見出し画像

韓国留学で見えてきたもの

今日から韓国はチュソクで連休開始。学校も来週の火曜までお休みになる。
さて、韓国に来てちょうど1ヶ月が経過したので、今の気持ちを忘れたくなく記録として残そうと思う。

1か月間、普段の生活ではできない濃密な体験を数多くした。歳の離れた友人たちと学び、遊ぶ時間がとても楽しく、仕事のことはほとんど思い出さなかった。周りの人たちの優しさを日々感じ、日本に帰って思い出したらきっと泣きそうになるんだろうなと考えてたら、胸が締め付けられそうになることが何度もあった。

私は延世大学の語学堂に通っているが、クラスには中国、日本、アメリカ、タイ、サウジアラビア、トルコ、フランス、ロシアといった世界各国の留学生が集い、日々韓国語を学んでいる。全員の歳を聞いたことはないけれど、たぶん私が一番年上。ただ、クラスメイトも先生も年齢を意識することなく温かく接してくれて、一緒にランチに行ったり放課後に遊びに行く友達もできた。

渡韓前は2ヶ月半しか韓国にいないし刹那的な関係でいいや、と考えていたのに、今はこれからも連絡を取り合いたいなと思うのだから、不思議である。

日本で悩んでいた体調について言うと、嘘みたいに不調が消えた。この1年、外出すると気持ち悪くなったり、時に人混みで動悸がしたり、首や肩こりは酷いし、頭痛も頻繁に起きるし…といった小さな不調が澱のように重なり、いつ落下してもおかしくないような綱渡りをしているような感じだった。これがいわゆるメンタル不調なのかな、と思うこともあったけど、辛さの中に仕事の楽しさも感じている時期だったから(&自分の性格上、途中で仕事を投げ出すようなこともできなかった)、休憩したいと言い出せなかった。

ただ、仕事外の楽しいことを心から楽しいと思えずストレスに感じるようになり始めて、「これはさすがにやばいかもしれない」と思い、渡韓する半年前ぐらいに仕事から離れることを決めた。(私の場合はメンタルが本当にやばくなる前に自分で気付けて、休むことを結構前から言えたので、クライアント業務も先輩が調整してくれ、クライアントにも挨拶してからお休みできたので、その点は良かったと思う)

責任感の強い人ほど、歯を食いしばりながらも現状に立ち向かうことが多いと思う。それは良いことではあるものの、そういう人ほど自分の心の声を聴く時間を持ったほうがいいのではないか、というのが私が今思うことである。
休みたいとしか思えなくなったら、頑張るのを一旦やめる。全く違う環境から自分を見つめ直すというのは、勇気もいるし、他人に迷惑をかけることもあるし、お金もかかるけど、何年かに1回はそういう時があってもいいのではないだろうか。

正直なところ、渡韓前は「現状から逃げるのか」と思わないこともなかった。私しかできない仕事なんて何もないけど、仕事の穴は誰かが埋めないといけないし、先輩後輩にだいぶ迷惑をかけるなという意識はあった。それでも今回は自分の心の声を優先することにした。

将来振り返った時に私の選択は良かったのか悪かったのか、分からないけれど、現時点では素敵な出会いと思い出をたくさんもらっていて、仕事では感じない充実感に浸っている。

仕事のやり方を忘れてしまっているのではないかと不安に思うこともなくはないけど、充実感のほうが上回り、きっとこの経験も何処かで生きるかもしれないとポジティブに思えるほど心が回復してる。今でも人混みは苦手だけど、気持ち悪くなることは減ったし、心から笑えてるから回復傾向にあるなというのは感じてる。

この1ヶ月で身体も心もたくさん動いた。残りの期間も勉強と遊びのバランスを取って、心身ともに健康に過ごしたいなと思う。

最後に、最近心動かされたものの写真

江原道の海辺
週末に友達と日帰り旅行
旅行の最後に食べたサムギョプサル。めちゃ食べた
どこを撮っても絵になるカフェにも行った
信じられないぐらい美味しかったカンジャンケジャン
大学の学生食堂に行くまでに通る道。自然が多くて癒される。過ごしやすい良い季節になってきた
学食で食べたカルビチム。安いのにめちゃ美味しい


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?