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富雄丸山古墳の発掘調査(第6次)現地公開(2023.1.28)

 国内最大の鉄剣とこれまで出土例がない形の銅鏡が発掘された奈良市の富雄丸山古墳の現地公開を見てきた。場所は奈良市丸山1丁目、奈良と大阪をつなぐ第二阪奈道路の高架を北に、東に富雄川を見下ろす丘陵地の高台にあり、イオンタウン富雄南から西へ500メートルのところ。当日は雪がちらつくなか、多くの人が濡れた斜面に足を取られながら墳丘に設けられた通路に列をなしていた。以下、写真をメインに紹介する。


現地で配布された資料のなかの発掘区位置図

 当日の資料は以下からダウンロードできる。


西部生涯スポーツセンター球技場が受付


配布資料1
配布資料2


2メートル30センチの蛇行剣の永さを実感
今回の調査の出土品(実物)


北東から墳丘を臨む
円丘部 Y発掘区


X発掘部の埴輪列


U発掘区 右手に湧水施設型埴輪が見える


墳頂部のA発掘区 すでに盗掘されて何も発見されていない。
墳頂部から北東方向の眺め
墳頂部から下がった、鉄剣と銅鏡が出土したF発掘区の粘土槨
造り出し部から墳丘を臨む


隣接する2号墳の石室 
3号墳


 現地は神武東征の際に抵抗した先住民の長髄彦(ながすねひこ)の拠点だったとも伝わる地で、この富雄丸山古墳を長髄彦の墓だと言う人もいるが、どうだろうか。周辺には饒速日命を祭神とする登禰神社や矢田坐久志玉比古(やたにいますくしたまひこ)神社などがある。

 富雄丸山古墳を卑弥呼の墓と提唱する、以下のような説もある。


 現地公開は明日、1月29日(日曜日)の10時00分~15時00分にも行われる(小雨決行)。寒さ対策と、足元が危ういのでしっかりした靴と杖などの対策も。現地に駐車場はなく、近鉄学園前駅(28系統)から奈良交通若草台行き、もしくは奈良県総合医療センター行きバス「若草台中央」下車徒歩約5分。



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