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あたらしいところ と ふるいところ

あたらしいキワマリ荘に、仕上げのペンキを塗りに行きました。

「あたらしい」キワマリは、ものすごーく古い建物です。


明治時代に建てられたそうで、築100年という話も...

何と言うか、ものすごく味わい深い建物です。

この畳のお部屋はスタジオ代わりになる予定だそうです。

うーむ、ここで撮影したい...

ペンキを塗ったギャラリー部屋。

窓(?)からの風が気持ちいい。

パイプ椅子と脚立はペンキまみれになってしまった...

壁は白で、床は茶色。

インスタレーションにも良さそうな部屋になりました。

ペンキを塗ったあと、旧キワマリ荘の解体現場に。

かつての長屋部分はもう無くなって、最後のいわば本体部分を残すだけに。

当たり前にそこにあったものはもうありませんでした。

キワマリ蜜柑の枝が寂しげに床に落ちていました。

窓ガラスは外されて、白い壁には四角く切り取られた空間だけ。

窓だったそこから外を覗いたら、知らなかった光景がありました。

でもこれも明日には無くなる光景です。

かつてクリエーターズショップだったところ。

最後にBOSSを飲んだのは誰?

ここには電球があったなあ、とぼんやりと思う。

二階に上がったら、ガラスが落ちてた。

なんとなくだけど、割れたガラスは花火みたい。

過去に二度展示をさせていただいたギャラリーB。

窓だったところからはキワマリ蜜柑が見えました。

この虫ピンの穴はわたしがつけたのかなあって、感慨深い。

いずれはこっちの部屋でも展示したいなあと思っていたギャラリーA。

結局叶わなかったけれど。

赤い屋根。

白い花。

こんな綺麗な風景が見えるなんて知らなかった。

最初で最後の美しい風景。

わたしはキワマリに足を運ぶようになってまだまだ日も浅かったけれど、

ずっとここを見守ってここを拠り所にしていた人たちは

きっともっといろんなことを感じたんだろうなあと思います。

またあたらしいキワマリがいろんな人の拠り所になるといいなと思います。

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