神秘編 その26(「黄金の華の秘密70」)
(「氣」について その7)
呼吸をイメージしてみて下さい。
吸気によって肺に取り入れられた奇麗な酸素は、赤血球のヘモグロビンに取り込まれ、血管を通じて全身の体細胞の(主に)ミトコンドリアに届けられて行きます。そこで(ブドウ糖由来の)クエン酸と酸素を原料に大量のATP(生命エネルギー)と二酸化炭素が生産されて行きます。
排気ガスとしての二酸化炭素は呼気で体外に排出します。
以上は、中学や高校の生物の授業で習っているのでご存知だと思います。
氣も同じようなものです。
呼吸を止めると死ぬように、氣を滞らせると病気になります。そして、身体に活力を与え続けた氣(真氣)は、一定の時間が経過すると正のエネルギーを使い果たし汚れた氣(邪気)になります。
当然、呼吸と同じように氣の入れ替えをする必要があります。意識しなくても日常の中で多少の入れ替えは行われます。
しかし、其れだけでは十分ではありません。
邪気が少しずつ溜まって行きます。それで、歳を重ねるごとに身体のあちこちに不調が生じて来ます。
酸素呼吸が肺で行われるように、氣呼吸は丹田で行われます。よって、胸式呼吸ではなく、腹式呼吸を行う必要があります。
お腹を抱えて笑うと、結果的に腹式呼吸状態になります。よく笑う人には病気になる人が少なく、癌の自然治癒例も世界的に多く報告されています。昔の人たちはそのことに気付いていて、それで「笑う門には福来る」という言葉が生まれて来たのだと思います。
歳を取り、お腹を抱えて笑う気力もなくなってくると病気がちになります。
病気になり、暗く塞ぎがちになると、やはりあまり笑わなくなります。いわゆる悪循環です。
気功の練功(訓練)が上手く出来ないのならば、お笑いのDVDでも観て、毎日大笑いして下さい。
これも一種の気功です。
ヨーガにも、最近話題のラフターヨーガ(笑うヨーガ)というモノがあります。
要は先ほどの説明と全く同じ原理です。