見出し画像

2023ジェフユナイテッド選手短評 センターハーフ編

■CH(センターハーフ)

背番号4 田口 泰士

32試合32先発(2,719分)1得点6アシスト
タックル数71 空中戦勝利数56
ブロック数57 インターセプト数12(リーグ5位) リカバリー数111
パス数1,865 チャンスクリエイト数69(リーグ9位) シュート数51
ドリブル数4 クロス数23 FK数139(リーグ6位) CK数119(リーグ6位)
J2ベストイレブン、月間J2ベストイレブン(9月)

ボールを奪って、チャンスを作る。試合をクリエイトする。
23年は彼の良さがよく出たシーズンで、実際にJ2ベストイレブンにも選出。特に月間MVPを獲得した9月は完全なる支配者だった。

これだけ実力のあるセンターハーフはJ2で他にない。田口という王様の存在はジェフのストロングポイントなので、彼の残留は非常に大きい。とはいえ、フル稼働が難しい年齢になっており、そのバックアップになりそうな若手選手もいないのがジェフの弱点になりそう(実際に22年は田口不在時に全然勝てなかった)。

ただ、鈴木大輔にしても日高大にしても、ベストイレブンクラスの代役を用意できるクラブはそうそうないわけでチームとしてうまくやりくりしていくしかない。個人的には久保庭や矢口のような後継者候補を獲得して欲しかったが、何もかもが手に入るわけではないのでそこは強化指定や来年の楽しみにしたい。

田口に求めるのは、もはや個人成績よりもクラブとしての結果。チームをまとめあげて、強いチームを作って欲しい。ジェフに残ってくれてありがとう。

背番号5 小林 祐介

32試合25先発(2,262分)0得点0アシスト
タックル数71 空中戦勝利数13
ブロック数64 インターセプト数19(リーグ1位) リカバリー数83
パス数1,281 チャンスクリエイト数14 シュート数5
ドリブル数3 クロス数3 FK数17

25先発は自身キャリアハイ。第2節から第30節までボールを狩って狩って狩りまくった。インターセプト数はJ2トップ。彼の凄いところはリーグ18位の71タックルを記録しているにも関わらず、反則数が24で警告が2つしかないところ。クリーンにボールを奪えるだけの守備力を持っている。一方で攻撃力がないのは個性として受け入れるべきだろう。

しかし、シーズン7連勝を記録することになる第31節からは見木友哉がボランチ(可変型で左インサイドハーフ兼任)に。小林がベンチを温めていた12試合で9勝1分2敗と急加速したジェフはプレーオフ進出を果たした。

24年は見木が退団したことで再度チャンスはあるだろうが、見木と似たような役割ができそうなエドゥアルドや横山暁之が加わった。今更彼らのような攻撃力を身に付けるのは不可能と考えるので、小林慶行に守備面での貢献を認めさせるしかない。起用は田口とセットになるはずなのでそこでの連携面でも優位性をアピールしたい。

背番号18 熊谷 アンドリュー

7試合2先発(244分)0得点1アシスト
タックル数9 空中戦勝利数7
ブロック数9 インターセプト数1 リカバリー数7
パス数186 チャンスクリエイト数1 シュート数1
ドリブル数0 クロス数0 FK数6

開幕戦でスタメン出場もすぐに出番を減らし、夏場以降はケガで戦線離脱。技術があって球際に強く、中盤に強度を高める存在だけに本来であればボランチの第一候補に挙げたいところ。

17年のジェフ加入後、在籍8年の最古参。30歳のシーズンになる。
完全復活はもちろん、アンドリューと昇格したいと願うサポーターも多いはず。最初は違和感があった背番号18もすっかり自分のものにしている。

ジェフの顔になって欲しい。熊谷の成長が最大の補強だ。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
そんなわけで、次回はサイドハーフ編です。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?