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「Anime Japan 2024」に行ってきた

3/23(土)に「Anime Japan 2024」というイベントに行ってきました。その名の通り、アニメの大きなイベントです。

人気アニメや新作アニメに関する展示や発表、声優さんやアニメ監督などの関係者が登壇するステージが主な内容となっています。ゲームにおける東京ゲームショウ(TGS)のようなものですね。

どんなイベントだったか、その様子を書いていきます。

■行くきっかけ
近年アニメをよく観るようになったとはいえ、アニメのイベントまでは別にいいかなぁと思ってました。発表なんてどうせ配信でも観れるし、現地に行っても配布物もらいまくるだけやし、歩き疲れるし…とTGS 2022の反省もあって、行く気にはなりませんでした。

しかし、「SYNDUALITY Noir」(以降、シンデュア)の最終話Aパート先行上映、「SHY」のステージ、「HIGH SPEED Étoile」「4人はそれぞれウソをつく」「空色ユーティリティ」他たくさん…と興味のある作品がたくさん出展され、日が近づくにつれ内容が明らかになっていき、「これなら行ってみてもいいかなぁ」と思うようになりました。また、最近遠出をしておらず日常生活がマンネリ化してたので、刺激を得るためにも思い切って決断しました。

■前日
当日朝から動くのでは絶対間に合わないので前日入りしました。夕方に東京へ到着
、久しぶりの秋葉原をぐるっと回って、最近ハマってる「ユニオンアリーナ」というTCGのショップバトルに参加してこの日は終了。(ユニアリの話はまた今度書きます)

余談ですが秋葉原は最近再開発が進んでいて、行くたびに工事中のところが増えていたり、新しいものが出来ていたりと変化が激しいです。Xでもときどき「ビル老朽化で解体のため閉店」なんて話もよく聞きますし。次は2ヶ月後に行く予定がありますが、そのときにもまた変わってそうですね。

■Anime Japan 2024当日

・入場前
9時開場ということで、8時半到着を目標として出発。今回は国際展示場まで数十分のところに泊まっていたのでかなり楽でした。

しかし現地に到着して驚いたのはその人数。コミケやTGSでも見た圧倒的な人の列はこのイベントでも同様でした…。また、今回は事前販売の入場券(以降、便宜上「一般チケット」と書きます)を購入したのですが、この人数を見るとファストチケット(優先入場チケット)にすればよかったと思いました。

8時半ごろに並び始め、開場を待ちます。この待ち時間が本当に虚無でした…。当日は並んでるときからもう雨が降っていて、傘を持つため待ち時間に本を読むことも出来ないし、片手で持てるスマホも電波が悪いし通信量喰うからあんまり使いたくないし…で非常に暇。TGS 2022のときも雨でしたし、近年はイベント時の天気に恵まれないですね…。

そして9時に開場となり、会場のシャッターが上がっていくのを遠目に見てました。まずはファストチケット組が入場ですが、手荷物検査(カバンを開いて危険物等のチェック)もあり、すぐには進みません。9時半ごろにようやくファスト組全体が入り終わって、ようやく一般チケット組の列が進み始めます。
しかし一般組はファスト組の何倍もの人数がいます。自分の到着も全体からすれば遅い方だったので、前には何千人も(目測)いてます。結局会場内に入れたのは10時ちょうど。ファスト組と約30分の違いですが、体感ではこの時間は大きいなと思いました。立ってる時間が長いと疲れますしストレスもたまるし、その辺を考慮するとファストチケットを買った方が断然いいですね。

ちなみにチケットの価格は
事前販売チケット→2300円+手数料(自分は合計で2410円)
当日チケット→2600円
ファストチケット→3900円(これも手数料あり?)
となっています。1300〜1500円程度の違いでこれならやはりファストですね。

入場直前の様子


・「SYNDUALITY Noir」スペシャルステージ
中に入ってからはいろんな展示ブースを見ながらバンダイナムコブースで目的のシンデュアのステージを観覧。寄り道や移動もあって開始直前のちょうどいい時間に着けました。

ステージが始まると司会の方(バンナムの人)と古賀葵さん、大塚剛央さん、監督の山本裕介さんが登場。挨拶をして、時間も無いのでさっそくアニメ最終話Aパートを上映。内容は伏せますが、なかなか良かったです。続きは月曜夜の本放送…!
その後も作品全体の感想や印象的なシーン等についてお話しされてましたが、山本監督はもちろん、大塚さんもしっかりお話しされていて聞き応えがありました。
そうこうしてる間にステージは終了。


・整理券
続いて「4人はそれぞれウソをつく」のステージ整理券をもらいに向かいます。…が配布終了。マイナーすぎる作品やし直前に決まったステージなのに!? と驚きましたが、まあ登壇するのは人気声優さんたちなので納得ではあります…。

ちなみにこの移動がかなり大変で時間を費やすことになるので、どのタイミングでどこに向かうかをよく考えて計画的に動かないとめちゃくちゃ疲れます…。事前にけっこう考えてたんですが、それでも思うようにはいきませんでした。

次に「SHY」のステージ整理券をもらいに再びバンナムブースに戻ります。配布待機列形成の時間に合わせて到着すると、なんと屋外で待つことに。雨は小ぶりになってましたが、ちょっと寒いしそこそこ待たされるしでややストレスでしたね…。そして既にたくさんの人数が並んでました。「これほんとにもらえるの…?」と不安でしたが、なんとか入手。苦労させますねえ。

・「SYNDUALITY Noir」スタッフトークステージ
「4ウソ」の整理券がもらえなかったのでこのあとどうしようかと考えていましたが、先ほどシンデュアステージで告知されてたトークステージを見に行くことに。こちらは山本監督、メカデザインの刑部一平さん、プロデューサーの松田さんによる本作のメカ「クレイドルコフィン」についての制作話。
本作はゲームとアニメ、他いくつかのメディアで進行するプロジェクトで、荒廃した世界観とメカということで「戦闘メカ ザブングル」をイメージして作られたそうです。クレイドルコフィンのデザインはウォーカー、コフィンを載せるキャリアなど、言われてみれば確かにそうだなぁと納得でした。(ザブングルは1話しか観てないんですが、1話だけでその辺りは登場するので軽く認識は出来てます)
ゲームの方はやや暗くて硬派なイメージなので、アニメでは明るく描こうということでコミカルな雰囲気になっているとのこと。また、若者たちが主役でコフィンを好きにデザインして自己表現する、といったことから主人公サイドの機体はビビッドだったり明るく派手なデザインになっているそうです。
その他にも主人公機のツノが改良されて伸びるとか、ラスボス機体は人型のようなコフィンになってるとか、興味深い話をたくさん聞けました。いや、これはほんと聞けて良かったです。ブルーレイBOXの資料集も欲しくなりますねえ。

トークが終わって時刻は13時。さすがにそろそろ何か食べたいなと思っていたんですが、座れるところがほぼ無い(みんな座ってる)し、座れたとしても雰囲気的に飲食もダメそうなので、手持ちのパンを食べるわけにもいかず、水を飲んでしのいでいました。
ここで変にケチったり全体マップを見ずに考えたりせず、端の方にある食べ物を売ってる店や飲食スペースに行けば良かったんですが、その考えに至りませんでした。そもそも、入場時にもらった会場マップの存在をすっかり忘れていて、会場のところどころにあるマップを写真で撮って見てたり、「みんなが持ってるマップはその辺に置いてないのか」とか考えていたので、完全にアホなやつでしたね…。

そんな空腹で疲れているのに、SHYのステージまでの間に「リンカイ!」という作品の競技自転車体験に挑みます。本作は女の子の自転車競技をテーマにした作品なのですが、なんとブースでは実際の競技自転車(?)が設置されており、簡単なゲームとしてタイムアタックが出来るようになっていました。
この「リンカイ!」、入場時から大きなショッパー(宣伝も兼ねた紙袋)が目についていたし、移動する際に自転車が気になってたんですよね。ちなみに作品自体は発表時から存在を知ってました。

列に並んで体験者の様子を見てると、男性はみんなしっかり漕いでいて、女性はゆるーく漕いでいたので、「ちょっとギアが重いのかな?」と思っていました。しかし自分の番になって驚愕。ペダルが全く動かない…。重いなんてもんじゃない!
思いっ切り力をかけて漕いでようやく回り出すという重さ。これガチの競技仕様や!!
ハンドルもそれっぽく握って立ち漕ぎしましたが、ゴールまでの時間同じペースでは漕げませんでした…。終わったあとしばらく足がやばかったので近くで休みました。
自分の2つ前の中年男性はそれなりにスイスイ漕いでたし、1つ前の外国人男性はガシガシ漕いでたんですが、あれはめちゃくちゃ脚力あったってことなんですね…。そう考えると、競輪選手ってすごいなぁと感心しました。

疲れが少し取れたところでSHYステージの待機列集合時間前に近くまで移動。ここで荷物を整理してました。
この会場ではたくさんの配布物…ノベルティがもらえます。大きなものではショッパー、小さいものでは1枚の宣伝チラシ、ドリンク類、紙製のかぶりもの、マンガの試し読み冊子、とにかくいろんなものがあります。

その中でこれは! と思ったものを紹介。

写真右端の冊子

ゴルフアニメ「空色ユーティリティ」のブースでは「ゴルフのたのしさガイド」という冊子が配られていました。これは「ゴルフを気軽に楽しく遊んでみよう」ということを目的とした冊子で、「おじさんが接待でやるもの」「お金がかかる」「道具を揃えるのが大変」といった古いイメージや敷居の高さを払拭する内容になっています。ちなみに表紙といくつかのイラストはアニメの監督・キャラクターデザインを務める斉藤健吾さんが描かれています。

コーラは入場時にもらえた
カスやて!?

「HIGH SPEED Étrle」(ハイスピードエトワール)ブースでは「CHILL OUT」というドリンク、それと「タイヤカスさきいか」を配布していました。
タイヤカス…? さきいか…? 何を言ってるのか分からないと思うので解説すると、見た目はレースで走って削れたタイヤのカスだけど、ちゃんと食べられるさきいかになってる、ということです。
またアニメスタッフは変なものを作っちゃって…と思ってたら、なんとこれ、実際に鈴鹿サーキットで販売されているそうです。

鈴鹿サーキット、頭おかしい…。

・「SHY」ステージ
そしてようやくSHYのステージ。集合場所から移動してバンナムブースの前方に到着。ちなみに整理券番号は90番台だったんですが、全部で120以上はありました。あのスペースに120〜130人も詰め込むのか…と思いましたが、あとから見に来た人もたくさんいたため、軽く2、300人以上はいたかと。

始まって声優陣が登場、自己紹介の後、ゲストの桃月なしこさん(モデル、女優)がシャイのコスプレ姿で登場。
シャイは見た目通りレオタードのような服装で恥ずかしい格好なんですが、このコスプレ姿も恥ずかしいというか、原作通りに言うと変態の格好で、さすがにちょっと「うわぁ…」ってなりましたw 実際桃月さんも「ほんとに恥ずかしいです。これ、ただの痴女ですからね!!」と言い放ってましたw 配信向けのカメラも姿を映す際、下から上にスライドするように映してて笑いましたw そういうステージじゃないから!

ステージでは2期のPVが流れましたが、原作絵に声をあてたものでガッカリ。7月放送開始にしても、まだ全然映像出来てないのか? と思いました。エイトビットは他にもたくさんのアニメを制作しているのですごく忙しいのは分かります。しかしイベントのステージをやるぐらいならもっとしっかりした映像を用意してほしかったですね…。あとはブルーレイやフィギュアの宣伝ぐらいで特に新情報は無し。まあグッズの「転心輪」(ヒーローたちが変身する際に使うリング)の試作品(?)がお披露目されたのは良かったとは思います。
とにかく期待外れで、整理券並んでまで見るものでは無かったなぁと思いました。


・その他のブース
終わってからはあちこち適当に歩き回りました。

「菜なれ花なれ」のステージの最後の方だけ見て、「あ、中川梨花さん(シャインポストの伊藤紅葉役)いてる。相変わらず喋り上手いなぁ」と思ったり。やはりレポート系の番組に出てた経験は強いなと。

「ライジングインパクト」のブースではパターゴルフをやってて、1発で入れたらミニタオルがもらえるとのことで、挑戦してみました。3m程度の距離ではありますが、前の2人は2回やって入ってなかったので意外と難しそうです。

自分は昔1年間ゴルフをやってた経験があるんですが、それでも全然上達せず下手なままだったため、経験者と言うのもおこがましい程度です。
しかし知識だけは少しあったため、待ってる間に段差のところからラインを読んだり(地面が傾いてるかどうか見る)、前の人のパットを見て打ち方や転がり方を考えたり、あと作品の演出なのか分かりませんが床にカップまでの光の筋が表示されてて分かりやすくなってるのに気づいたり、といろいろ観察してました。
さっきの人、強めに打ってるとはいえ転がりが速いから勢いがつきそうやな、下りみたいな感じ? じゃあ少し弱めに…これぐらいかな? と打ったら見事1発でカップインしました。
「おおー、上手い!」とスタッフさんにも褒めてもらえてちょっと嬉しかったです。

その後も少し歩き回りましたが、これ以上いててもしょうがないということで帰ることに。展示場内から出るだけでもだいぶ歩きましたね…。いや分かり切ってることですけど。

さようならビッグサイト

新幹線の駅弁まで耐えられないので、駅前の店でおそばを食べました。外で食券を買って店内に入って店員さんに「すいませーん、食券…」と声をかけたら、「それどうぞ」と言われてビックリ。食券渡す前から頼んだものが出来てる!
以前テレビでそういう店があると見たことがありますが、他にもあるんですねえ。次来たときもここでいいかもしれないw

■コスプレ

アニメのイベントと言えばコスプレもあります。会場には撮影コーナーがありましたが、開場前に並んでるときから既にコスプレしてる人も多く、見かけたキャラもさまざま。

怪盗キッド、炭治郎(背中の箱付き)、禰豆子、善逸、ムキムキ外国人の亀仙人、長身外国人男性の綾波レイ、推しの子のキャラ、ブルアカかアズールレーンのバニーのキャラ、ちっちゃいガンダム、遠くなので確証はないけどダブルゼータガンダム、ガンダムSEEDのラクス、アニメではないけどゼルダのリンクやゴッドオブウォーのクレイトス(顔に赤いラインが入ってたからたぶん合ってる)

他にもたくさんいましたし、公式が用意したコスプレスタッフもたくさんいてました。パッと浮かんだのはシャングリラ・フロンティアのサンラクぐらいで他は忘れましたが。
着ぐるみもたくさん。サンドランドのベルゼブブ、超巨大な戦士のキャラ、名前は知らないけどシャンフロのウサギみたいなキャラ、関西万博のお話をしてたのもありミャクミャクもいましたね。(アニメ関係無いやんw)

■全体の感想
とまあこんな感じでした。
ファストチケット買えばよかった、整理券無理してもらわなくてもいい、もっと言うと別に現地行かなくてもいい、しっかり計画練って落ち着いて行動したらよかった、といろいろ後悔もありますが、全ては教訓になったので別にいいかなとも。改めて考えてみると、2年前のTGSと似たような失敗を繰り返してるようにも思いますね…。

ただ、ノベルティがたくさんもらえるのはやっぱり嬉しいですし、現地でしか得られない情報…作品の注目度や集客力、人気の大きさ、作品のファンの様子がこの目ではっきりと分かるし、今回で言えば外国人ファンの様子が見れたし、決して無駄では無かったですね。

そしてこれは別の記事で改めて書こうと思ってますが、Anime Japanで感じた問題点というか「もっとこうすればいいのでは?」というところもたくさん気づいたので、そこも収穫ではありました。

またこのイベントに行きたいかと言われると微妙なところですが、よっぽど好きな作品が出展されるなら行くかもしれないですね。(こういうところもTGSと同じ…)

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