5周年ての続き

周りを見過ぎて視野が狭くなった私の続きですよ。

続いてる間も色んなことがありましたが、なんとかやっておりますのも、あの時の気づきのおかげです。

さて、ここで私はうちの父の話をしなければなりますまい。
父は今年92じゃなかったかと思いますが、いまだにボケることなく元気です。
父は若くして会社を起こし、長年勤めた後、会長となり、老いて引退しましたが、やはり自分で会社を起こした人だけあって、色々と勉強になることを申します。
父とは仲が良く、私はなにかと父に相談することが多いのですが、つい先日も、電話で話しました折に、こんな会話をしました。

「父さん、お金がなくて困っているので300万ください」
「お前は何を言っているんだ、そんなのダメにきまっているだろう」
「とはいえ、今乗っている車がとうとう10万キロ超えてガタがき、ナビは途中でいなくなり、大変不便なため新車を発注したはいいけど、このままではお金が払えないのです」
「月賦ではあかんのか」
「お金は借りたくないので、ください」
「お前は何を言っているんだ、そんなのダメにきまってるだろう」
「わかっています、ダメ元で言ってみただけです。しかし今、イベントが続いていて、仕入れや出店料、イベントに伴う運搬費や宿泊代などは先払いのため、入金されるまでの間、非常に厳しいのです。おまけに娘と息子が同時に入学したため、制服代、教科書代、学費、タブレット代などがかさみ、それに加えて消費税や固定資産税の請求がきます。大変きついです」
「まあそらそやろ」
「おまけに、イベントに行っても失敗続きで、思うように売り上げも上がらず、売っているところはめちゃくちゃ売れているのに、なぜかうちはいつも安定の真ん中あたり。しかもイベント自体が不盛況、とはいえ売れているお店ももちろんあるので、そんなお店に負けまいと、あの手この手を繰り出して頑張っているものの、なかなか結果につながりません」
「お前、それは話にならない。ワシに言われせば見当違いも、甚だしい。頑張る方向が違うのだ。周りに迷惑をかけてもいいから、一度ゆっくり休んでみなさい。金のないことに追われ、焦りから、ドツボにハマっているのだ」
「でも、頑張らないといけない時は、休んでもいられないでしょう。今がその時なのです」
「それはそうかもしれないが、今、疲れが溜まっていて、視野が狭くなっているのだ。まずは休みなさい」
「そうは言っても、トリのイベントに出て、大量のトリが残ってしまい、年内にはその1トンのトリを売らないといけないんですよ、父さん」
「1トンのトリ!?ますばそのトリを片付けなさい。今はそのトリを売ることに専念して、それが落ち着いたら、周りに変だと言われようとも、一度休んで、頭と体を癒してから、次のことを考えなさい」
「わかりました、ますはトリを売ります。」

そんなわけで、2022年の残りは、トリを売ることに専念しています。
餃子やなのに、なんでや?と思いつつ、トリあえずトリです。

トリあえず周年祭は、来年に持ち越しです。

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