神秘編 その29(「黄金の華の秘密74」)

さて、記憶媒体でもある水で繋がっている私たち人間は、さまざまなフェイクな世界を商業的に作り出しています。時代劇や現代劇、或いは未来科学作品、アクション作品、・・・数え上げれば、際限がありません。

(水が記憶媒体であることの説明は今回は割愛します。)

それらの創作は、作り出した人間や鑑賞している人間の思念となって宇宙のアーカイブ(アカシック・レコード)に記録されていきます。これらは、互いに映し鏡の関係にもあります。

時代劇の関ヶ原の合戦も、東軍方に立って描くか、西軍方に立って描くかで、まったく違う趣になるでしょう。

どちらが真実か、というよりも、・・・或いはどちらも真実ではないかも知れません。

また、実は上杉謙信が女だった、とか、まったくの創作作品もあるかも知れません。

もし、それが事実なら、逆に大半の武田VS上杉のドラマは間違いになります。

いずれにせよ、内容はともかく、史実に基づいていようが、或いは創作であろうが、後世の演技作品であることを考えれば、すべてフェイクの世界なのです。

当たり前ですが、当時をビデオか何かで写したもの以外は、すべてフェイク作品です。

今も日々膨大な数のフェイク作品が作られ続けています。

これらは、まずクリエーターやプロデューサー、或いはディレクターの頭の中で創作されます。次に台本上に創作されます。次に実演で創作されます。

最低でも3回は同じものが創作されるのです。

これによって、強烈なイメージがアーカイブにメッセージとして届けられます。

私たちは、これらの作品をTVや映画、舞台、小説などを通して楽しむわけです。

視聴者や観客、読者の思念もアーカイブにメッセージとして届けられます。

思念はエネルギーですから、集合すると大きな力(変化)を生み出します。

たとえば、60億の民のすべてが、独善的な正義でなく、また独善的な平和でなく、真の正義、真の平和を希求したとすれば、その瞬間から劇的に歴史は変わり始めます。

かなり短期間で、核兵器と云わず、あらゆる武装軍備が解除されるでしょう。

そこには、2国間や、多国間での話し合いや会議は必要ありません。

各国による自発的な武装放棄が行われるはずです。

では、実際に何故そうならないのか?

真の正義や、真の平和を求める人が少ないからであることは、論を待ちません。

ガンジーは、誰かに頼まれて、或いは何者かに強要されて「非暴力・不服従」運動を行ったのではありません。

また、ある種の取引として行ったのでもありません。

自らの主義主張を体現しただけなのです。

とは言え、このことがどれほど難しいかは、万人の認めるところではありますが・・・

表現されたものは、表現者の意念を反映しています。フェイク作品も作り手の意念が反映されています。

現実の歴史は、作り手が数10億人いるというだけで、同様に作り手の意念が反映されています。

或いは、私たち人類の歴史そのものが私たちの意念も含めて作品だとすれば、そこには広義の意味でのSomething Great の意念が働いているに違いありません。


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