二分の一成人式

先日、10歳の長女の二分の一成人の写真を撮りに近所のフォトスタジオへ行ってきた。

あっという間の10年。
前半の5年間はとにかく大変しかなかった。

25歳でデキ婚からの出産。
今思えば子どもが子どもを産むのとそう変わらないなと思う。
私の精神年齢も未熟だったし、危なっかしい母親の元によくぞ来てくれたなと思う。
彼女のおかげで新しい世界が開けたし、
普通に社会人だけしていたら出会わなかったであろう人達にも出会えた。

もう一度子ども時代をやり直しできた感覚もあるし、自分の子ども時代にはない体験ばかりできた。

10年経ってみて、あと10年もいられないのかもしれないと思ったら、
あれだけ早く大きくならないかな、
早く楽になりたいな、なんて思っていた先の見えない産後やイヤイヤ真っ盛りの幼児期の自分に「辛いのは今だけだぞ!」と言ってあげたくなる。

とは言え、当時の自分が聞いたとしても、「それより今が辛いんだ」と言うには変わりないのだろうけど。

今は友達との時間の方が大事になっている長女と、
あとどれくらい会話して、
どれくらい一緒にお風呂に入って、
どれくらい一緒に寝られるのかな。

限りが見え出すと人は急に今が愛おしくなる生き物みたいだ。

本当は最初からずっとなんてなかったのに。

最近は当たり前にある日常も、人も、
本当はずっとないんだからと頭の片隅に置くようにしている。
そうしないとすぐに目の前の慌ただしさに飲まれてしまうし、時間に追われるサイクルに飛び込んでしまうから。

あと10年したら私は何を感じているのかな。

親としての自分はいつも未熟だけど、
今子どもにあげられる愛情は惜しみなく。

伝わっているといいな。

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