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観光コーディネーターという仕事23

毎年2月はあっという間に過ぎますね。
いやいまこれを書いている3月ももう半ば。
毎日なるべく大事に生きているつもりだけれど、振り返るとなにもしていないような。進化していないような気がして、焦燥感が年々高まっています。
2月は、1月と同様に、国の補助金の完了報告関係で身も心もいっぱいいっぱい。
なのに、確定申告という行事(?)もありまして、毎年毎年懲りもせず「なんでいままで何もしていなかったんだあ!」と激しく後悔する月でもあります(確定申告は結局2月にはほとんど手をつけられず3月初めに提出)。

教育旅行OL商談会

観光交流協会の若手・夢夏の勉強もかねて、一緒に商談会に参加。オンラインの商談会は苦手ですが、通常の商談会では会って話すことのできないエージェントさんたちに大槌町の観光素材を紹介できる機会となり、とてもありがたい。半日しゃべりっぱなしはきついけれど、アドレナリンが出ていつもちょっとハイ状態になる私です。

来年度の観光事業準備

観光事業をすすめるアイデアややる気はあるが資金がない。
よって、国の助成金などをチェックするわけです。
が、いつも思うのですが、国の助成金はとてもありがたいですが、そのほとんどが事業終了して初めていただけるもの。
町の観光協会や民間事業者が立て替えられる金額ではなく(数千万)、よって行政が申請主となり、たいていは大手コンサル会社等に委託して実施する(せざる)ケースが多いです。
でも、行政を頼りすぎたくないという民間の思いもあり……。
壁が高く立ちはだかり、立てては流れていく来年度の計画。
さて、どうなるでしょう。

そのほか

・お客様を乗せて事業をする船は「内航不定期航路」登録が必要です。
大槌町ではクルーズのほか曳舟まつりのために、18隻の船を観光交流協会でまとめています。知床の悲しい事故があり、全国一斉点検が入り、登録船の写真撮影に走り回った2月でもありました。忙しいさなかの点検に、大槌の船長さんたちはみな、「安全が第一だから」と、こころよく協力していただきました。ありがとうございます!

・大槌高校の「研究発表会」が「おしゃっち」で開催され行ってきました。

私は、「郷土芸能と観光」について生徒さんにお話をしたこともあり、「郷土芸能」チームや三陸鉄道をテーマにしたチームの発表を中心に聴講しました。予想以上にレベルの高い発表内容に驚きつつ、私も新鮮なアイデアに刺激され、とても素敵な時間でした。大槌の高校生、すごい!未来の大槌町の光です。

私にとって3月はお別れシーズン。少し落ち込む季節でもあります。
ボランティアや震災復興支援で来ていた人が、震災後5年目くらいあたりから任期と助成金が切れてバタバタと去っていき、その後も毎年だれかが残れずに被災地を去っていきます。
最近はボランティアや復興支援で来ていて、そのまま三陸が好きで残っていた方々が、去っていく傾向に。今年も数名、三陸から離れるということを聞いています。
震災からの旧移住者と新規移住者(震災後10年目くらいからの人)がほぼ入れ替わったような気がします。

「新規で」人を呼ぶための行政の施策はかなり充実しています。地域おこし協力隊もそのひとつ。人口減少が深刻どころではなく危機的状況にある三陸で、それはとても重要なことだけれど、震災後、ここが大好きで、国や町の支援もなく残っていた人たちが居続けられない状況はちょっとおかしいかもしれない。
震災復興のドタバタのなか、楽しいことだけではなく、辛かったり悲しかったりという出来事もみなそれぞれ地域の人々とともに経験してきたと思います。そんな経験もまるっと含めて好きになった町に居続けていたはずなのに。お別れは辛いです。

3月は来年度事業の計画・準備・仕込み、そして事務所の引越し(明日18日)で、大忙しの日々を過ごしています。
さらに、3月なのにとても暖かくて(こんなに暖かい3月は初めての経験です)、桜が、桜が、桜が、早く咲いてしまうではないか!
桜に合わせた企画がとても心配で気も休まりません(笑)。いや、観光に携わるものとして、これが一番深刻かもしれません。

トップ画像は、「○○(まるまる)横丁」での一コマ。3周年記念と新店舗オープン記念イベントが開催され、「城山虎舞」と山田町から「八幡大神楽」「愛宕千年会八木節」が舞いました!
なかなか観られない大槌町と山田町の郷土芸能の競演。見応えがありました。

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