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パラグライドのその先へ~100人インタビュー2人目 Maiさん

「なんで100人にインタビューしようと思ったの?」
と聞かれることが増えました。(ありがたい)

いろいろ後付けの理由はあるんですが、要は一般人のインタビューって機会はないけど、きっと面白いはず...!!!
そう思いついてしまったから、という理由に尽きます。

そんなわけで2021年は100人インタビューの年にしたいです。
イメージはNHKの「プロフェッショナル~仕事の流儀」💡

100人いたら100人のストーリーがあるんです。

ひとりひとりの人生にたっぷり詰まったエキスを
ちょっとだけ味あわせてここで紹介します♪

#002
パラグライドのその先へ~Maiさん

2人目のインタビュー相手は
某中枢都市で設計の仕事をされているMaiさん。

彼女のインタビューは謙遜から始まった。

手を挙げてしまってから、場違いだったかなーって心配で。
私は特に起業しているわけでもないので、インタビューしていただいても、記事にできるようなことは何も出てこないかもしれません......。

きっとインタビューを受けた経験が少ない一般の人なら
誰だってそう感じるだろう。
―「私なんかに興味深いことを喋れるのだろうか?」
―「他の誰にもない経験や価値観なんて持ち合わせているのだろうか?」

でもそんな心配をよそに、彼女の回答は初っ端から度肝を抜いた。軽いジョブのつもりで聞いた「趣味はありますか?」という質問に

しばらくやってないですが、パラグライダーですかね。
ずいぶんハマって「パイロット」という一人で飛べるライセンスも取りました!都合がつけば週末に飛びに行って。
過去に一度だけ風に飛ばされて、山の向こう側に飛ばされちゃったことがあったんです(^^;
そんなときは羽根をつぶさないように、着陸できる平地を探すんです(笑)
アドベンチャーですねー。
マイパラシュートも持っているんです。最近は行けてないですけど。

穏やかに、軽やかに、楽しげにそう答えてくれた。

リトル母親からの奪還

しかし、そんな彼女を長年苦しめていたものがあった。
それが「私には中身がない」という感覚だ。

昔から心のことに興味があったんですけど、コーチングを受けてみて、ずっとリトル母親が私のなかに棲み付いているのが分かりました。
お母さんだったらどう思うかな?お母さんはなんて言うだろう?というのが自分の判断の基準でした。自分で判断したことがないんです。

「私には中身がない」という感覚は、母親から精神的な自立ができない証明のように感じた。心理学の本を読んだり勉強していくうちに、「毒親」という概念があることも知る。

そしてその長年の呪縛を解くために、母親に言いたくても言えなかったことを
「ガァァァァァーー!!!」と思いっ切り当人にブツけてみるという方法があることを知った。

しかし、彼女は母親に積年の恨みをぶつけたり、年老いていく母親を切り捨てることはしなかった。

高齢の母親を「支えてあげたい」と思うようになりました。以前は毒親問題を解消することで前に進めるって思っていましたが、解消しなくていい!それも全部、私の人生なんだ!全部背負って生きてやる!って思えてきたんです。

巷にはさまざまな手法が溢れている。たくさんのアドバイスが溢れている。
でも違和感を抱いた自分を信じる彼女は、それらを選ばない。この状態を母親からの自立と言わず、なんと言うのだろう。

筋トレでメンタルが安定する事実

そう判断ができたきっかけは
夫婦で共通の趣味を持つべく始めた筋トレにあるという。

筋トレを始める以前は自分のなかの空洞を埋めるべく知識を習得した。講座を受講した。―すべて頭脳からのアプローチだった。

これまで”筋肉バカ”と呼ばれる人たちに少なからず偏見もあったというMaiさん。
(とても正直なひとw)

筋肉を愛でるなんて頭のなかがお花畑だな~って思ってました。でもお花を咲かせていいんです!むしろ咲かせるべきなんです!
これまでは過去を振り返っては嘆き、未来を見ては不安になっていたけど、筋トレで筋肉がついて体力がついてくると自信が湧く。今の自分にフォーカスできるんです。

「プロフェッショナル~仕事の流儀」のオマージュとして、この100人インタビューでも毎回同じ質問をして締めようと思う。

あなたにとってあなたとは?

長い時間をかけて、軸を太く、深々とさせた。
フツフツと湧いてくるものを感じて、ここから進む!

力強くそう答えた彼女はパラグライダーなのだ。どこにたどり着いても大丈夫。人生はアドベンチャーなのだから。

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