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人間の祖先は微生物、だと思うから。

約2キロ。

これは、私たちの腸内細菌たちの重さ。

私たちの体は、微生物でいっぱいだ。

肌にも、胃の中にも、肺の中にも、腸の中にも
星の数ほどの微生物が生きている。

お母さんのお腹に宿った時
子宮の中は完全無菌室だった
私たちは
完全無菌室で10月10日を過ごし

産道をゆっくり降りてくる時に
たくさんの微生物のギフトを母から受け取り
微生物にまみれて
この微生物だらけの世の中に生まれてくる。

そこから私たちは
お母さんやお父さんや
おばあちゃんやおじいちゃんや
お兄ちゃんやお姉ちゃんに
抱かれたり、触られたりして

まずは同じ血を分けた存在に
常在している微生物の
移植を受ける。

そして、外に出て、土に触れれば
土は1グラムに1兆個の微生物がいて
そこから相性の合う微生物たちが
私たちの体にやってくる。

彩豊かに、私たちは微生物との共存を
生まれた時からスタートさせてる。


はずなのに。


今、難治性の病気を抱えている方に
共通しているのは
常在微生物の種類が少ないことだ。


数も種類も多様な世界は
誰かがとんがることがない。
認め合わないと、折り合いをつけていかないと
その場で生きていくことができないから。

いろんな姿形の仲間がひしめき合う中で
誰かがひどく自己主張したくなっても
「まあまあ、仲良くやりましょうよ」って
多種多様な微生物たちにたしなめられる。

たまに、目新しい存在が着陸しても
「ん?こいつどんなやつなんだろ??」って
多種多様な微生物によって、しばし観察される。
そして、「ま、しばらくいてもいいけど
長居しないでね〜」くらいで、追い出される。かも。


でも、種類が少なくなると
権力争い、縄張り争いが起こりやすくなる。
存在が目立つから、張り合っちゃう。
たまに目新しい存在が着陸したら
それも珍しく目立つから
敏感に反応して、そことも喧嘩が始まるかも。


その喧嘩が、いわゆる
「炎症」


その炎症は、腸の中だけで起こるんじゃない。
皮膚の上でも、胃の中でも、脳の中でも
喧嘩、炎症が起こってしまう。


それが、アトピー性皮膚炎という名前だったり
がんという名前だったり
アルツハイマーという名前だったりするけど


原因は、微生物たちの種類が少なくて
喧嘩が絶えない。そんなことではないかなって
思う。


少なくなる理由はいろいろあるけれど

一番気をつけた方がいいのは
精製した食べ物を減らすこと。


精製白砂糖のために、捨てられた部分は
あの微生物たちにとって必要だった。

精製小麦のために、捨てられた部分は
あの微生物たちにとって必要だった。

精製塩のために、捨てられた部分は
あの微生物たちにとって必要だった。

精製されて、残り、際立った成分を
栄養にできる微生物だけが生き残っていく。


今、私たちが立ち戻るところは
目新しい存在に「恐怖」で立ち向かうことではなくて


この地球に一番最初に誕生した生命である
微生物たちが
私たちの祖先だということを受け入れて


しっかりと観察をして
教えてもらって
助けてもらいながら


喧嘩=腐敗=炎症の流れを
調和=発酵=治癒の流れに
変えていけたらいいな。


だからまず、台所の調味料から!
精製を減らして、発酵を止めていない
調味料を楽しもう。


まだまだ、できること、あるから!
あるはずだから!!
都合の悪い微生物を殺してしまうという手段に頼り切る前に。

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