【ショートストーリー】Vol.8 深夜2時、海底にて。
年月に対して少しばかり、語りたくなった。
深い時間は決まって、俺はアルコールという海の底にいる。今日は何曜日だろうか。思考がゆっくりと沈んで、意思とは別に考えるつもりのないことまで考えている、それが日課だ。
一つ、君への想いは執着だ、と思う。
でも、改めてその考えに行きつくのは、やはり納得感があるからだと。
忘れられずにいるのは、執着なんだろう。
ずっと正気じゃない時のマボロシを追いかけている。それで、マボロシを作った方も、マボロシを作った覚えがないんだろう。
何かの想