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2023抱負

そういえば2023年の抱負を書いていませんでした。

去年、世の中からウイズコロナで少しずつ日常を取り戻していく中で、
反比例して母の体調が悪くなり、どんどん思うように看護に
行けない日々が続いていきました。
「私1人で全てをするのは難しいんだ」とわかっていても、
まだ65歳になっていない母は、病名的にも、
いろんなサービスを受けることが出来なくて、
訪問看護師さんや理学療法士さんだけでは補えなくなってきて、
自費でヘルパーさんや家政婦さんを雇おうと思っていた矢先に
母が再び入院しました。

母もそして父も難病で、平均寿命よりは少し早く亡くなってしまって
私はこの先の人生について色々と考えた時期がありました。

なんとか音楽家として生き抜いてきて10数年。
まだまだこれからと思いながらも、
これまでやってきたことを全てやりながら、
音楽以外の人生の目的も果たしていくには
とても全てを1人でやり切ることは難しい。

そろそろ仕事を他の人に振るにも
「私にしか出来ない仕事」があまりにも多くて、
変わりがいないからこその私の価値を、
誰かに任せることなんて出来るのだろうかと思っていました。

でも去年の秋から、初期のマリンバの生徒ちゃんで、
現役音大生に、ハンドベル教室のアシスタントをお願いしてから、
アレンジや重要な場面は私が見るけど、普段の練習は
メニューと注意点を伝えて任せてみることにしました。
こどもたちと一緒に彼女も成長していく姿と、
私もライブの日の朝に早起きしてレッスンしてからいくことも少なくなり
母の看護がなくなって腑抜けになった身体を
少し休めることが出来ました。

そっか、全部1人でやらなくてもいいし、
全部手放して1人に任せなくても良いのか。と。
それから、他のことも色々と他の方にお願いしたりするようになり、
またお願いできる方が出てきたり、成長してきてくださって、
自分1人では見えなかったことがたくさん見えるようになりました。

マリンバとカーヌーンを演奏するということは
今後も変わらないし、
演奏も指導も半々でやりたいと、社会人になるときに決めた配分は
これからも変わらずにやっていきたいけど、
今まで培ってきたことや、どなたかにお伝えして、
その方がより成長していってくださりそうなことは、
どんどんチームとしてやっていけたらと思うようになりました。

なかなか体調がすぐれない日々が続いていて、
思うように先に進められないのがネックではありますが、
それでも協力してくださる方に感謝して、
私自身も成長していけたらと思っています。

そんなわけで、今年の目標は、
未知子にしかない価値を手放すのでなく、多くに伝えていくこと。
演奏出来る人だけでなく、教えられる人を育てていくこと。
私自身がより一歩踏み込んだ音楽家に成長することです。

私は現役演奏家だからお伝え出来る音楽指導があり、
音楽指導をさせていただくから、生徒さんから学び、ステージに還元していける
この循環がとても大切だと思っています。

「1人で全部しようとしてはいけない」
母の看護生活から学んだことでした。

中々自分の思い描いたように社会情勢はうまくいくような物でなくても、
その中で学び取れるいろんな事から、
自分らしい道を進んでいけたらなと思います。

まだまだちょっと本調子ではなく、心苦しいのですが、
ぼちぼちやりますので、今年も応援いただけましたら幸いです。




2023年春
Michiko Music Transformation
Marimba&Qanun
鈴木未知子

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