悪意の心理学/岡本真一郎著 を読んで
●ヘイト・スピーチ と 接触理論
人は自明の理を否定されるとそれをまんまと信じてしまう傾向があるらしい。いつも言われている定説についての理由を持ち合わせていないから。
免疫をつけるために、その話題について、そして反論を知っておく必要がある。接触理論というらしい。
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小学校での道徳で部落を学んだとき、こういった学び自体がなければ、その存在も知らず、差別意識もなくなるのではと思ったことがある。
でも、議論を知っておかないと、いい・悪いを事前に考えておかないと、いざその差別の場面にあったとき、それを正しいかのように言われてしまうと、流されて自分も加担者になってしまうのでないか。やっぱり、事前に学んでおく必要があるんだなと、納得した。
●透明性錯覚 と マジックミラー錯覚
自分の考えを相手にも伝わっていると思う
自分のコミュニケーションが周りに伝わっていない
という2つの錯覚。
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コミュニケーションでいらいらしてしまうのって
透明性錯覚によるものだと思う。
わかってくれてるはずなのに、なんでわからないの?と。
自分と相手の考えが一致しないことを前提にしていると
無用ないらいらもしなくてすむのではないか。