似顔絵_社長_2_4

日報 1月4日

記入者:かくなみ みほ

今日は、Hとずっと一緒にいました。

 Hはとっても短いやつです。
気が短いんじゃありませんよ。
丈が、持つには短いんです。ほんの少し。

 だからHには、特殊な服が必要です。
シークレットブーツみたいなものですが、
「こやつ、盛っておるな」というのが
一目でわかるほど、大胆な服です。

昔は数社しか生産していませんでした。
最近はたくさんのブランドが作っています。
休憩中にネットで調べたんですよ。
あるわ、あるわ!
わたしの机上に転がっている Hの服なんて、
もはや探すのが難しいほどでした。

こうやって短い Hと過ごしていると、
「一体どのくらいの短さまで使ってやれるんだろう」
という気持ちがよぎります。

服は、着る人のサイズに合わせて繕い直せます。
でも Hの服はダメです。
 Hが短くなればなるほど、
無理して服を着せなくてはならなくなります。

そこらへんに転がっていた Hですが、
この服を着せて一緒にいただけで、
なんとも味わい深い間柄になった気がします。

ちょっとしんみりしちゃいました。
こういう気分の時は、屋台のラーメンが効きます。
あいにく会社の近くに屋台のラーメン屋さんは来ないので、
今夜は、あの香ばしいスープのにおいと、
いろんな油でてらっとしたテーブルに、
ほんの少しだけ思いを馳せることにします。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?