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33.統合失調症の一族 遺伝か環境か

図書館で予約したら一年半待ちだったけど、読めて良かった〜!これから出産を控えてる身としては、子供産む前に読めて良かった。

兄たちが次々と統合失調症になっていく恐怖もあるんだけど、病気を発症する前の環境もかなり過酷でそこも読んでいて凄みがあった。

12人兄妹のうち男子10人、末2人が女子という兄妹構成なんだけど、12人もいたらどんなに広い家でも狭い。しかも全員ガタイもいい。
思春期の男子たちの有り余るエネルギーのなかで、狭い家に同じようにエネルギーを持て余してる思春期の男たちがいたらそれは喧嘩になるし、どんどんエスカレートしていくだろうな。兄妹間でも弱ければどんどん兄たちに暴力や性虐待に晒される末子たちの描写がしんどい。

(高校のときの体育の先生、3人兄弟全員男で2歳差だったから喧嘩のとき最後刃物持ち出した時もあったぞ!ってケラケラ笑って話してくれたことがあったけど、この本を読んで狭い空間に男兄弟は危ないなと再認識した…)

それを見て見ぬふりをする両親の描写もまた辛い。

しかし、ドキュメンタリーとしては圧倒的な面白さがあって2、3日で読み切ってしまった。合間合間にしっかりと統合失調症の研究についてのページもあってそこも面白い。
調べたらスコットランドにも精神疾患多発家系から見いだされた遺伝子発見されているらしく、すごいな…

は〜。すごかった

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