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天使に恋をして

こんにちは、もしくは初めまして。
私は今21歳、大学3年生です。大学では美術史、主にキリスト教図像学を勉強しています。このことは私のSNSをのぞいてくれてる人は、だいたいわかると思います。


キリスト教図像学ってなんぞや?という方がいるかもしれません。

図像学とは、キリスト教美術で、一定の表現形式の持つ神学的意味、内容を明らかにする学問、とコトバンクには書かれていましたが、これはキリスト教美術に限ったことではないと思います。

私がキリスト教美術に興味を持ったのは、かなり昔のことです。保守的なカトリック教徒の両親に育てられた私は、幼い頃からキリスト教という存在が身近なものでした。日曜日には必ずミサに行っていたし、教会学校に通っていたりしました。幼稚園から高校までもカトリックの学校に通っていました。そんな中で、お御堂の中にあるイエスの磔刑像や、高校の中庭にあったマリア像、家にある無数の聖母子の絵の数々。私が今キリスト教美術に夢中になるのも無理はないのです。特に私は聖母信仰の強い家庭に生まれました。幼いながらにミケランジェロのピエタ像やラファエロの聖母子に代表されるような、美しいマリア様をとても愛していた記憶があります。

聖母信仰の強い家庭に生まれた、と私は先ほど記述しましたが、私の洗礼名は「マリア・ガブリエラ」です。これは両親によって名付けられました。

勘の良い方ならもうわかるかもしれません。

私の洗礼名は、聖母マリア、そして大天使ガブリエルからきています。

またまた勘の良い方は気付いているでしょうか。

レオナルド・ダ・ヴィンチ 「受胎告知」ウフィツィ美術館


そうです。

私の洗礼名は受胎告知を連想させますよね。

受胎告知はキリスト教美術で最も重要な主題の1つです。レオナルド・ダ・ヴィンチ、フラ・アンジェリコ、ボッティチェリなど数々の有名な画家がこの主題を描いています。
受胎告知の話をするとキリがないので、次の話に、、、。受胎告知の話もいつかできればいいと思います。

ところで、私は自分の洗礼名をとても気に入っています。
幼い頃、母からこんな話を聞かされました。

「あなたのそばには、いつも天使が寄り添ってくれてるのよ。姿で見えなくても、あなたをいつも見守っているわ。」

これを聞いて幼かった私は、見えたらいいのに。と思いましたが、今でも私のそばに、天使がいることを強く信じるようになりました。
洗礼名に大天使ガブリエルの名があるし、ガブリエルがそばにいたらいいなと思いますが、どんな天使が私を見守ってくれているのか、私にはわかりません。

というように、キリスト教や天使が他の人よりは身近な存在であった私は、大学で美術史を学びだしてから、天使について研究したいなと思っています。ざっくりしすぎだろ、という感じですが、とにかく天使が好きなのです。美術館や図録や本で様々な宗教画を山ほど見てきましたが、天使が写っているものだとテンションが上がってしまいます。

受胎告知も、天使が出てくる主題の1つですが、私が1番好きな絵は

ボッティチェリ「三人の大天使とトビアス」1470年頃 テンペラ・板 135 x 154 cm ウフィツィ美術館 フィレンツェ BOTTICINI, Francesco The Three Archangels with Tobias c. 1470 Tempera on wood, 135 x 154 cm Galleria degli Uffizi, Florence

これです。


卒論はこの作品について書こうと思っているほど好きな絵です。

長ったらしく初めてのnoteを書いてしまいましたが、つまり私は、


天使に恋をしているんだと思います。

恋、、までいかなくとも

それに次ぐような大きな感情を抱いているに違いありません。

この大きな感情がうまく研究と結びついたらいいなと思いますが

そう簡単にうまくはいかないものです。

とりあえず、最初の投稿はこのへんで締めくくろうかと思います。最後まで読んでくださった方、ありがとうございます。

感謝です。

では、また。




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