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2022年に観たアニメとベスト10(+α)

2022年もたくさんのアニメを観ました。その数、なんと83本! 振り返ってみるとかなりの数観たんだなぁということが分かり、我ながら恐ろしくなりました…。

こちらが観たアニメの一覧です。(画像にまとめました)

ちなみにこれ、全話しっかり視聴した作品だけ載せてます。実際は1話切り、途中切りした作品も山ほどあるので、含めるともっとすごい本数(100本以上?)になります。

そして昨年ハマったこともあり、ガンダム作品が多いです。というか、これで最新作の「水星の魔女」まで全てのガンダム作品を視聴したことになります。かなり頑張った…w

あとはアイドルアニメもたくさん観ました。発端としては6月に観た「アイドルマスター」でしょうか。「1月にゼノグラシアを観たけど、メインのアイドルの方も観ておきたいな」ということで観たら、アイマス、デレマス、SideMと観てしまい、他の作品にも触れるようになっちゃいました。

さて前置きはこれぐらいで、ベスト10を発表していきます。
一応書いておくと、自分が今年観たアニメなので、2022年の作品オンリーではありません。最新のものから古いものまでさまざまです。


■1位、シャインポスト(2022年夏)

1位は間違いなくこれです。人生が変わりました。
以前書いた記事を読んでもらえればハマり具合が分かるかと思います。

https://note.com/marcus_st/n/n4da334946bde

大まかな理由としては、「衝撃のクオリティ」「丁寧なストーリー構成」「素晴らしい楽曲」辺りでしょうか。本当にすごかった。
ただ、実はこの作品に関しては若干ひいきをしていて、「(アニメより)小説が面白かった」「イベントのためにTGSに初めて行くきっかけになった(こちらの記事参照)」とか、アニメ以外での影響も加味してあったり。あとは、事前に全く期待してなかった→めっちゃ面白いやん…のギャップも大きいですね。
シャインポストに触れてからは、過去に雑誌やテレビなどで名前だけは知ってたアイドルやその楽曲にしっかりと興味を持ったりもして、アイドルというものへの見方が大きく変わりましたね。


■2位、吸血姫美夕(ヴァンパイアみゆ)(1997年秋〜1998年冬)
※古い作品なのでページがありません

確か、ツイッターの「マイナーだけど面白かったアニメ」タグで知った作品。
吸血鬼の女の子が、人間をそそのかす神魔と呼ばれる化け物を倒すお話。しかし単に神魔を倒して無事解決…というわけではなく、そそのかされた人間も愚かな面があって自業自得だったり、理不尽な目にあったりと不幸な結末を迎えることがほとんどです。藤子不二雄A先生のマンガ「笑ゥせぇるすまん」を想像してもらえれば分かりやすいでしょうか。
基本的に暗い話ばっかりですが、その内容がすごく面白くて夢中で観てられました。


■3位、少年ハリウッド(2014年夏、2015年冬)

男性アイドルユニットの物語。しかし単にイケメンアイドルが出てきてわちゃわちゃ楽しくやっていい感じに成長していく…という話ではありません。
「アイドルとはなんなのか?」など、シンプルながら深い問いかけがいくつか出てきたり、それぞれのキャラクターの心理描写がかなり丁寧に描かれていてリアルで、他のアイドル作品と一線を画すものがあります。説得力のあるセリフや会話にはいろいろと考えさせられましたね。
一見すると女性向け作品のようですが、内容は性別を問わず刺さると思うので全ての人にオススメです。


■4位、ゼーガペイン(2006年春〜夏)

普通の高校生が転校生に導かれてロボットに乗ることに…と書くとよくあるお話ですが、本作は「ごくありふれた日常世界でありながら、どこか変な世界」の謎の明かし方が絶妙で、「それってどういうこと?」「この先はどうなるんだろう?」と物語にのめり込んでしまいました。
ロボットアニメではありますが、戦いよりもストーリーが魅力的でしたね。


■5位、Do It Yourself!! どぅー・いっと・ゆあせるふ(2022年秋)

新潟の女子学生たちがDIY…家具(庭具)や小物などを自作するお話。
まず作品全体のデザインがシンプルでスッキリしたものとなっていて、近年の描き込まれた絵の作品とは全く違ったテイストとなっているのが特徴的です。とにかく見やすい、目に優しい。
DIYの様子を丁寧にリアルに描いていて、「こうやって作るのか」「この工具はこう使うのか」と勉強になる部分も多くて、DIYをしたい人は必見です。また、「自分も何か作りたいなぁ」と創作意欲をかき立てられます。
舞台は現代のように見えますが、ちょっと近未来のような、ちょっと古臭いような、不思議な世界。現代離れした独特の世界とでも言いましょうか。そういうところも魅力的でした。


■6位、その着せ替え人形は恋をする(2022年冬)

雛人形の顔作り職人を目指す真面目な男の子と、クラスの人気者の女の子のお話。ラブコメではあるんですが、その実、「コスプレ」についてかなり真摯に取り組んだ作品です。
コスプレ初心者&知識の無い、お金を潤沢に使えない学生という二人が、どうやってキャラの服や装飾品をリアルに再現出来るかと奮闘する姿はすごく良かったです。一方で、かなり際どい描写もある作品で、そのギリギリ具合が面白くて笑いましたねw
放送当時は「よくある地味な男の子とギャルのラブコメか、別にいいや」とスルーしていたんですが、あとになって観てみたら思ってたのと全然違ってて、ちょっと見る目が無かったなぁと少し後悔しました…。


■7位、推しが武道館いってくれたら死ぬ(2020年冬)

マイナーな地下アイドルを熱狂的に応援する女性をおもしろおかしく描いた作品。
アイドルの応援の仕方が極端すぎてもはやギャグにしか見えない(実際ギャグアニメなんですが)、その描写が最高に面白かったです。
しかし同時に、好きなものを応援するという姿勢についていろいろと考えさせられる、良い作品でもありました。


■8位、ハッピーシュガーライフ(2018年夏)

女子高生と女子小学生の愛の物語。
…こう書けば綺麗な作品にも聞こえますが(作中の絵も明るいですし)、実際のところは狂気的な愛によって異常な行動をとる女子高生と、そんなこととは知らずに素直に受け入れる純粋無垢な少女のサイコホラーなお話です。具体的に話すと楽しみを奪うのでこのぐらいで。
どう考えてもやってることはアウトな作品なんですが、そっち方面の作品としてはなかなか魅力的でした。面白かったけど万人にはオススメしづらいので、「怖いもの見たさ」でどうぞ。


■9位、リコリス・リコイル(2022年夏)

少女たちによるガンアクションアニメ。非常にシンプル。
しかし視聴前はそんな内容とは知らず、喫茶店で女の子たちがドタバタする作品かなと思っていました。
マンガ家のいみぎむるさんのキャラデザに惹かれて発表当時から注目していて、先行上映会にも行くほど関心が高かったんですが、初期のPVを観ただけで続報(PV第2弾とか)をちゃんとチェックしてなかったんですよね…。なので先行上映会冒頭で「え、何これ!?」と驚かされましたw その部分を知らなかったことは幸いでしたね。
そのギャップと千束の無双する様子が痛快でインパクトも抜群。これは今年のアニメで1番やな! とまで思ったんですが、その後の展開が微妙だったり、もっと面白いアニメをたくさん観たりということもあって、この順位に落ち着きました。
ともあれ、十分面白かったし好きな作品ではあります。


■10位、BIRDIE WING -Golf Girls' Story-(バーディーウイング)(2022年春)

賭けゴルフで賞金稼ぎをする女性イヴと、天才ゴルファー葵の物語。
性格もプレーもめちゃくちゃなイヴ、珍妙なテクニックや最新技術で対するさまざまなライバルや組織などかなりぶっ飛んだ作品で、まさに現代の「プロゴルファー猿」。
「ゴルフのアニメって珍しいなぁ」ってことで観始めましたが、ここまでアホみたいな作品とは思わなかったw
あとバンダイナムコが携わってることもあり、作中でちょいちょいガンプラが出てくるのも面白かったですね。キャストにも古谷徹さん、池田秀一さんがいてたりとか、あまりにも直球すぎるし…w
すごく面白かったけど、本作は分割2クールということが終盤に判明したので「2クール目も観ないと判断出来ないな」と思ったのと、1クール目の区切り方が微妙だったので、高く評価は出来なかったです。



ベスト10はこんな感じでしょうか。正直、上位5つは割とすぐ決まったんですが、下位5つはかなり迷いました…。
選定理由の基準にもしてたんですが
・夢中で一気に観れた
・強く印象に残ってる
・ちょっと微妙かな? と引っかかる部分が無かった、少なかった
この辺があるかどうかの違いですね。
まあシャインポストだけは小説版と比較しての引っ掛かりがあったりするんで特例みたいなもんですが。
リコリス・リコイル、バーディーウィングは微妙な部分もあったので他より下げた感じです。


惜しくも選外となった作品もけっこうあります。

■パリピ孔明(2022年春)

現代に転生した三國志の諸葛孔明が、その計略をもって駆け出し歌手の英子を売り出していくのがユニークで上手くハマっていましたが、途中のラップ回や計略が出てこない回などが微妙で、後半がそれほど面白くなかったのが残念でしたね。
OPの「チキチキバンバン」は原曲から大きくアレンジされています(本作の曲はアレンジのアレンジ)が、良い曲でかなり好みでした。


■大正野球娘。(2009年夏)

大正時代に女の子が野球をする、というシンプルな内容。
「女のくせに野球なんてはしたない」という時代に、野球のやり方も知らない少女たちがルールを覚えて、道具を揃えて、それぞれの強みを活かしたプレーで対戦、という泥臭くも王道の流れは非常に面白かったです。ただ、視聴当時の感動や視聴した記憶がだいぶ薄れてしまったので、ベスト10には入らないかなぁと思い除外しました。


■甲鉄城のカバネリ(2016年春)

カバネと呼ばれるゾンビのような存在と戦う作品。
常に劣勢の状況が続き、それを覆していくという王道の展開で面白かったんですが、やはり他と比べると思い返したときに印象的なシーンがパッと浮かばなかったり、続編の劇場版が微妙だったりで選外になりました。観てたときは夢中やったんですけどねえ。


■ぼっち・ざ・ろっく(2022年秋)

主人公の後藤ひとりによる行き過ぎた「ぼっちあるある描写」やギャグシーンの演出が「ポプテピピック」もビックリの突き抜け方でかなり笑いましたw
しかし全体的にはストーリーがあって無いようなもんだったので、そこは面白くなかったですね。
あとはリコリス・リコイルもそうだったんですが、ツイッターで異常な盛り上がり方をしてることに違和感があって、ちょっと引いてしまったというのもマイナスポイントでした。


・4人はそれぞれウソをつく(2022年秋)

タイトルの通り、4人の少女たちはそれぞれ他の人に隠してる特徴や事情があり、それを活かしたドタバタコメディです。
メインビジュアルの一つに「4人の表と裏の顔」みたいな絵があったので騙し合いをするピリピリした作品なのかと思ってましたが、全く違いましたw
これも「ポプテピピック」や「ぼっち・ざ・ろっく」同様、ギャグに全振りしたような作品ですが、それだけでなくキャラクターの特徴を活かした展開と構成が上手く、かなり面白かったし感心させられました。
ただ、作画面で微妙なシーンもちょいちょいあったりするし、さすがに他と比べるとトップ10に入れるほどじゃないなぁってことで選外です。


良くも悪くもあったけど、かといって埋もれてしまうのはもったいない、光るものがある、という作品も紹介します。


■ヒーラーガール(2022年春)

歌によって治療する、痛みをやわらげるヒーリングという、一見するとなんだかうさんくさいテーマの作品。しかしそんなことは全くありませんでした…w
絵が綺麗で雰囲気も良く、この作品独特のコミカルなシーンも印象的でしたね。特別面白くはなかったけど、「なんか良かった」と言える作品です。


■神☆クズアイドル(2022年夏)

全くやる気の無い男性アイドル仁淀と、死んでしまった超人気女性アイドルの幽霊アサヒ、2人のお話…なんですが、主人公の2人よりも仁淀単推しオタクの3人組など、アイドルファンの描写が強烈でそっちがメインとも言える作品です。
ベスト10に挙げた「推し武道」ともかぶる部分はあるんですが、こちらは作画が微妙なシーンが多かったり、3Dの映像がショボすぎたのもあって、高くは評価出来なかったです。


■てっぺん!!!!!!!!!!!!!!!(2022年夏)

少女たちの漫才をテーマにした作品。
しかし観ていても漫才のネタ自体はそれほど面白くないし、むしろつまらない方。笑えるのは大体パロディネタ。
じゃあなんでこれを挙げるのかというと、パロディの元ネタを知っているとめちゃくちゃ笑えるのと、「漫才」というものをちょっと違う角度から表現していて、見方次第で楽しめるからです。
自分は半分ぐらいしか楽しめなかったし、他の人の感想を読んで「なるほどなぁ…」と思わされることが多かったですが、いろんな作品の知識があってそういう見方が出来れば一気にハマるという作品なので、ピックアップしました。


■謎の彼女X(2012年春)

気になる女の子のよだれを舐めたことから、よだれ無しではいられない特殊な体質になる男の子の話。…もうこれだけでヤバい作品ですねw
出てくるキャラも大体変人ばっかりで、内容も若干奇妙。でもなかなか惹かれるものがあって面白かったです。


■アキバ冥途戦争(2022年秋)

Cygamesが作るアニメ、詳しくは謎、ということで「ゾンビランドサガ」を思い出しますが、まさにそのパターン。
上京してきた少女がアキバで憧れのメイドとなり、そのお仕事が始まる…かと思いきや、アキバのメイドたちはメイドカフェの仕事をする一方で、ヤクザのような抗争をするとんでもない存在。おひねりちゃんという名の上納金、敵対組織のメイドを射殺、違法カジノ…などそっち系要素満載の作品です。
話だけ聞くと過激な内容ではありますが、コミカルにも描いているので怖さはほとんどなく、けっこう笑えます。「メイド」「任侠」というキーワードに惹かれるなら楽しめるかと。
ただ、全体的にはストーリーがイマイチで、まさに良くも悪くもな感想が続いて結局普通の評価に落ち着きました。しかし1話のインパクトはでかいし、記憶には残る作品だったので間違いなく挙げたい作品。


ところで「あれだけたくさんガンダム作品を観たのに、一つも上位に入らないのか?」と思われるかもしれませんが、決してどれも面白くなかったわけじゃないです。ただ、年のはじめに観たから記憶が薄れていたり、「部分的に面白いけど微妙な回も多く、でも最終的には良かったな」という評価に落ち着くことがほとんどだったので、上位に入れづらいところがありました。
強いて挙げるならガンダムUC、ガンダム0083 STARDUST MEMORYぐらいでしょうか。


というわけで合計20本挙げさせてもらいました。これを読んで興味を持って視聴していただければ幸いです。…というかどれも面白いからマジで観てください!

ここ数年間でたくさんのアニメを観てきて「もう十分観たかな」と思いつつも、まだまだ面白い作品が見つかるので、アニメの数は膨大で、隠れた良作もたくさんあるなぁと改めて感じさせられます。
他にもチェック出来てない作品はありますし、一度途中で視聴を切った作品に再チャレンジしたいものもあるので、来年もいろんな作品を観ていきたいと思います。

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