先生に当てられただけでシクシク泣いていた小学生のわたしを抱きしめたい話。
タイトルのように、怒られてもいないのに先生に当てられただけで泣き出してしまう子ってクラスにいませんでしたか?
それ、わたしです。笑
今回はそんなわたしが小さい頃から感じてきたことと、現在セラピストのわたしが たくさんの人の身体にふれる中でどんな人でも素晴らしいと心から思える話です。
施術のお客様と『どんなこどもだったか』みたいな話題になることがあります。
(そこから身体に関する愛おしい発見があったり、単純にその人のことを知りたいというのもあります。もちろん無理には聞きませんよ〜)
わたしのこども時代はというと、
とにかく『ものを言わない子』。
大人になにか聞かれても、だまりこくって時にはシクシク泣き出す
なんともからみづらい子でした。笑
幼稚園くらいから記憶があるんですが、何も言わないからって何も考えていないわけではないんです。
あれこれ言いたいことはあるんだけれど『こう言ったらこう思われる』みたいに先回りして否定して、結局言葉にできない。
それが悔しくて、涙を流す。
頭の中の動きを鮮明に覚えているのだから、それだけ悔しい気持ちがあったのでしょう。笑
突然ですが『お母さんごっこ』ってしたことありますか?
あれって毎回違う役をやるシステムだと思うんですが、なぜかわたしはいつも赤ちゃん役。
お母さんやお姉さんの役もやりたいのに、いつも
「まりちゃんは赤ちゃんね!」
「赤ちゃんはしゃべっちゃいけんのよー!」
と「バブー」以外しゃべらせてもらえない。笑
せつない、、
そしてセーラームーン全盛期。
セーラームーンごっこをやる時も、いつもちびうさ役。(他のキャラクターと違って小さいこどもの戦士)
わたしだって、高校生のあみちゃんや まこちゃんや みなこちゃんをやりたいのに
「まりちゃんはちびうさね!」と。
ちびうさもなぜだかしゃべらせてもらえません。笑
小学校のクラスでも発言できず『意見のないおとなしい子』として認識される。
頭の中にぐるぐるする気持ちがあるのに ひとことめがどうしても口から出せずに、今日もあきらめる。
大学生になっても、多人数での飲み会というものがあまり得意ではなく
行きたくもないのに何度もトイレに行ったり
雰囲気に馴染めない日はすみっこで黙ってお肉を焼きつづけながら、お地蔵さんのように過ごすこともありました。
せつない。笑
今振り返ると、
幼稚園の赤ちゃん役なわたしも
小学生のちびうさなわたしも
大学に行ってまでお地蔵さんに変身するわたしも愛おしく思えるんですが
当時はそんな自分がすごくイヤでした。
人見知りって何?みたいな、クラスのウェイウェイ系の人たちをうらやましく思ったりもしました。
すこし話せるようになったのはセラピストになってから。
まだコミュ障の自覚はありますが、寝起きで毎朝ライブ配信ができるほどに成長しました。笑
『言いたいけど言えない』を長年抱えてきた分
今は葛藤しながらも【伝えたい気持ち】にきちんと向き合っている気がします。
そんなわたしは、
『ものを言わない子は何も考えていないわけではない』ことを知っているし
『飲み会で何もしゃべらずすみっこにいるのがその人のすべてではない』ことも知っています。
たとえば、自己主張できない子はまわりに対する思慮深さをもっていたりします。
"どちらも"素晴らしいんです。
お客様を施術していて感じることは、
どんな人もおもしろい!
ということ。
実際わたしのお客様は全員、めっちゃおもろくて愛おしいです。
どれだけおとなしいとまわりに思われていたり
気難しいと言われる人でも
身体がゆるんで内側を話し出すと、思わぬ一面を見せてくださったりします。
興味を持つことや好きなことについて話してくれる瞬間は、体温もすこし上がり筋肉もゆるみます。
だれにでもこだわりや情熱や、これまで過ごしてきた歴史があって
そのどれもが尊敬できて興味深いもの。
初対面で緊張する人も、自分の意見を言うのが苦手な人も、何も考えていないわけではなく。
否定されてかなしかった過去があるかもしれません。
笑われて恥ずかしかった過去があるかもしれません。
そしてウェイウェイ系と思われる人だって悩みがないわけなくて、人を気遣える繊細さから心を痛めていたりします。
セラピストとしてたくさんの方の身体をさわらせていただく中で、
表面的に見えているひとつの面がその人のすべてではない
という当たり前のことに気づくことができました。
そして、だれにとっても安心してなんでも話せるここちよい場所になりたいと思うようになりました。
なぜならわたしが「バブー」しか言わせてもらえなかったから。笑
『話す』の語源は『手放す』といいます。
ひとりで出すのもいいけど、"安心できる"だれかの前で出すのもすごく健康的。
安心して手放して、かるくなってもらえるように。
わたしは今日もたこやきのような笑顔でここにいます。
話してもいいし、話さなくてもいいし、そのままで大丈夫。
どんなあなたも尊いです。心から。
こんな風に思えるのはシクシク泣いてたあの頃のおかげかもしれないので、小学生のわたしにハグしてありがとうって言ってあげたい。
今日も自分と身体にやさしい一日を。
hugs!
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