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スパーズ夏の移籍市場(22年)

こんにちは!marieです。

今年も移籍市場が終わりました。

今回は、スパサポとしては天地を揺るがすENICの増資宣言から始まり、ペリシッチやビスマ、リシャーリソンといったスター選手の獲得、さらには最終的に8人補強するという、とんでもない夏になりました。

周囲も活発であり、フォレストが今年にすべてを賭けたとしか思えない大型補強(この先3、4年プレミア残留するのを前提としたお金の使い方)、シティが最後のピース的なハーランドの獲得、デレが一瞬でトルコに行くなども加え、最終日にはカルロスヴィニシウスさんの衝撃的なプレミア帰還などもありました。(オーリエも?)

毎年、今の契約内容にかかわらず移籍したいとごたごたする選手も見られます。去年のケインも然り。
クラブ同士が合意して移籍できればいいけど、残ったときの気持ちの持ちようは結構大変そうだ。
ファンに愛されてた選手が最後に強引な手段(練習拒否とか)を取って後味悪く去る、というのはハラハラしますね。ソンもモドリッチもそうだし、自分が転職するとしたら場合によってはそうしちゃうかもしれないけどね。


ローンだらけすぎる

さて、ワイワイ楽しく話せるのは獲得ですが、死活問題なのは放出です。

昨シーズンが終わった段階で、スパーズには放出すべき選手が10人以上いました。

<完全にトップチーム構想外>
・エンドンべレ → ナポリへローン(買取OP €30M)
・ロチェルソ → ビジャレアルへローン(買取OP なし)
・クラーク → サンダーランドへ完全移籍
・ベルフワイン → アヤックスへ完全移籍 ※優秀!
・CCV → セルティックへ完全移籍 ※優秀!
・ウィンクス → サンプドリアへローン
・レギロン → アトレティコへローン
※ウィンクスとレギロンは、完全戦力外って感じの実力ではないけど、そこのポジションの後任に早くから目をつけてたんでしょうね。

<出場機会は本当に少ないがバックアップメンバー>
・ヒル → 残留
・タンガンガ → 残留
・サール → 残留
・ルーカス → 残留
・ロドン → レンヌへローン(買取OP あり)

あと、パロットとスカーレットもローン。

ローンローン!みんなローン!

それぞれ、売れなかったのか、ローンにした方が値上がりすると思ったのか?という話ですよ。

ともかく、来年の夏にはまた大勢の選手が一旦ホットスパーウェイに結集することが見込まれます。
先月にエンドンべレがロンドンで練習してる動画を見て、そうかお前まだスパーズの選手なんか!と思ったファンは多いのではないか。

個人的には、ベルフワイン・クラークを完全移籍にできたのはとても良かったと思います。ベルフワインなんてアヤックスで早くも大活躍してるしスパーズ側も減損してないしwinwinでしょ。ソンからレギュラー取れるほどではなかったんだと考えると、仕方ない結末かなと思います。

あとは、エンドンベレとロドンが買取OP発動すれば良い◎ですよね。どちらも頑張ってほしいです。(エンドンべレはもうばれてる説あるけど)

ロチェルソはよくわからん。スパーズでの扱いが嘘のように、ビジャレアルではめちゃくちゃに求められているので、完全にしようと思えばできたのではないかと考えてしまいます。一部報道によれば、冬にローンを中断してスパーズが引き戻せる契約もついているようで、スパーズ側もまだ切れていないようにも思える。若いしこれからどんどん価値が上がっていってもおかしくないですよね。

増資の£150Mは使ったのだろうか

何にどう当てたかは不明ですが、それなりに使っているのではないかと思います。
(£150M≒€177Mで計算)

<ざっくり足元で使ったとしてもおかしくないキャッシュ>

①これまでの分 €101M
・いろんな選手の買掛金 約€20M ※21-22のBSより
・ロメロの買取金 €55M
・クルゼフスキのローンフィー  €7M
(・ベンタンクールの移籍金? €19M)

②今回の分(獲得) €120M
・ビスマ €29M
・リシャーリソン €58M
・スペンス €15M
・ウドジェ €18M

③今回の分(放出) €3M
・クラークの減損 €3M

④設備投資

計 €224M~

全部は支払っていないでしょうし、特に②は分割払いだと思いますが、使い道は結構たくさんあります。

特に、リシャーリソンの獲得なんかは、この増資がないとなかなかスムーズには出来なかったのではと考えてしまいます。
ケインの控えに大金費やすか~?まあWGはいっぱいいるし前線の補強は後回し!みたいなことをずっとやってましたが、欧州大会を戦う中でそれがめちゃくちゃ意味があることは既に実証されつつあります。

最後のクラブになるということ

「ベイルもモドリッチも、マドリ―に引き抜かれるスター選手はスパーズが輩出してるのね~すごく目利きと育成が得意なチームなんだろうな!」

というのが、私がスパーズを見始めたときの印象でした。

欧州のトップクラブに移籍するための優秀な育成機関というか、足がかりというか。確かにそういう時代が長くあったのは事実でしょうが、2010年代後半には明確に変わってきたように思えます。

実際、直近のFootball maney league(デロイト)では10位。

ここ数年の国内リーグ成績はだいたい5番手前後。欧州大会の成績は年によっては全然だが、一応18-19はCLで準優勝している。

目に見えないクラブのイメージとかは別にして、周りのクラブを見ると、選手がキャリアハイを過ごすクラブとして選んでもまあ…おかしくはない程度のクラブにはなりつつあります。Top of Topでは絶対にないんだけど、完全な育成クラブではなくなりました。
実際、ケインとソンはそうでしょう。

そうすると、移籍市場でも単独収支を見て動くのか、そこでマイナスでも全体の成績で取り戻せるという判断になるのか、変わりやすいと思うんですよね。

例えば、ソンやホイビュアはおそらく今が一番高く売れる時なんじゃないかと思います。ステップアップも。
でも、それをやってしまったらtop4が危うい+リーグやCLで上を目指せないので、やらない…。数年前よりも目指す目標が高まっているのもあるし、
top4争いがさらに激化したとも言うし。

スパーズから移籍する場合どこに行けばいいのか

また、スパーズから移籍するとして、どこに行くのが良いか問題もあります。

<スパーズで戦力外の場合>

国内は難しい。目標がバッティングしない下位チームにHGをそこそこ高額で売る…のがいいのだと思いますが、ウィンクスがうまくいかなかったように、今は下位に位置するクラブであってもすげえお金持ちで、国外から良い選手をばんばん買える状況になってきてしまっています。

<ステップアップの場合>

これも国内は難しいですよね。アーセナルとチェルシーは論外として、他のプレミア上位チームにも自身の利益を脅かすような移籍は認めないという方針はちゃんと取っています。

そうすると国外。特にドイツとかフランスはもうパラレルワールドみたいなものなので、どこに行ってもいいのですが、プレミアまわりのお金が高騰しすぎていてあまり希望額を出してくれるところがない。そうすると、結局世界的に有名な数クラブになる…けどそう上手くいくかはわからない。タイミングが合わなかったこともあり、エリクセンは取ってもらえなかった。

そうこうしてるうちに、あんまりどこにも行けずに自クラブに留まる。が増えている感じがします。特に、良い選手だがクラブには合わなかった選手(ロチェルソとかヒルはそうだと思う)が、スパーズで試合に出られないうちにどんどん無駄に時間を過ごすのは全方位にとって良くないことだなあと思います。

冬に向けて

と、ここまでを8月に書いていました。アップしないうちに11月になってしまい、もはや冬の市場が近づいていますが、せっかく書いたのでリリースします。
夏こんなこと考えてたなという振り返りになれば。

11月現在、スパーズはリーグ4位、CLはなんだかんだ首位でグループを突破してround16に進みました。

前半と後半で違うチームのような動きを見せることから、「偽前半」「絶対に強くはないがスペクタクルな試合を見せてくれる謎のチーム」などとも言われております。(twitterで見かけたとき本当にそうだと思った)

あいかわらずよくわからないクラブですが、選手たちにはW杯で活躍してもらいつつ、裏ではパラティチに冬の移籍を頑張ってもらいたいなと思います。
ネーミングライツや重要人物たちとの交渉を多分してるであろうレヴィ会長もがんばれ!

以上、変なタイミングの更新でした。今回は以上です。

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