チャンピオンズカップ有力馬についての考察

今週末に行われるチャンピオンズカップですが、今年はルヴァンスレーヴ、オメガパフュームなど新興勢力の3歳世代に対しゴールドドリーム(回避が決定)を中心とした歴戦の古馬たちがどのように迎え撃つのか?はたまた世代交代があるのか?など大きな注目をあつめています。
 今回、やはり注目を集めるのがルヴァンスレーヴでしょう。前走の南部杯ではゴールドドリーム、ノンコノユメといった古馬たちを撃破するなど早くもダートNo.1ではとの声も聞かれます。今回のチャンピオンズカップでも1番人気に押されるのではないでしょうか。
 しかし、ルヴァンスレーヴの好走は確実なものなのでしょうか?私は今回ルヴァンスレーヴの敗北は大いにあり得るのではないかと考えています。そのためルヴァンスレーヴ、ゴールドドリームといった有力馬について私なりに分析していこうと思います。


ルヴァンスレーヴ
父シンボリクリスエス  母マエストラーレ(母父ネオユニヴァース 母母父ティンバーカントリー)
 6-1-0-0/7
ユニコーンS(G1)、ジャパンDダービー(Jpn1)、南部杯(Jpn1)と3つの重賞タイトルを手にしている同馬。唯一の敗北は伏竜S(OP)でドンフォルティスに対してのみであり、本レースで上位に押されるであろうゴールドドリーム、オメガパフュームに対して前者は南部杯、後者はジャパンDダービーで勝利を収めている。
今回騎乗予定のM.デムーロJとは手が合っており、M.デムーロが騎乗したレースは
 6-0-0-0/6
と今回有力視されるのも十分に納得できます。
 しかし、私がこの馬について疑問に思う点が1つあります。それは本当に強い相手と戦ってきたのか?という点です。
 ここで、ゴールドドリーム、オメガパフュームといった馬たちと戦い勝利したではないか、と思う方もいらっしゃるでしょうか。ただそれはあくまで“地方”という舞台での話です。
 唯一の敗北は中山競馬場ですし、その敗北した相手のドンフォルティスは11/18に行われたレースで4着と古馬たち相手に苦戦しています。さらに言えば南部杯で撃破したゴールドドリームですがこの馬休み明けはいまいちな馬ですし、去年も南部杯で5着に敗れたもののチャンピオンズカップでは勝利を収めるなど前走の内容をそのまま評価するのは危険な気がしてなりません。
 ここまでこの馬についていろいろ述べてきましたが同馬がすんなりと勝利しても驚きはありません。しかしながら今回は中京1800が合うのか?という疑問もありますし、M.デムーロJも今期はG1でなかなか勝ち切れていません。人馬ともにスタートがうまいわけでもないですし、外枠に入りそのうえ出遅れでもしたら飛ぶ可能性はかなり高いと思います。そのため1番人気に押されるのならばここは評価を落としたいと思います。(もちろん買い目には入れる予定です。)


ゴールドドリーム
父ゴールドアリュール 母モンヴェール(母父フレンチデピュティ 母母父Cox's Ridge)
 8-4-1-4/17
2017年の最優秀ダートホースであり、前年の本レースのチャンピオンでもあります。
ここまで重賞は
ユニコーンS(G3)、フェブラリーS(G1)、チャンピオンズカップ(G1)、かしわ記念(Jpn1)、帝王賞(Jpn1)とG1を含む5つのタイトルを手にしています。
 前走の南部杯ではルヴァンスレーヴに敗れ、今回の2番人気に想定されるなど世代交代が噂されていますが、私は今回この馬が本命候補です。(回避決定前に記述しています。)
 この馬は8-4-1-4という成績ですが。中央競馬に絞ってみてみると
 6-2-0-1/9 勝率67% 連対率89%
 と圧倒的な数字です。
左回りコースも4-2-0-1/7と得意にしており、
1800mという距離に対しても3-0-0-1/4と舞台としては合っているといえるでしょう。
 何度もお話ししているように前走の南部杯ではルヴァンスレーヴに敗北しましたが、地方競馬場から中央に戻り、1叩きされたことでこのレースでの逆転は大いにあると考えています。
 ルメールが騎乗したここ3戦スタートも安定しており、今期絶好調のルメール騎乗でここは本命候補として重たい印を打とうと考えています。(回避が決定してしまいましたがこのまま記載させていただきます。)


ケイティブレイブ
父アドマイヤマックス 母ケイティローレル(母父サクラローレル 母母父Be My Guest)
 11-7-5-8/31
安定感という面ではメンバー随一なのではないでしょうか。近3走は2-1-0-0/3と安定しています。しかし、どうしても中央の舞台で大きなタイトルを手にすることができなかった同馬ですが、前走の京都競馬場で行われたJBCクラシックを制覇し、念願の中央でのビッグタイトルを手にしました。
 前走ではこれまでと違い控える競馬にも適応するなど自在性が増してきた同馬、ジョッキーや陣営が思い描く完成形に近づいてきているのではないでしょうか。
 確かに今回の相手筆頭のルヴァンスレーヴは強敵に間違いないでしょう。しかし、上位馬を見渡してもルヴァンスレーヴと直接対決がないのはこの馬だけです。まだ力関係という面では不明な点が多いです。直接対決がないためルヴァンスレーヴとタイムという面で比較してみました

ルヴァンスレーヴ
ジャパンDダービー 大井競馬場 ダート2000 2.05.8

ケイティブレイブ
帝王賞 大井競馬場 ダート2000  2.04.3

と1秒以上持ち時計ではケイティブレイブがリードしています。
もちろんその時の馬場状態や展開などもあるため、一概にこのタイムを信用できはしないと思いますが、ルヴァンスレーヴに勝つ可能性は大いにあるといえるでしょう。また、帝王賞で敗れたゴールドドリームの回避も決定しています。
 展開的にも多くの有力馬が後方に位置取る中、前目の好位で競馬するこの馬は向くと思います。一瞬の切れ味という点では、他の有力馬に比べ劣る同馬ですが、じりじりといい脚を使えるため後ろからの有力馬たちの猛追をしのぐ可能性は高いと考えています。
 近走は福永Jが継続して騎乗しており、癖もばっちりと把握していることでしょう。ゴールドドリームの回避が発表される前は2~3番手の評価でしたがここで一気に軸候補となりました。今のところ本命、対抗といった重い印をつけるつもりでいます。


オメガパフューム
父スウェプトオーヴァーボード 母オメガフレグランス(母父ゴールドアリュール 母母父リアルシアダイ)
 4-2-1-0/7
この馬については、先日投稿させていただいた「C.デムーロ11/3~の成績」で触れているため省略させていただきます。気になる方はそちらを参照してください。


ノンコノユメ
父トワイニング  母ノンコ(母父アグネスタキオオン 母母父クリミナルタイプ) 
 8-4-1-11/24
今回個人的に最も注目しているのがノンコノユメです。今年のフェブラリーSではゴールドドリームとの2頭軸でおいしい馬券をもたらしてくれた同馬は、個人的にも思い入れの強い馬の1頭です。
なぜこの馬に注目しているかというと前走のJBCクラシックの4着です。同馬にとって右回りで4つのコーナーかつ直線の短い京都という舞台はこの馬にとっては決していいものであったとは言えません。しかし終わってみれば勝ち馬とは0.4秒差ありましたが3着馬とは0.1秒差。レースのラップ的にも後半の3Fが38.1であり、同馬が計測したあがり3F 36.3は素晴らしい数字であるといえるでしょう。
確かに近走は4着、4着、4着と馬券内を外していますが、同馬にとって舞台的に苦手だったのではないかと考えています。
同馬の成績は上記に記載したように8-4-1-11/24となっていますがこれを中央、地方で分けてみると
 地方1-1-0-5/7
 中央7-3-1-6/17
と明らかに中央の舞台のほうが結果を残しています。また中央での負けも多くみられますがこれは同馬が陥った不振の時期のものが中心であり、現在はその不振からも脱却したと考えています。
中京競馬場がベストな舞台であるとは思いませんが(ベストは東京競馬場だろう)、しかしながら前走で4つのコーナーもこなしていましたし、1900mから1800mに距離短縮され直線も延びる今回、現在6番人気あたりに想定されており狙うにはいい機会なのではないでしょうか。
 フェブラリーSで騎乗していたのも内田Jであり、少しズブい面を見せる同馬にとってこの鞍上というのは合っていると思います。
 ゴールドドリームが回避したことで本命候補にまで考えており、本命、もしくは対抗という評価をするつもりでいます。

  ここまで私なりに有力出走馬について考察させていただきました、私としては狙っていたゴールドドリームの回避は非常に残念でなりませんが、これでルヴァンスレーヴが過剰に人気する可能性も出てきており、おいしい馬券をゲットするチャンスも出てきたのではないでしょうか。
ここまでは私の浅はかな知識や主観をもとに述べていますので、疑問に思う点や不満に思う点も見られるでしょうが、そこは大目に見ていただくようよろしくお願いいたします。
 なかなかの長文になってしまいましたが、最後まで見ていただきありがとうございました。
 予想につきましては枠順発表後の金曜~土曜にかけて記事を作成しようと思っていますので、気になる方はそちらも見ていただけると嬉しく思います。
少しでも皆さんの予想の参考になれば幸いです。



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