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2024年2月「十八世中村勘三郎十三回忌追善猿若祭二月大歌舞伎」夜の部 歌舞伎には、忠義のために自分の子を犠牲にする話がいくつかある。菅原伝授手習鑑の寺子屋、熊谷陣屋、そしてこの「すし屋」。 (こうした「自己犠牲」の物語について語る、勘三郎のインタビュー記事を見つけた。あなたの芝居をもっともっと見たかったです。) わたしは歌舞伎を見るとき、「江戸時代の観客たちは、この話をどう受け止めたんだろう」と考える。七五三の祝いが慣習として残っているほど、昔は子どもが無事に成長するこ
2024年2月「十八世中村勘三郎十三回忌追善猿若祭二月大歌舞伎」夜の部 「江戸の歌舞伎ってこうやって始まったんだよ!」 「芝居小屋も作っちゃうよ!見てて!」 という感じの、賑やかで明るい演目。 猿若って? 「猿若」は、人の名前でもあり、芝居小屋の名前でもあり、狂言のタイトルでもあり、役どころの呼び名でもある。それほど特別・大切なもの、ということかな。 ⚫︎人の名前 江戸歌舞伎役者の初世「猿若勘三郎」つまり、中村勘三郎のこと。 ⚫︎芝居小屋の名前 寛永元年(162