神秘編 その34(「黄金の華の秘密80」)
最先端の科学的事実が一般大衆に浸透認知されるには、50~60年程度の年月の経過が必要です。
それまでの間は、間違った科学知識が「常識(←真実ではない)」となってしまいます。
例えば、地球温暖化の原因がCO2の増大によるものだという説は、専門家の間では既に根拠を失いつつありますが、世間では一部の知識人たちを除き、マスコミも含めて認知度はほぼゼロに等しい状態です。
いま最先端の科学は、急速に従来宗教の世界、或いはオカルトの世界と思われていた領域に大胆に踏み込んでおり、この数年で驚くべきほどのパラダイムシフトが起きる可能性があります。
意識的にキャッチアップしておかないと、僅か数年の間に意識上の古代人になりかねません。
それほどの変化が起き始めています。
もしかすると、この意識上の変容がアセンションの正体かも知れません。
かつて、宗教と科学は2人3脚で歩んでいましたが、袂を分かつ決定的な原因となったのはダーウィンによる「進化論」の登場でした。
進化論の骨子は、突然変異(偶然)と自然淘汰(必然)で、全ての生物はランダムに起きる遺伝子の変異(偶然)に対して、環境に有利なものだけが生き残って次世代に受け継がれ(必然)て進化してきたという唯物思想的な考え方です。
一方、神学的創造論は、生命の誕生も含め、宇宙の誕生も、この世のすべてに偶然の産物は何一つなく、すべての事物に神(Creater)の意志が関与しているという唯心論的な考え方です。
つまり、ダーウィンの登場によって宗教と科学は、共存し得なくなってしまったのです。
ところで、新しく登場したインテリジェント・デザイン(Intelligent Design)という考え方は、偶然と必然の他に、明らかにデザイン(設計)が存在しているという第3の要素をもって進化論を否定しているのです。
一見、神学的創造論と進化論の間を取り持ったようにも見えるこの考え方は、本質的には神学的創造論の方により近いものだと言えるのです。
唯物論のみで展開できる進化論に対し、神学的創造論やインテリジェント・デザインでは唯物論では説明のつかない神(Creater)や知的設計者(Intelligent Designer)の存在を必要とするのです。
Intelligent Designerの存在、これは古代からの原理主義的な神学的創造論の牢獄に囚われている宗教から派生したのではなく、純粋に最先端の科学の世界で活躍している人々から生まれてきている点に刮目する必要があります。
日本では、いまだに99.999%の人が進化論を支持しているのではないでしょうか?
この30年間、進化論は身内からも外部からも徹底的な非難にさらされ、学問としてはかろうじて存在しているというような状態です。
20世紀を代表する偉大な生物学者であり、ダーウィニズムの大御所でもあるスティーブ・ジェイ・グールドによると、
「化石などの直接的な証拠で進化論を証明することができないという厳然たる事実は、一般に知られることなく隠されてきた業界の秘密である」と。
それはどのようなことを言っているのでしょうか?
例えばキリン。進化論に基づくと、本来なら突然変異を繰り返しながら高い木の葉を食べられるように進化し続けた適者生存による自然淘汰の証の、首が長くなっていく過程の化石があるはずですが、そのような化石は存在しないのです。
つまり、馬レベルから突然現在のレベルまで首が伸びているのです!信じられますか?しかし、これは事実なのです。
キリンの祖先にあたる幻の動物オカピ、この首の短い動物は一見馬の一種にも見えるのですが、このオカピはキリンと共通の首の血管の弁構造を持っているのです。
これは、首の長いキリンには必要不可欠な構造ですが、当然首の短いオカピには不必要なものなのです。
要するに、必要に応じて進化したのではなく、前もって将来必要になる構造が(何者かによって)設計されていたということなのです。
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