人数集まるかどうか心配でしたが、結果あっという間に定員は埋まりました(キャンセル待ちがでるほど)。あとはお天気になってくれるだけ!

急な開催決定となったため、チラシをデザイナーさんに依頼する時間を惜しんで、SNS用画像のみを自分でつくりました

直前の天気予報は雨(泣)。
多少の雨だったら開催する予定だったので、毎日毎日天気予報とにらめっこ。予報は雨なんだけれど、どうも降水量はたいしたことないようだ。
「私は晴れ女」という根拠のない確信があり、前日に中止決定を出さないことにしました。
結果、曇りだけれど、雨降りませんでした!!!
無事イベントを実施することができ、お客様にも喜んでいただき、お弁当も美味しいと大好評で、よかったよかった。
「おおつちのあそび」のきよちゃん&けんちゃんは、ボス不在のなか、とてもがんばってくれました。ありがとう。

郷土芸能かがり火の舞

毎月第二・四土曜日に開催している郷土芸能かがり火の舞も後半戦。
今年はまだ雨降ってない!とうはうはしていたら、7月2回目にとうとう雨降りになってしまい、今シーズン初の屋内開催となりました。
屋内開催も、近くで見られたり雰囲気もよく、おすすめです。見たい方は、雨だからと言って躊躇わずに、ぜひ見に来てください。

さて、8月から今年度の商談シーズンが本格的にはじまって、出張や視察受け入れ等で忙しくなります。体力持つか正直不安です。
が、精神的にも弱った7月は、大槌の友人たちにとても助けられました。友人たちのためにもがんばります。燃え尽きたら、みなさまよろしくお願いします(笑)。

アイコン画像は、久しぶり乗った飛行機から撮った岩手山です。


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