雑談167■自分視点と他者視点の齟齬

人の考えてることは完全には分からない。

例えば、自分の中ではAと考えているのに、他の人から見たら「Bの考えなんだな」と思われていた、なんてことはいくらでもあるだろう。

インタビューなどで「なぜそうしたのですか?」と訊かれても、はっきり分かりやすく「こうです」と言えることばかりではないと思う。
A〜Eまでいくつもの案を考えた末、Aに至った、しかしその過程を説明するのは難しいので省略して「こうです」と答えることもあるだろう。

既にこの世に存在しない、歴史上の人物のエピソードなども、実際のところどうだったかなんて、本人が日記やメモを書き残していないと分からない。
さらに、自分も日記を書き残しているので実感としてあるが、その日あったことをこと細やかに全て記しているわけではないので、書かれていないこともたくさんある、ということは考慮しておくべきだろう。

我々は完全には分からない他人のことを認識している。なるべく理解しようと努めている。どこまでいっても完全にはならず半端のまま、というのはなんだかスッキリしないが、そういうものだからしょうがないと思うしかない。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?