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高木俊幸のジェフ加入について

高木俊幸(30)がセレッソ大阪からジェフユナイテッド千葉に完全移籍加入することが発表された。

過去に安田理大と福満隆貴が尹晶煥チルドレンとしてジェフで活躍したが、高木俊幸はそんなチルドレンの中でも最も輝きを放った選手だった。

2016年のJ1ステージ優勝・カップ優勝(得点王)と2017年のACL制覇を手土産に、2018年に浦和レッズからセレッソ大阪に移籍した高木だが、開幕前はベンチスタートが予想されていた。

得意の左サイドハーフには17年に鳴り物入りで加入した天才アタッカー・清武弘嗣がおり、バックアップ候補に同じタイミングで運動量豊富なダイナモ・田中亜土夢を獲得。右サイドハーフは水沼宏太が盤石で、バックアップに福満隆貴がいる。

しかし、2018シーズン最も輝いたのは高木俊幸だった。アタッカー陣の中では最多となる30試合に出場してチーム最多となる得点数・アシスト数・ドリブル数を記録。主に左サイドハーフや左のツーシャドーとして、サイドからのスピードに乗った仕掛けや高速カットイン、強烈な無回転ミドルシュートでチームMVP級の大活躍だった。

堅守速攻型の尹晶煥スタイルにおいて、崩しにバリエーションをもたらすドリブラーは貴重な存在。懸念としてはセレッソ時代は左サイドバックの丸橋祐介とのコンビが良かったが、ウイングバックとしての経験が少ないことで左シャドー起用が多くなりそうなこと。そのポジションには昨季14得点の見木友哉がいる。むしろタイプ的に丸橋祐介のようにドリブル&クロスで勝負する左サイドバック・秋山陽介と左サイドで組む方が長所を発揮しやすいかも知れない。4-4-2の復活

尹晶煥が去った2019年以降は「清武弘嗣&柿谷曜一朗」「清武弘嗣&乾貴士」に左サイドを独占され、ジョーカーの役割となった高木だが能力の高さは健在であり、尹晶煥の下で再度輝ける確率は十二分にあると考える。

ジェフの前線には空中戦に強い川又堅碁と櫻川ソロモンがおり、クラブとしてはサイドアタックを課題としてクロス能力の高い風間宏矢・秋山・高木を獲得した。前回の記事で挙げた昇格へのラストピースが加われば、非常に面白いチームが出来上がる予感がする。

強豪クラブを渡り歩き、ジェフで5チーム目となる高木だが、ジェフというクラブで最後までプレーできるようにジェフサポーターに愛される存在になって欲しい。非常に頼もしい戦力、ようこそジェフへ。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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