雑談179■きっかけは忘れる

何かを始めたとき、何かのきっかけとなった記憶は大抵無かったりする。

小学生のとき、電車で塾に通っていた。そこには同じ学校の友達Aと、二駅隣の町に住む友達B、Cも通っていた。

同じ学校のAとは小さいころから一緒に遊んだり、割と仲が良い間柄だった。しかし一緒に塾に通う感じではなく、同じ電車になっても離れていた。自分は何とも思っていなかったが、Aはツンデレな部分があったのと、小学校高学年ぐらいに現れる、どこか恥ずかしい気持ちがあったのだと思う。

AとB、Cは自分が塾に入る前から親しかったので、電車で乗り合わせると自分は孤立していて、A、B、Cは仲良く喋っているという図だった。

しかしいつからか、彼らとは普通に喋るようになった。何がきっかけだったかは自分は全く覚えていない。

それからどれだけ経ってからかは忘れたが、あるときAが「お前があいつらと喋るようになったのは、俺らがゲームの話をしてるときにお前が情報を教えてくれたのがきっかけやで」と教えてくれた。

もちろん、そんな情報を教えた覚えはない。が、言われてみるとそうだったかもしれない、いやでも確かなことは分からない…。

逆のパターンで、自分が友達のなんらかのきっかけについて「あれは◯◯がきっかけやったよ」と友達に伝えると「そうやったっけ?」と返されることも多い。

とまあ、きっかけというものはいつしか忘れてしまうものだ。

近年、自分はきっかけをなるべく忘れないようにしている。「プリコネを遊ぶようになったきっかけ」「ガンダムにハマったきっかけ」「麻雀を本格的に遊び始めたきっかけ」、いろいろあるがどれも今のところ記憶出来ている。

忘れてしまうし、忘れてしまっても構わないことだけど、なるべくなら覚えている方がいいとは思う。

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