ヨークへの道

仁川空港で8時間のトランジット
ロンドン行きに乗って11時間、無事にロンドンまでは到着。
空港からパディントン駅までのエクスプレスに乗り、パディントンからあのハリーポッターがホグワーツに向かったキングスクロス駅に。
キングスクロスでヨーク駅行きの切符を買う。
ヨーク駅行きの電車は30分毎くらいには出ているが1時間半後の19:27分発の電車なら1人で乗る人用の安い切符(だいたい半額)が買えるのでそれまで待つ事に。とりあえず、晩ご飯になりそうなものとスタバでコーヒーを購入。
そして、ここからがなかなかのチャレンジ。
直前にならないと発表されない電車のプラットフォームの番号を電光掲示板に釘付けになって待つ。こんなに広い駅なのにプラットフォームが掲示されるのは発車の15分前くらいで、掲示板に新しくプラットフォームが発表されるたびに見上げていた人たちが一斉にその電車に急いで向かう。
こんな人の多い夕方の駅で電光掲示板に意識を集中するなんて、スリの格好の餌食ではないか?
なんで?こんなに試されるシステムなんだ?

発車10分前にプラットフォームが掲示されると、掲示板の前で待っていた同じ電車に乗る人が一斉にホームに向かう。ヨークに行く電車は2番線。
あのハリーポッターの9 4/3番線など見る余裕もなく電車に乗り込む。

こんな時に思うのは、世のユーチューバーやブログを書く人たちはよく行く先々の道中を事細かに記録し、さらには自撮りなど撮ってアップできるのだろう。私は実際、自分をまあまあのおっちょこちょいである事を痛いほど自覚しているので、こうゆう時は身の安全と貴重品の確保、行き先と時間の確認以外は何もできない。つまりいつも道中の写真がなく、帰国してから後悔する。

キングスクロス駅から2時間、ヨーク駅はさほど田舎でもなくタクシーもたくさん待っていて一安心。
予約したBBに向かう。
BBから数日前にメッセージで「レセプションが19:00には閉まってしまうので、玄関の植木鉢の後ろに正面玄関の鍵と部屋の鍵を置いておくので勝手に入ってください。」と送られてきた。
手違いとかないよね?とやや心配しながらタクシーを降りて……タクシーの運転手さんに
「鍵を確認するまで待ってて!」とお願いして植木鉢の後ろを確認。ちゃんとあった!

ジップロックの中に3つの鍵とメモ
「あなたの部屋は1階4号室です。トイレはじぜんに知らせてあるように共用ですが、シャワーブースはあなたの部屋にあります。」と書いてある。

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どれがなんの鍵だかわからないが、縦長の鍵穴に縦長の鍵を差し込んで表玄関はクリア。中に入ると、一般の家の何部屋かをBBとして貸している感じだ。

私の部屋は1階の4番と書いてあるけれど、英国式なのか?日本で言う所の1階に4番の部屋はないので、階段を上がってみると数段上がったところに4private書いてあるドアがあるので再び鍵穴と鍵の形を検証しながら鍵を開ける。やっとこの異国で単身、自分の部屋に行き着けるのだ。

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とワクワクしながらドアを開けると……そこはトイレ。
イギリスで早速、キツネニツママレタ。

冗談か!!!

しかしなぜ?トイレに鍵……

トイレに寝泊りはあのAちゃんの武勇伝でも聞いたことがない。

冷静に……冷静に……

たぶん階段は数段だったから、ここはまだ1階じゃないんだ。
さらに続く数段を登った先に4号室はあった。

よかった。

しかしあのダミーのような 4号室トイレ はなんだったのか……

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ベッドがある温かい部屋。
一安心だ、幸せだ。


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