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閑話5
未練がましいけど、本心を言えばmeet-meが復活したらいいなとは思ってる。
ホントに未練がましいけど。
だって楽しかったでしょ?
面白かったかと聞かれたら一瞬返答に困るけれど、楽しかった。
でも楽しくて9年間も続けていたのだから、面白かったのはきっと疑いようがない。
なんでだろ。
正直、あのころよりも進歩したいまのメタバースが、MMよりも楽しく面白いとはとても思えない。
軒並み。
あくまでもだけど、わたしにはね。
自分なりに、MMが楽しく面白かった理由を考えてみた。
運営はそこそこ遊びを提供してくれたし。
マイキャラの造形もちょうどいい。
世界も広すぎず、狭すぎずちょうどいい。
スッカスカだったけど。
僭越ながら、独断で適当にちょっと採点してみた。
なにをするにしても、おじぇじぇがなければ欲求不満になる。
MMには農業や果樹園という‟安定”した収入源があった。
土地がなければ釣りや冒険者の砦という手もある。これは‟こつこつ続けて”いけば無理のない範囲で稼ぎも多くなった。
なにもなくても、‟短時間のルーチン”で小銭を稼げるティッシュや抽選があった。
釣り、抽選、無料マンションの部屋で育てられるカギの木から入手できるカギがあれば‟一攫千金”も狙えた。
わたしの場合だけど、100万ココア超えたあたりから所持金が安定して、そこそこ自由にお買い物の内容を充実させることができた。
ぼっちでも、遊んでいるうちに楽しむ選択肢が増えていく。
これ、100点のシステムだよね。
自由度が高くても、十分に機能を使いこなすのに相応の技術が必要では魅力半減。
そういう意味では、わたしも大好きだったハウジングでいえば50点。
どう使わせたかったのか、どう工夫の余地があったのか意図のわからない形状の部屋パーツを組み合わせることによってしか間取りを作れない機能はひいき目に見てもヒドイ。
方眼マップにアウトラインを引いて間取りを描けるか、せめて隣り合った部屋パーツの壁を抜ければ相当創造性は上がったと思う。
家具はそれでもそこそこ豊富だった。70点。
ただ、ここは意見の分かれるところだろうけれど、現実では買わないような奇抜突飛なデザインを充実させるのなら、もっとリアルな家具のリリースを頑張ってほしかった。
キャラメイクはどうだろう。
わたし個人的には100点。
だって、個性的な容姿の人であふれていたでしょ?
みんながみんな美男美女に走ろうとしなかったのも良かった。親しみやすい普通の子もいっぱいいた。
ちょっと人の外にはみ出た人たちも、魑魅魍魎な人たちもいっぱい。
ある界隈の集団に出くわせば、もはや百鬼夜行に遭遇してしまったのかと思うくらい。
現実なら腰抜かすけど、とっても楽しかった。
ファッションは、ダサいようでいて、多様性に不足があるようでいて、なかなか奥が深かったよ。
「たかがありあわせのアイテムの組み合わせでセンスとか笑わせる」みたいな批判をする人も多かったけど、現実と何が違うのかと。
あなたのワードローブだってそんなにぎゅうぎゅうじゃないでしょって。
雑誌やディスプレイ見てマネキン買いするような人でもなければ、持ち合わせのアイテムいろいろ工夫するでしょってね。
MMにも市販のアイテムをうまく使って目の覚めるようなおしゃれなコーデをしている人もいっぱいいたから。
しかも正直他人とかぶりまくる程度のアイテムバリエーションなのに、絶妙なチョイスで個性を演出するような上級者も(とびきりのセンスの持ち主だったと思う女性、一人いる。その方もいつか登場するけれど、本編で絡みがないから実名で書きたいな)。
本当に唸るようなセンスを見せてくれた。
完成度はユーザー次第ではあるけれど、誰でもセンスを発揮できるのだから95点。
ユーザーデザインの採用システムは、チャンスは少なかったものの飛び切り秀逸なシステムだった。1000点!
紙に描いた稚拙な絵でも、そこから描き手の意図を汲み取って運営が3Dに起こしてくれる。うまく絵の描けない人でも、3Dに起こすなんてとてもできないって人でも、誰でもデザイナーになれるチャンスがあった。
自分のデザインした洋服をメタバースのマイキャラに着せられて、あるいは誰かが着てくれて動くって、ちょっと普通じゃ味わえない感動を、私のように絵のへたっぴな人でも得られることができた。
ハンコのようなキャラには魅力はないし、ビジネスホテルのようなハウジングしかできないのならやっぱり魅力はない。
かといって高い自由度は、あるレベルを越せば人を選ぶようになる。
スキルを持っている人、学ぶ能力のある人なら楽しめるかもしれないけれど、手軽さがなければユーザー数は絶対に伸びない。
うまく弾けなくて楽器をあきらめるようなもの。
MMは、そのへんのバランスがかなり良かったと思う。
あとね、ベースにレベルって概念がなかったのも良かった。
いちまんてん!
閑話休題。
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