雑談158■「社会現象」という言葉

1995年に放送されたアニメ「エヴァンゲリオン」は瞬く間に社会現象となった。

という言い方は昔から幾度となく聞いてきたが、95年当時、話題になっていることは全く実感が無かった。まだまだ若く、世の中のことをなんでもかんでも認識出来るような人間じゃなかったというのもあるが。

エヴァのことを知ったのは、「社会現象となった」という言い方がされるようになってから。「なんか、シャカイゲンショウというすごいことになったアニメらしい」という認識だった。

しかし、本当に社会現象となったのか? というのは未だに疑問を持っている。というのも、社会現象という言葉を考えると、社会に影響を及ぼすとか、老若男女問わず話題になっているという状態でないといけない。しかし、友達の間でエヴァの話題になったことは無いし、ニュースや家族の話題になることも無かった。

一方で、1996年に発売されたポケモンや、2012年より各種メディア展開が始まった妖怪ウォッチ、記憶に新しい2020年の鬼滅の刃などは、いろんなところで目にすることがあった。これらは社会現象になったと言って間違いないだろう。

しかし、エヴァンゲリオンはそれほどの話題とインパクトを与えていたかというと、そうでもないと思う。「社会現象になったことにされてる」だけなんじゃないか? と。

別にエヴァのヒットを否定したいわけではなく、本当にそうだったのか? という疑問がいつまでも拭えないから書いた。

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