夢　（新月の雫零話その３）

夢はあの世と繋がっている、といわれるが、本当にそうなのだろうか。

2年前、こんな⬇️不思議な夢を見た。今回の夢はこの続きなのだろうか。

私が寝る時には動物達が私のベッドの上にわらわら寄って来る。
動物達は何故か夫のベッドへは絶対に行かない。
夫は夜１１〜１２ 時くらいに眠りに就き、朝は早起きして人間らしい生活を送らなければ仕事に支障をきたすので、動物達も遠慮しているのかもしれない。（３月からリモートワークになったとはいえ会議は早朝から始まり延々、海外の場合は夜２０時〜２２時が多い。兎に角忙しい人なのだ）
一方、不規則で自由気まま、子供達も巣立ち、さあ！自分のやりたい事が存分にできるぞ！と、基本夜行性の人間らしくない私の生活スタイルの方が動物達には大変都合が良いらしい。（特に猫達には）
断っておくが私と夫との夫婦仲は円満だ。私が誰かに合わせられない我儘な性格というだけで（十分問題アリだが）、夫は寛容にそれを理解してくれていて、私が一人になりたい時は一人にさせてくれるし、仕事に没頭している時は終わるまで話しかけてこない。私の寝る時間が不規則な為、寝室は別、その代わり必ずお風呂は夫と一緒に入る。偶に怖い夢を見たりした時等夫のベッドへ潜り込む事がある。夫は優しく私を抱き寄せ腕枕をしてくれる。私は夫の腕枕が大好きだ。腕枕って腕痺れたりしないのかなと最初は心配したが、夫の腕は太くガッチリ逞しいので痺れたりせず寧ろ嬉しいらしい。暫くして落ち着くと私は再び自分のベッドへ戻る。(なんて情報はここを読んでくださってる方は知りたくもないだろうが一応、仲良しアピールをしておく）

よく「マリアさんっていつ寝てるんですか？」と訊ねられるが、眠くなったら寝ている、と答えている。また、不思議と動物達は私が眠くなる頃を察するように、時には夜通し仕事をして朝方寝る時もあるし、珍しく１時頃寝る事もあるが、そうすると私の部屋の前で「ドアを開けろ」と、私の部屋にいない子はニャーニャークンクンと鳴き出す。その子達を部屋へ入れると、私のベッドの上は犬猫四匹で埋まる。動物達は毛布の一部となり眠るので、冬は温かいが夏は結構暑苦しい。けど可愛い💓　
ミミちゃんはフェレットなので残念ながらケージの中だが私が寝る時は私の部屋へケージを移動する。

黒猫ネロさんも黒犬ルナさんも、私の部屋で私に抱かれながら天国へ逝った。時々、四匹の筈が六匹に増えている感じがする。
昔銀行前で保護して家族になり、天国へ逝ってしまったゴールデンレトリバーのローラが時折現れる事も。元夫の家にいて私にとっても懐いたアフガンハウンドのシャルルや、大使館で仕事をしていた頃お世話をしていたドーベルマンのベラ、子供の頃祖母の家にいた黒猫の玉三郎が来る事もあるし、小学生の頃、足を怪我していている子供のカラスを見つけて保護して治療したが、妙に私に懐いたそのカラスのカー君や（私に懐きすぎて野生に戻すのが大変だった。私も涙ながらに野生に戻した。私の部屋の窓から雨の日も濡れながら「如何してお部屋に入れてくれないの？」という悲しい表情で私の様子をじっと見ていた。心を鬼にして突き放し、そのうちカー君は部屋の前から消えた）、ブラジルで保護したナマケモノのベティ等も偶にやって来る。
私の部屋は何か不思議な空気に包まれているのかもしれない。

その夜も犬猫達がわらわらベッドの上に集まり、皆定位置につき眠った。
私は眠る寸前まで易経の本を読む。偶に寝落ちし本が顔面に落ち痛い目に遭い「イテッ！」と起きると、右横で黒猫ナイトさんが「相変わらずお馬鹿さんねえ」という呆れた目で私を見つめている。

筈だった。

が。

「・・・大丈夫？痛くなかった？」

穏やかで優しく低い聞き覚えのある声。え？　誰？　夫？　

ハッと右横を見ると、そこには当たり前のようにジュンが微笑んでいた！
そう、私の横に！ジュンが私の顔を撫でている！当然のように、リアルなジュンの手の感触が！

「え？！　ジュン？！どうして？！　って言うか・・・　裸なんだけど！」