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2011.11.21 誰のため?

誰のためにサッカーやっているのか?

間違いなく自分自身のためだ。

日々、自分と戦い続けることで、サッカー選手として、人間として成長していく。
戦う日常は、戦うからこその激しい喜怒哀楽を繰り返す。
いい時も悪い時も信念を貫いて、自分を信じて、常に努力を怠らないことだ。

「まわりに頼るな」
「自分がやるんだよ」
「人のせいにするな」

今やっていることは、すべて自分に返ってくる。
今、楽な道を選んだら、将来、きっと苦労する。
今、険しい道を選んだら、将来、何だってできる。
とにかく、今は自分自身を磨き続けるんだ。

でも、自分だけ成長できれば良いってわけでもない。

自分を高めようと努力する人間が集ればこそ、チーム全体が盛り上がる。
互いに刺激し合い、認め合い、時に叱責し合い…
だからチームも成長できる。

人間が必死に努力し成長する姿は、まわりにも刺激を、勇気や元気を与える。

心から応援したくなる、まわりをそんな気持ちにさせるのは、自分自身の真摯な姿。

応援してくれる人たちのためにも、いつも感謝の気持ちを持って謙虚に努力し続けなければならない。

サッカーを、日々の生活を、本気で戦うことは自分自身のためではあるけれど、まわりの人たちのためでもある。




静学 blog

どうしても勝ちたい理由があった。どうしてもゴールを届けたい人がいた。1点リードの前半13分。後方からのロングパスに抜け出した長谷川竜がドリブルから右足を振り抜いた。1度はDFに阻まれたが、こぼれ球に再び右足一閃。ゴールネットに突き刺した。両手の拳を精いっぱい突き上げ、空を見上げた。「見ていてくれた?」。そっとつぶやいた。
10月31日。母雅美さんが38歳の若さで突然、他界した。家族と離れ、寮生活を送る長谷川竜にとって心の支えだった。毎週試合に駆け付けてくれる優しい、優しいお母さんだった。「散々わがままを言ってきたのに、感謝の気持ちを伝えることができなかった」。後悔だけが残り、気持ちの整理がつかなかった。
それでも、誰よりも選手権を楽しみにしていてくれたのはお母さんだった。「くよくよしている自分なんて見たくないと思う。全力でサッカーをしているところを見せたかった」。スパイクに雅美さんの名前を刻み、グラウンドに戻った。
待っていたのはいつもと同じように接してくれる仲間だった。毎日必ず、練習前に全員で黙とうをささげた。この日も試合前に、川口修監督が「竜也と竜也の母さんを全国に連れて行くぞ!!」と言い、円陣を組んだ。前半11分にMF秋山一輝がPKを決めて先制。同37分には長谷川竜のパスからFW野田侑成が3点目を奪い、勝負を決定づけた。

試合前日、長谷川竜は夢の中で雅美さんと会った。「悔いが残らないように頑張りなさいと声を掛けられた。決勝も気合を入れて行きます。勝って良い報告をしたい」。雅美さんと一緒に全国に行く約束。必ず守って見せる。

(日刊スポーツ)




元々、静岡学園というチームに魅力を感じていた。
今夏、間近で試合を見た時(高円宮プレミアリーグ・東京V戦)、7番の選手に魅了された。

「長谷川竜也」

さらに静学と彼の活躍に注目するようになった。

今日、素晴らしいブログを読ませていただき、涙がこぼれた。

スポーツの域を超えた、家族の絆、チームの絆、自分がやるべきことに全力を尽くす大切さを教えられた。

長谷川選手のお母様のご冥福を心よりお祈り申し上げます。
そして、静学の全国制覇、長谷川選手の活躍に期待しています。

熱病フットボーラー OMA

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