雑談177■百合の定義
近年、アニメやマンガでは「百合(ゆり)」…女性同士の絡みや恋愛をテーマにした作品が山ほどある。
個人的には、「今百合が流行ってるから百合要素入れとけ」という陳腐な考えのように見えて好ましくないのだが、それはさておき。
いろんなアニメ視聴者の感想を読んでいると、どうも百合の定義が変化してきているのではないかと感じる。というのも、少しでも女の子同士の距離が近かったり、やりとりの中で恥ずかしがる描写があれば「うおおおお!!!百合最高!!」と喜ぶ声が出てくるからだ。
しかし、その程度のやりとりならば単なる友達の関係ではないかと思う。百合と友達(友情)とでは話が全く違ってくる。また、バディ(仲間)という分類もある。
恋愛を軸にした作品だったり、性的描写があるならそれは百合と言える。しかし、そういった要素が無く女の子2人がただ仲が良い、一緒に戦うというのではれば、それは百合とは言えない。その辺りをごっちゃにして「百合」と呼んでしまってるのが現状かと思う。
ただ、言葉や定義というのは時代によって意味が変化するものだし、多くの人がそう言っているのならそれが正しい意味や定義となってしまうものなので、現代人の指す「百合」は、女同士における「恋人」「友達、親友」「仲間」全てを内包した言葉なのかもしれない。
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