神秘編 その33(「黄金の華の秘密79」)

さて、「神」という存在・・・否、「神」という言葉、科学を信じる人には禁忌な言葉でしょう。

しかし、言葉は禁忌でも、存在を信じる人は最先端の科学者の中にも急増しつつあります。

どちらかと言えば、宗教家よりも真摯に信じているのではないか、とすら思えます。

彼ら科学者は、そのプライドにかけても、漠然とした畏怖に対する記号である「神」という言葉を排除しようと考えます。

繰り返しになりますが、「神」という言葉は、ある人たちの間における共通認識のための記号でしかないのです。

勿論、別な場所では、大日如来や阿弥陀仏などのように「如来」や「仏」と呼ばれるかも知れません。

要は、人知を超えた不思議な力を持ち、ハイレベルな知恵と知識、意識を持ち、畏怖すべき手の届かない覚醒した存在、とでもいえばいいのでしょうか?

そこで、ある科学者は「神」という言葉の代わりに若干でも科学の香りがするSometing Greatという言葉を生み出しました。しかし、これは同時に混乱も表しているのです。

「何だかわけのわからない、でも、とんでもなく凄い存在」という、ただの驚くべき現象に対する言葉なのですから。

これでは、火山の噴火に恐れ慄き、火の神様!と祭った古代人とさして変わらないのかも知れません。

最近、と言ってもかなり前になりますが、Someting Greatに代わる新しい言葉が登場しています。

一部の最先端の物理学者や数学者たちが使い始めている言葉で、Intelligent Designerという言葉です。

これは、Somethig Greatよりは遙かにスマートで科学的です。そこには「意識」が込められていますね。

Great Intelligent Designerとでも言えば、より高エネルギー感も出てきそうですが・・・^^;

ところで、話は変わりますが・・・

「1億円の宝くじを100万回連続して当てた人がいる」という文章を見て、あなたはどう感じますか?

そんな確率がこの世に存在し得ると思いますか?

あり得たとして、それを偶然だと思いますか?

それとも、八百長・・・おっと失礼、何らかの仕組まれたもの(計画、或いは設計)の結果と思いますか?

実は、あなたも私も「そのような確率のもとで生まれた1個の細胞(遺伝子工学の世界的権威である筑波大学名誉教授の村上和男博士談)」が、更に100兆個ほど結合して出来上がっているのです。人間の存在は、確率的に見れば、「1億円の宝くじを100万回連続して当てた人」が100兆人集まったようなものなのです。

つまり、砂漠の中で、土偶や縄文式土器、弥生式土器、博多人形が偶然に、自然現象として複数作り出される確率のようなものなのです。

これは偶然では絶対に起こり得ないことです!

いまや最先端の生物学者も含めてアメリカでは、ダーウィンの進化論に極めて否定的です。主流は、インテリジェント・デザイン論になりつつあります。余談ですが、1925年の米・テネシー州では、生徒に授業で進化論を教えたジョン・T・スコーブという高校の生物学教師が逮捕され、裁判で有罪判決を受けたほどです。

日本では、インテリジェント・デザイン論を教える高校など皆無で、いまだにダーウィンの進化論を信奉している生物学教師で一杯です。

これでは、アメリカで地動説を教えているのに、日本ではいまだに天動説を教えている、ということになりかねません。

アメリカでのダーウィンの進化論の信奉者はいまだに30数%程度いますが、残りの60数%の人が純粋にキリスト教的創造論を信じているわけではありません。

その半数は、インテリジェント・デザイン論の信奉者と言えるのではないでしょうか。ただ、インテリジェント・デザイン論を突き詰めると、ある意味では神の創造論と比喩的には合致してしまう可能性は否定はできませんが、ただ、それは最先端の科学頭脳の結晶だということを忘れてはいけません。

最先端の量子物理学が「色即是空」に収斂していくことに

似ているのかも知れません。

いまや理論物理学(主に量子物理学、宇宙物理学など)のみならず、脳機能学、遺伝子細胞学、分子生物学、天文物理学などの最先端科学が言葉を変えて「神」の存在を語り始めています。(逆に、時間とともにこれまでの迷信的な、或いは妄想的な神の話は崩れていくことでしょう。)


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