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三子の魂は100歳までなんだよ

体の作りとか心の強度とか
ある意味完成に近い
ある意味頭打ちの大人たちと違って

子どもたちは一生持って生きて行く心と体の
「型」を作っている最中。

体を成長させ、その型を生涯持って生きる
心を成長させ、その型を生涯もって生きる

大人になっても型は変わらないとはもちろん言わない。

でも、子どもの時に経験したことが
成長の最中の子どもたちにどれほど大きく影響するか
私たちはこれまでたくさんたくさん学んできた。

それは今わかったことなんかじゃなくて
先人たちも
三子の魂百までって
言葉を残してる。

世界にはオオカミや野犬に育てられた子が実在する。
保護された子どもたちがオオカミや野犬のような行動を
とったことが記録されている。
人間で生まれてきても、子どもの時に経験したことは
「型」となって長らく影響する。

生まれ落ちた時
一番最初に触れたもの
嗅いだ匂い
聞こえてきた音
口に含んだもの
心地よい経験だったか
痛かったか苦しかったか

土に触れたり
肌に触れたりして獲得する
微生物が
善玉菌かそうでないか
多様性豊かかそうでないか

人の表情を見て
真似をして
同じような顔をして
相手からの反応を確認して
愛されているか嫌われているか
どうすれば笑ってくれるのか
また表情を見て真似をして

ハイハイをして
立ち上がって
一歩ずつ歩いて
走れるようになって
その機会が安全に与えられたか
途中で止められたか
どんなものを使ったか
裸足なのか靴なのか

一つ一つの行動を
見守り待ってもらえていたか
強くコントロールされたか
干渉か禁止か恐怖か

上げていけばキリがないほど

子どもたちが経験することは、その人生において
心にも体にも「型」となって残って影響していく。

だから、この2年半に、型を作っている最中の子どもたちが
「感染症対策」という名の下に
経験できなかったたくさんのことや
経験させられたたくさんのことが

恐怖や不安や厳しさや不自由さや理不尽さで

人の目が怖くなった子どもたち
失敗することが怖くなった子どもたち
みんなと違うことをすることが怖くなった子どもたち
人をコントロールすることを正しさと思ってしまった子どもたち
人に触れることが怖くなった子どもたち
自分の顔を見せるのが怖くなった子どもたち
人と会話することが怖くなった子どもたち
鼻で呼吸することができなくなった子どもたち
肌が荒れた子どもたち
視力が落ちた子どもたち
頭痛がはじまった子どもたち
成績が落ちてしまって焦っている子どもたち
学校に行かなくなった子どもたち
それらが「型」として刻まれた子どもたち。

大人はコロナが終われば「ゴール」だけど
子どもたちにゴールはこない。スタートだ。

この2年半で失ったことが
一生を通して影響してくる人生を
歩いていくスタート。

だからすごく焦る。
不甲斐ない自分に腹が立つ。

だけど眉間に皺を寄せず
子どもたちに
「もう大丈夫だよ!!これからも大丈夫だよ!!」って伝えたい。
その日が1日も早くくるように

大人が、自分の今日の行動を
「みんなが」基準ではなくて
自分の心と体に問い合わせて自分で決めていく勇気を
出して見せていこう。

私たち大人をじっとみている
子どもたちの瞳に。


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