Haunted Dance
https://www.youtube.com/watch?v=vij74IBUHs0
0:00~
ホールトーンのフレーズでスタート
波形やホワイトノイズからチップチューンの要素が大きいと予感させる
ノイズにまで演奏の意思を持たせて、DJスクラッチやシンバル(とくにハイハット オープン/クローズ)の役割を果たしている
0:08~
笑い声のサンプリングでイントロを終え、曲の始まりを伝える
メインリードの波形が正弦波、矩形波など入れ代わり立ち代わりで目まぐるしくて楽しい
ポルタメント強調、スタッカート強調など、演奏者ごとの個性が描き分けられている(と感じる)
コードはキャッチーだけどたまに難しくて分からないやつが出てくる
で、どんなコード上でもリードがぶつからないメロ(和声もガンガンつける)を選んでいるから相当の手練だと思わせる
(ここまで20秒足らず 続きを聴くのをやめられない状態にされる)
キックのパターンは複雑でランダムに感じるけど、メロを強調したり、隙間を縫う役割がある 適当でも投げやりでもない
キャッチーなところはシンプルな4つ打ち気味になっているという親切設計である
コード楽器はサスティーンの後端にビブラートが入っていて面白い
演奏している、何か伝えようとしている感じがする
それにしても、ベースは大人しくルートを弾いてくれる時もあれば、突然リードに回ったりと嬉しい裏切りがある
0:37~
サビ導入部は可愛げがあるけど、ベース/リード/コードで色んなフレーズが並行しているので採譜は大変!
0:40~
サビのキックやベースはシンプル こうして余白を持たせて、他の楽器に凄い事をさせる下準備になっている感じ
左のコードはサスティーンとスタッカートの刻みが特徴的だけど、目立ちすぎず溶け込む良い塩梅
右(そんなに右でもない)は大きなアルペジオ(非常に正確)、BPM192に対して16分なのでちょっと聴音は無理
サビのコード進行やメロはキャッチー 覚えやすくて鼻歌でギリ歌えるぐらいに抑えている感じがする
1:00~
サビが終わるとポリリズムになった!?よく聴くと三拍子っぽい
1:07~
そっからやっと(比較的)シンプルな楽章
オクターブでユニゾンしているのか、仕組みはちょっと分からないけどロックオルガンのように聴こえて面白い!
この楽章の終わり際のフィルインが複雑で、何もわからなかったプー
でも決して投げやりにならず精密に作り込まれている
1:28~
ここからロックンロール進行っぽい
ボーカルチョップの要素を兼ねたボイスサンプリングが特徴的 少しだけ頭の休憩になる(ならない)
1:44~
フォールするベースにキックを合わせて次の楽章に移る リズム的には6/8っぽい
"勇者の帰還"みたいなイメージが浮かぶ 今度は右のアルペジオは丁寧な和声になっている
2:08~
「大団円」「今まで色んなことがあったよね…」「長い旅だった」みたいなイメージ
トリルかと思ったら、オクターブを反復しているチップチューン特有のやつがコードを補強
2:19~
迫力あるけど聴きやすい区間 頭の中でBPM半減してシャッフルリズムにしたら、落ち着いて洒落ている感じ
2:24~
グリッサンドのような丁寧なポルタメントフレーズを経て、サビの導入フレーズが!
サビ来るか!?←来なかった
2:30~
4つ打ちにハーモニックマイナーなどのアルペジオ ここはちょっとボス戦ってイメージ
ビルドアップが入ってサビの導入フレーズ
サビ来るか?←今度は来る
2:40~
ラスサビはF#に転調する2段構えで盛り上がる
相変わらずの正確で速いアルペジオで理解が追いつかず笑いそうになる
3:20~
アウトロはラグタイムというか、酒場っぽいイメージ
頭の中でホンキートンクピアノが聴こえる
3:29~
テレサっぽい笑いで中断されるように終了
・REMIXを終えて
https://www.youtube.com/watch?v=h3hpapZeOEc
原曲を教えてもらって一耳惚れし、ササッと1日でカバーしようと思ったけど到底無理でした
作業時間は200時間を超えたと思います
速いBPM、多様な展開、インプロヴァイスなリード、高度なアーティキュレーション
耳コピに手一杯でリハモどころではない!
これは天才の世界で作られた特別な音楽であって、気安くは真似できないと思い知らされました
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