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目黒清掃工場を見学してきました

2023年3月15日に竣工したばかりの目黒清掃工場を見学してきました。

目黒清掃工場のモデル

見学を通じて「この清掃工場は様々な技術を駆使し、環境に配慮した施設なのだな」という感想を持ちました。例えば臭気対策としてゴミ収集車が出入りするゲートにはエアカーテンが設置されています。

ゴミ収集車はエアカーテンをくぐって工場に入ってきます

また、ゴミを焼却した焼却灰はセメントや道路の材料として再利用されています。焼却と言えば煙突から煙が出ていないことも驚きました。様々なフィルタを通過した煙は、最終的に水蒸気のみが排出され、環境負荷を最小限に抑えているのです。

この日もゴミを焼却していましたが煙は出ていません

ちなみに煙突は環境に配慮して、周囲の建物よりも高く建築しているとのこと。目黒清掃工場の場合は150メートルの高さをほこります。焼却の際に発生したエネルギーも有効活用しています。蒸気タービンでの自家発電量は約20,000キロワットにもなるそうです。すべては清掃工場で使い切れないので、余った電気は電気会社に買い取ってもらったり、近隣の公民館で利用しているとのこと。

発電のための蒸気タービン

電気は発生させるだけでなく、消費量を抑えるべく採光量を多くするための工夫もあります。

地下への採光量を多くして消費電力を削減

ここからはゴミの処理にフォーカスしてみましょう。施設内には約3,000トンものゴミが存在し、最も多いのは紙ゴミだそうです。一掴みで3トンものゴミを掴むクレーンを使って、ゴミを均一化しています(動画をご覧ください)。

このクレーンは直径5メートルもあり、子どもたちと比べるとこんなに差があります。

クレーンと子どもたち

なお、消火設備も整っており、二次電池(俗に言う充電電池)による火災が発生したとしても、初期段階であれば消火できる体制が整っているとのことです。しかしながら火災が発生した場合、焼却炉をメンテナンスする必要があるためネガティブな経済効果も大きいそうです。ちなみに二次電池以外にも焼却時の煙に水銀が含まれた場合も、ゴミ起因での焼却炉メンテナンスに繋がるそうです。見学時にお願いされた特に注意して欲しいゴミは以下の3つとのことでした。

  • 二次電池(俗に言う充電電池)

  • スプレー缶

  • 水銀の含まれたゴミ(体温計や血圧計)

このほかにも様々な学びがあったのですが、確定申告も終わっていないのでこのあたりでこのエントリーは終了しようと思います。興味がある方は今度会ったときに聞いてくれると幸いです。

最後に見学に行ってみたい方はこちらのページからどうぞ。目黒清掃工場はサイト更新監視ツールの活用が必要なくらい人気でした。興味がある方は頑張ってみてください。


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